勇者?ならないよ?
全然投稿出来てない...これも全部テストって奴のせいなんだ!!
「よいしょっと」
あの決意の日から約3年がたった、当時はホームシック気味だった私だが今となっては元気に家の裏の庭の家庭菜園を手伝っている。
「お嬢様、手伝ってくれるのは嬉しいのですが…」
と、苦い顔をするリリス、私が家庭菜園を手伝うことをあまり好ましく思ってないようだ。
「大丈夫!わたしお野菜育てるの好きだから!!」
輝かんばかりの笑顔で言うとリリスは何も言えなくなるのだ、リリスも大概私に甘い。
そんなことを思ってる私が今していることは野菜の種を植える作業だ、人差し指で耕した土に穴を開けてひとつづつ入れていく、単純で飽きそうだが野菜のためだ、そう考えると力が湧いてくる。
「ふぉおおおお!!」
「流石、次代の勇者になるお方...下々のものである農民の気持ちを前もって知ろうということですね...」
リリスが何か言っているが私の耳には入らない、私は今種を植えることしか考えてないの
だ。
「お嬢様そろそろ休憩にしませんかー」
「そうだね」
あとこの体のスペックだが、驚くほどに体が軽い、どれぐらい軽いかというと家の裏にある山を凄いスピードで駆け上がれる、前世で趣味でやっていた格闘技の型なども驚くほど正確に出来た。
「あとどれぐらいでできるだろうね」
こちらと前世の気候や環境は違うのだ、あちらと同じように出来るとは限らない。
「そうですね〜種類によりますが、葉物野菜は一ヶ月ぐらいで実をつける野菜は花が咲いてから20日くらいですかね」
前世とそこまで変わりはないみたいだ、これなら安心して前世と変わらず農業ができる!!
「お嬢様〜菜園のお世話もいいですが魔法の練習はいいのですか?」
「いいのいいのわたしはここが好きだから」
そういうと複雑な顔で苦笑するリリス、ごめんね!私は農業中毒だから!剣とか魔法には興味ありません!
ここだけの話、もう少し大人になったらこの家を家出するつもりだ、置き手紙を残し、勇者にならないことをしっかり伝えるのだ!そう!私は今世でも農業をする!