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勇者召喚!かと思ったら転生!?こうなったら精一杯生きてやる!!  作者: 冷星 夜姫
新しい家族~新たな始まり~
8/25

7話 転生!?マジで?


 ん、あれ、生きてる?

 俺は確かに死んだ筈……。


 「てか、ここは………天界?」


 どういう事だ?何でまたここに?

 って、また上から光が………………。

 まさか、なぁ?

 そう思いながら光を見上げると、そこには……………女神様がいた。


 「初めまして、死した人の子よ。」


 女神様、俺だって気づいて無いみたいだな。


 「あのー、女神様?何で俺はまたここにいるんでしょうか?」

 「え?何言って……あっ!?あ、貴方はもしかして勇者召喚の!?」

 「はい、その通り!」


 てか、女神様、やっぱり気づいて無かったな。

 でも、それより。


 「で?どういう事なんですか?」

 「あ、はい。説明すると、私はここに貴方が元々居た世界で死んだ人の魂を、ルエークスに転生させる為に来たんです。ですが、何故かルエークスで死んだ貴方がここに呼ばれてしまった……」

 「え、じゃあ俺はもう一度あの世界に戻れるんですか!?」

 「ええ、ここに来た以上、決まった事なので。ですが、今回は転生ですので、生まれるところからになります。それと、少し時間がずれる事になります。」


 時間が?どういう事だろう?


 「時間がずれるって、どういう事ですか?」

 「いえ、転生や転移の時は普通、時間にずれが生じるんです。本来は別の世界から移動するので、時間のずれは関係無いんですが、今回は同じ世界に転生するので……」


 時間のずれが分かってしまう、と。

 それなら仕方ないな。


 「実際、どのくらいずれるんですか?」

 「そうですね。今回は17年前に転生するみたいです」

 「えっ!?過去に転生するんですか?」

 「いえ、これも本来はあり得ない事ですが、同じ世界に転生という事で、その様になってしまったのでしょう」


 でも、ラッキーだな。

 17年前なら、俺が17歳になったら、丁度俺達が来る時になるじゃないか。


 「では、そろそろ転生の儀式を始めます。まず、言葉については、貴方は問題ありません。勇者召喚の術式の、言語理解の効果が、既に魂に刻まれてます」


 成る程、だから向こうの言葉が分かってたんだな。


 「次にステータスについてですが。職業やスキル、称号は引き継げます。ただし、名前や種族、Lv、能力値は引き継げません」


 まあ、当然だな。

 スキルと称号、それに職業を引き継げるだけでも、充分だろう。


 「では、次に転生先の家柄を決めます」

 「え、決められるんですか?」

 「ええ、大まかにですが。農民の家、職人の家、商人の家、貴族の家、王族の家から選んで下さい。一度決めたら変えられませんよ」


 じゃあ、慎重に選ばないとな。

 農民の家は却下、職人の家と商人の家も却下だな。

 王族の家も大変そうだから却下だな。

 じゃあ貴族の家か。

 まあ、ラノベだと大体これ選ぶし、これで良いよな。


 「女神様、俺は貴族の家に転生したいと思います」

 「分かりました、貴族の家ですね。では、次に固有スキルを選びます。この中から選んで下さい」


 そう言って、俺の目の前にステータスと同じ様な板が出てきた。

 そこには色んなスキルが載っている。

 見きれないので、おすすめというのを見てみる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『おすすめ!固有スキル!」

【固有スキル・スキル強奪】

【固有スキル・武具創造】

【固有スキル・勇者召喚】

【固有スキル・経験値10倍】

【固有スキル・スキルコピー】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 うーん、あんまり要らないかなぁ。

 スキル強奪とスキルコピーは吸収があるから要らないし、武具創造は職人に作って貰えばいいし、勇者召喚とか絶対要らない。

 経験値10倍も、俺はこつこつLvアップしたいからな。


 「ん?なんだ、これ?」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『扱いづらい!固有スキル』

【固有スキル・魅了】

【固有スキル・神運】

【固有スキル・狂化】

【固有スキル・黒鴉之紋翼】

【固有スキル・ドジッ子】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 この中で気に入ったのは、黒鴉之紋翼だ。

 名前も格好いいし、効果も良かった。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【固有スキル・黒鴉之紋翼】

【鴉の様な漆黒の翼を背中から出す。その翼を出している間は、飛ぶ事が出来る。翼を仕舞っている時は、身体の何処かに翼の紋章になって現れている。空を飛ぶ時は体力を消費する。】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 空を飛べるんだぜ!?

 これを選ぶしか無いでしょ!

 俺は体力が無限だから、ずっと飛ぶ事も出来るしな。


 「女神様、これにします」

 「はい、分かりました。では、次の種族については完全なランダムになります。転生後には、新しい魔法属性、スキルも手に入りますが、それもランダムになります」


 ランダムかー。

 俺は何になるのかな?出来れば、人間がいいんだけど。


 「これで全てになります。何か質問はありますか?」

 「いえ、何にもありません!」

 「では、転生の儀式を実行します。新しい人生を楽しんで下さい」


 女神様が最後に微笑んでくれた。

 いやー、これだけでも幸せだな。

 俺の意識はどんどん薄くなっていった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「おぎゃあー!おぎゃあー!」

 「奥様、無事に生まれました。元気な男の子ですよ」

 「あぁ、私の子供……」


 (ん?なんかうるさいなー。って、もしかして俺の声か、これ?)


 俺の目の前には、20歳位の女性と25歳位のお姉さんが居た。

 多分、さっきの会話からしても、女性が俺の母親なんだろう。

 お姉さんはメイドかな?

 と、そんな事を考えていると、突然部屋の扉が開かれた。

 開いたのは、20歳位の男性だった。


 「マリア、う、産まれたのか?」

 「ええ、ピリアム、男の子よ」

 「おお、男か」


 どうやら、この男性が父親みたいだな。

 男性は女性から俺を抱き渡され、俺を見ながら言う。


 「我が家の三男だ。名前は何にしようか」

 「そうね……あ!アークはどうかしら?」

 「それも良いね。僕はこの子を見て、レミアスという名を思いついたよ。この世界の英雄の名だ。この子はいつか、何か大きな事をする予感がするんだ」

 「あら、アークよ。私が決めたんだもの」

 「いーや、レミアスだね」

 「はぁ、この二人は」


 その後、結局二つを混ぜた、レミアークが俺の名前に決まった。


 「レミアーク、元気に育ってくれよ」

 「私達の子ですもの、心配ないわよ」


 この日、(かがみ) 満月(マンゲツ)は、テークラン王国、リューナー公爵家三男、レミアーク・ファル・リューナーとして、ルエークスに生まれ変わった。



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