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運命の出会い

可愛い...私がその子に会ったときに最初に思ったことはそれだった。私よりも白に近い金髪でライトグリーンの瞳をキラキラさせながら王に私が勇者かを聞いていた


「次代だがな、イリスも自己紹介するがよい」


「はい!私の名前はイリス=キャメルです!勇者様に会いたくて馳せ参じました!」


きゃ、きゃわいい〜!!何この可愛い生物!ちっちゃくて可愛い!可愛いが飽和状態だわこれ!!


「王女殿下様、私が次代勇者のアリサ=ロムルートです。この度は私のために来ていただき感謝の気持ちしかありません」


「む〜!もっと友達に対するような態度でいいんですよ!」


「良いんですか...?」


王に聞いてみる、流石に次代勇者だといっても相手は王女殿下だ、失礼なことをしないように気をつけないと...


「よい、イリスも友を欲していたからな、イリスの友になってくれると嬉しい」


はい!王の許可を貰いました!これで大丈夫!安心してイリスちゃんの友達になれる!


「じゃあ...これからよろしくね!イリスちゃん!」


「はい!嬉しいです!!勇者様!」


「イリスちゃんも私のこと名前で呼んでよ!友達なんだから!」


「じゃあ...アリサちゃん?」


「うん!」


可愛いなぁ...この子が来てくれたおかげでさっきまでの陰鬱な気持ちが晴れたよ...


「イリスちゃんの手紙見たよ!ありがとうね!!凄く嬉しかった!」


「あ!あの手紙を見てくれたの!?ちょ、ちょっと恥ずかしいなぁ...」


可愛い〜!可愛い可愛い〜!!この子本当に可愛い〜!


「可愛い...」


あ、ちょっと気持ちが出ちゃった...


「え!?」


イリスは顔真っ赤になって照れてた、本当に可愛いな...お持ち帰りしたいくらいに...と、私が危ない思想になりかけていたときだった。


「アリサも同性の友達が出来て良かったな!」


父親!今いい所だから話しかけるな!イリスの照れ顔を永久保存するために頑張ってるのに!


「あ、アリサちゃんも可愛いと思うよ!すっごくすっごく!」


あぁ...ありがとう...イリスちゃんはやっぱりいい子だねぇ...


「そう言えば勇者よ、今度魔獣の森に行くのだが一緒に同行してもらえないか?」


「お安い御用ですよ!王よ!」


父親がまた適当なことを...まぁ私に実害無いしどうでもいいか...


「そうだ!アリサも連れていきましょう!」


なぁに言ってんだこの野郎ぉおお!!勝手に決めるなボケェ!!魔獣の森なんて物騒な名前のところ誰が行くかぁ!


「あの、お父様!私も行きたいです!」


「そうか、ならイリスも連れて行こう、勇者が居るなら安心だ」


イリスちゃんいくの!?じゃあ行くよ私も!!我がことながら手のひら返しがすごいな...


「まぁ今日は次代勇者の誕生日パーティだ、その話はまた今度だな」


そうだ!そうだ!私の誕生日だぞ!美味しいものいっぱい食べるぞこの野郎!


「じゃあ挨拶として俺が言おう」


父親が参加者の前に出る、いけるのか?この脳筋の父が?


「今宵は俺の娘の誕生日パーティに来てもらって感謝の言葉しかない!次代勇者である娘ももう4歳だ!有り余る才能をもったこの子ならば確実に魔王軍を蹴散らしてくれるだろう!だが今日は勇者やら貴族やらの肩書きも忘れて盛大に祝ってやってくれると嬉しい!」


普通にしてたらカッコよくて尊敬できる父親なのになぁ...脳筋だからなぁ...


「アリサちゃん!これ美味しいよ!」


あぁ...イリスちゃんは私が勇者になりたくないって言っても変わらないでくれよ...

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