修練の間【2】
前回のあらすじ
俺のステータスがオール1のだったけど固有能力がどうやら強そうと説明を見たら、イッタイメガアアアアってなった後に鑑定を覚えた。そして物音を聞いた瞬間意識が勝手に変わって狼を倒すと、レベルアップして英霊憑依を覚えた。英雄のエルギスが仲間になった。
そういえばレベルが上がったよな?ステータスは一体どうなったんだろう。ステータスが普通の10000倍ほど伸びるからな。期待を胸にステータス!
名前:名無し
性別:男
種族:神造人間【最高級】
レベル:5
生命力 500,000,100
魔力 500,000,100
筋力 50,000,001
知力 50,000,001
耐久 50,000,001
精神 50,000,001
運 200
固有能力
【必要経験値100倍】
【レベルアップ強化】
【能力取得確率上昇】
【縮地】
【千刃の鎧】
【英霊憑依】
能力
【鑑定】
【気配探知】
【聴覚強化】
【視覚強化】
oh......ステータスがおかしいぞ。バグか?バグなのか?バグだと言ってくれえええええ!!!!こんなの努力じゃない。チートだチート!ま、あいつらに復讐は余裕になったね。ん?復讐?なんでだろ。あぁ、虐めてきたクラスメイトに、殺してくれた国を滅ぼそう。それはもう惨たらしく殺してやろう。
『おい、思考がダークサイドに落ちてるぞ。闇堕ちしたいのか?』
「何を言ってるんだ?楽しい楽しい遊びじゃないか。ハハハハ。ただの妄想だよ。妄想。面倒くさいじゃん。復讐とか」
『まぁ復讐には反対しねぇが……復讐の前にその力の制御を出来るようにならんとな。そんな馬鹿火力で暴れられたら正直世界が滅ぶわ。取り敢えず手加減を覚えるぞ』
「なに?お前、俺のサポーターか?」
『神に頼まれたんだよ』
なるほど。あの神(仮)ならありそうだ。納得したぜ。
「それで、俺の名前だけどなぁ……前の名前はいらないし全てが0から始まったんだよな。ゼロでいいか」
“ゼロの存在確定を確認。改訂を始めます”
「え、どゆこと?うっ」
全身に痛みが走る全てが書き換えられているような感じだ。名前決めってそんな効果あんのかよ。あ、だから赤ちゃんは泣くのか。グウウウウ……痛ぇええええ!!!正直気を失いそうだがなんとか保っている。
「ふぅ……収まった」
時間経過としては1分ほどだが俺からしたら永遠に等しい痛みだった。もう絶対味わいたくない。言葉に出したらそれが現実に起きる……言霊みたいだな。
“言霊の固有能力を取得しました”
おおおおぉ喉があああああむっちゃ違和感あった。それにしても取得のオンパレードだよな。辛すぎだな。
「なぁエルギス。お前の技術ってどうやって覚えんの?」
『俺が憑依してその技をすると多分覚えるだろ』
「適当過ぎるなおい」
『気にするな』
「それじゃぁ全てやってみてくれよ」
『わかった』
エルギスが全ての技を俺の体で出した。感覚を思い出しながらやると全ての技を出すことが出来た。その後、固有能力の英雄の技が開花した。さすが俺、超優秀。
「それで、俺はもう最強だと思うんだけど何すればいい?」
『格を上げることだな。レベルを最大まであげるのことに専念しろ。忘れてはいけないのは手加減だ』
「了解。てかここ修練の間って言う割には生き物がいるんだが……」
『……?ここはお前のいた世界とは別の世界だぞ?』
「は?あいつは時間も経過しないし死なないって言ってたぞ」
『ふむ。説明不足だなあいつ。それじゃあ説明しようと思う。
まずお前が召喚された世界とは別次元にあると考えろ。ここの時の流れなどは一切向こうに影響はないんだ。次元によって時の経ち方が違うからな。ここは極端に早い世界ということだ。
死ぬ方だが普通に痛みはあるし死ぬぞ。ただ、時間経過で生き返るだけだ』
「アイツ説明不足すぎだな」
『そうだろ?』
俺たちは笑い合いながら次にどうするかを決めるために、真面目な雰囲気を作り出す。
「レベルのカンスト値がわかれば困らないんだが……」
『鑑定してみればどうだ?』
「それもそうだな。鑑定」
『レベル5……最高レベル10。最大レベルまでの必要経験値 5』
「……なぁ。あともう1匹くらい狼倒したらレベル最大まで行くんじゃね?」
『俺もそう思う。さすが最高級の神造人間だな』
「はぁ……とりあえず探すか」
目標は狼を倒すこと。気配探知を使えばすぐに見つかる気もするが……俺のとてつもないオーラで逃げるとエルギスが言うので気配隠蔽を取得した。特に何の痛みも違和感もしなかったのだが、何でだろうか。ま、目標を先に達成するか。
伸び幅がおかしい……もっと上昇率下げた方が……でも神(仮)の特製たがらなぁ……
エルギスの技は5つだけで、破壊・修正・無効・封印・解放だけです。どの技も神クラスでないと太刀打ち出来ず、真似や習得もできません。エルギス、恐ろしい子。