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え?一人で鍛錬して良いんですか?ヤッター!

先に言っておこう、どうしてこうなった!!

レイチェルさんとのことが終わってから他の2人とも鍛錬したんだけど3人共に畏怖の目で見られてる...


「お前の娘...どうなってんだ?」


ガリスさんが言う、ガリスさんには前世の頃の格闘技の知識をフル活用して向かっていった、勝てはしなかったが善戦した。


「す、凄すぎますよ!」


カンナさんには僧侶として四属性以外の補助や回復といった魔法を教えて貰ったのだが...実は1回目で成功させてしまったのだ...いやぁあの時のカンナさんの顔は凄かったなぁ...


「そりゃあそうだ!俺の娘で次代の勇者だからな!」


父親はテンションMAXだが、私は気が気でない。


「とりあえず、申し訳ないけど私達から教えられることは何も無いわ…」


え!!そうなの!?やったぁ!これで平穏な鍛錬の時間を過ごせる!と、思ったのだが。次のレイチェルさんの一言で絶望することになる。


「これならば即戦力として魔王軍と戦えるかもね」


は?今即戦力って言った?即戦力ってことは今すぐ魔王軍と戦えと?4歳になったばかりの子供に?お前らの血は何色だぁ!!!


「そうかそうか!アリサも勇者になれる日を今か今かと待っているからな!勇者就任式は少し早めにすべきかもな!」


嘘やろ...まだだ...まだ終わらんよ...


「私はまだ未熟者です!もっと強くなってから魔王軍と戦います!!」


「アリサは真面目だなぁ!流石は次代勇者!」


「そうです!具体的にはお父さんを超えてからが良いです!」


言ってしまった...言ってしまったよ...傍で父親のチートぶりを見てきたつもりなのに...だが!今すぐ魔王軍と戦わされるよりはまだマシだ!


「おお!アリサは俺を超えてからがいいか!!


「はい!!」


「それもよし!!じゃあ鍛錬はもっとキツくしよう!!」


ぁああ!!糞親父ぃいい!!何故そうなる!?確かに超えると言ったのは私だけども!


「それは凄い目標ね...」


「あぁ...だが良いと思うぞ!目標がある方が強くなるからな」


「が、頑張ってください!」


元パーティの3人が応援してくれるが...どうしよう...全然嬉しくない...


「もうそろそろパーティが始まりますよー」


リリスが来てくれた、良くやったリリス!この場から一刻も早く離れたかったんだ!!


「じゃあ私達は会場で待っているわ」


と言って、離れていく元パーティの3人、基本的にはいい人達だったな...


「ああ!よし!早く行くぞ!今日は沢山アリサの誕生日を祝おうとしてくれている人がいるんだ!」


「はい!嬉しいです!」


と言っても、次代勇者に今の段階で媚を売ろうとするロリコン貴族共がほとんどだと思うけど…


「美味しいものもたくさん出ますから楽しみにしておいてくださいねー」


リリス...リリスだけが今の私の癒しだよ...結婚しよう...もうすぐ会場だ、シャキッとしておかないとなぁ...


「勇者様と次代勇者様の入場です!」


扉が開く、沢山の人々がこちらに視線を向ける、品定めをするような視線がほとんどだな...と思っていると。


「勇者よ息災であったか」


何か髭のお爺さんが話しかけてきた。


「はい!王もお元気そうで何よりです」


「おぬしの娘が誕生日と聞いてな、ささやかだが贈り物もさせてもらった、後で見るがいい」


「ありがとうございます!」


これが王様か...威厳が凄いな...オーラが半端ない...


「アリサ、自己紹介するんだ」


「はい!私の名前はアリサ=ロムルートと申します!王の御前で跪くことをお許しください!今日は私のためにこのような催しに参加いただき恐縮のいたりです!」


私は自分より地位が上のものに用意しておいたセリフを言う。


「ほう、礼儀正しいな」


「アリサ!どこで覚えたんだ!そんなの!」


「皆さんのを見て覚えました!」


まぁこれぐらいは出来て当然だ、前世と合わしたら精神年齢20歳超えてるし。とか思ってたその時だった。


「この子が勇者様ですかお父様!!」


これが運命の出会いになるとはまだこの頃の私は知るよしもなかった。




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