8話 ステータス確認!
あの後、メイドさんによって、出産で疲れた母を残して、父は子供達に伝えてくると言って部屋から出ていった。
俺はメイドさんに運ばれて、何処かの部屋のベビーベッドに寝かされた。
メイドさんは、俺を置いて部屋から出ていった。
こうなると、もう俺はやる事が無い。
(あ、そういえば、ステータス見てなかったな。どうなったんだ?)
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【レミアーク・ファル・リューナー】
【種族・人間】
【職業・暗殺者/道化師】
【Lv1】
体力 ∞
魔力 1
筋力 1
耐久 1
敏捷 1
【固有スキル・吸収/不屈/黒鴉之紋翼】
【特殊スキル・無音歩行/天駆/二刀流/闇化/道化/ポーカーフェイス】
【通常スキル・小太刀術/気配察知/魔力感知/魔力操作/偽装/礼儀作法/闇魔法/鑑定/詐術】
【称号・勇者/闇の化身/転生者/公爵家三男/嘘つき】
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(種族は人間、か。良かったー。他の種族じゃ、違和感がありそうだもんなー)
うん、人間で良かった、良かった。
(じゃあ、次は職業だな。新しいのが加わってる)
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【職業・道化師】
【のらりくらりとして、つかみどころが無い職業。騙すのが上手くなる。】
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(騙すのが上手くなる、ねぇ?まあ、戦闘職では無さそうだけど、役には立ちそうだな)
次は新しい特殊スキルだな。
二つも増えてる。
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【特殊スキル・道化】
【ふざける、はぐらかす、挑発する、楽しませる、思考誘導が上手くなる。】
【特殊スキル・ポーカーフェイス】
【表情を変えずに嘘をつくのが上手くなる。】
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(これ、嘘をつくのに特化したスキルだな。便利だとは思うが、嘘ばっかり上手くなるのもなー)
次は通常スキルか。
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【通常スキル・鑑定】
【視界にあるものの情報を見られる。体力や魔力は消費しない。】
【通常スキル・詐術】
【騙すのが上手くなる。】
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(鑑定か!主人公は大体このスキルを持ってるし、実際便利だろうな。詐術は……うん、もう何も言わない)
最後は称号か。
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【称号・転生者】
【前世の記憶を持ったまま、新たな命を授かった者。成長が早い。】
【公爵家三男】
【テークラン王国リューナー公爵家の三男。】
【嘘つき】
【嘘が信じられやすくなる。】
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(うーん、転生者と嘘つきはいいとして、公爵家三男………か。貴族とは言ったが、公爵家か。まあ、なったもんは仕方ないな)
まあ、三男だからなんとかなるだろ。
家は継がなくて、すむだろうし。
そんな事を考えていると、部屋の扉が開いて誰かが入ってくる。
あれは……父親かな?
後ろには三人の子供がいる。
俺の兄と姉かな?
寝かされている俺を、三人は上から覗き込んでくる。
「父上、この子が私達の新しい家族ですか?あ、こっち見た」
「この子、髪はお父様と同じ銀髪ね!眼の色はお母様と同じ金色みたい。」
「この子、母上似だね。父上、名前は何ていうんですか?」
ほうほう、俺は銀髪で金色の眼をしているのか。
それに、母親に両親共に美形だし、俺も結構美形な筈だ。
あ、そういえば、母親は20歳位の金髪金眼の美人さんで、メイドさんは25歳位の緑髪蒼眼の美人だ。
父親は銀髪緑眼のイケメン。
一番大きな子は父親と同じ銀髪緑眼で、顔も父親似の五歳位の美少年。
女の子は金髪緑眼の美幼女だった。
もう一人の男の子は金髪金眼の美少年だった。
二人は二歳位かな?
まだ見てるし、話しかけてみるか。
「あうあぁー、あうー!」
「わぁ!今、何か言ったよ!」
「遊びたいんじゃないか?」
うんうん、喜んでる、喜んでる。
それから少しの間、俺とじゃれていたが、父親が皆を連れて出ていった。
また、一人になったな。
そういえば、能力値がかなり低くなってたな。
まあ、産まれたばかりの赤ん坊だから、仕方ないんだろうけど。
魔力とか動かしたら、どうなるんだ?
興味本意で魔力を動かしてみる。
(うっ?な、何か凄い、ねむ、い………。)
俺は気を失ってしまった。