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アリサは耐える、その日が来るまで...

もう少し書き溜めてれば良かったのですが...

結局木刀を押し付けられた私だったが素振りしている。あ、結局四属性覚えたよ中級魔法までは全て使えるようになった訳だけど、中級というのは物体に通す系統の魔法。エンチャントというやつだ。


「129..130..131...」


前世でも格闘技などを趣味でやってたけど、それは趣味の範疇で楽しくやっていたのだ、誰が魔王を倒すためにする鍛錬が楽しく感じるものだろうか。少なくとも私は無理だ。


「198...199...200...」


「アリサ!今日の鍛錬はそこまでにしようか!」


父親が言う、やっとか!糞が!今すぐこの木刀をその笑顔に叩きつけてやろうか!!



「はい!私お腹がすきました!」


「そうか!今日はシチューだ!」


シチューか...!よしさっきまでのことはひとまず忘れてやろう…命拾いしたな!そんなことを考えながら父親と歩く、美味しいものには勝てないのだよ...


「そういえばもうすぐアリサの誕生日だったな」


そういえばもうすぐ今世の誕生日だ...!最近の鍛錬のキツさで忘れてた...


「アリサは何か欲しい物あるかい?」


そうだ!!何でこんなことが思いつかなかったのだろう!!これだ!!


「私は妹か弟が欲しいです!!お父さん!」


勇者の役目を妹か弟に押し付ける!そうしたら私はお役御免!反感を買うことなく農業ができる!よし!


「そうか...!姉妹で勇者というのもいいかもしれないな!それかどちらかを聖女か神官にして...」


コノヤローぉおおお!!逃げ場は無ェってか!!まだだ...まだ諦めんよ...


「そうですね!私よりも優秀な子が産まれて来て欲しいです!」


「アリサは優秀だ!勇者を継ぐものだからな!」


話のドッチボールか!聞いてねぇよ!!余談だが私は優秀だ、確かに優秀だが優秀になりたい訳では無い!平穏に暮らしたいんだ...


「あらあら...アリサ、兄弟がほしいの?」


そんな話をしていたらリビング的な広場についた、母親が先に席についていた。


「はい!」


「そうねぇ私もそろそろ2人目がほしいと思ってたからちょうどいいわ〜」


「マリア!そうか!俺は嬉しいぞ!」


おぉ?お2人お熱いですね〜!前世で彼氏の1人も出来なかった私に対する当てつけかな?


「だから今日...ね?」


「ああ!」


そういうのは子供がいないとこでやってくれませんかねぇー!!


「お母さん!お腹すきました!」


「あらあら〜少し熱くなりすぎたわ〜」


「そうだな!ハハハ!」


ハハハ!じゃねぇよ...はよ飯出せや!そうこうしているうちにリリスがシチューを運んできた、美味しい...美味しいよ...このアスパラに似たパスラァが絶妙だわ…さっきまでのやり取りで荒んでた私の心が浄化されるようだ...


「美味しいです!」


「そうねぇリリスの作る料理は本当に美味しいわねぇ〜」


リリスには私が農家になっても料理を作って欲しいな...リリスも連れていくか...?何だかんだ私にも甘いからな、ついてきてくれるかもしれない。何はともかく勇者に任命されるその日までは臥床心胆、どんな事でも耐えてやろう!


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