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勇者召喚!かと思ったら転生!?こうなったら精一杯生きてやる!!  作者: 冷星 夜姫
新しい家族~新たな始まり~
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第23話 久しぶりの森


 昼食をとった後は、直ぐに部屋に戻ってきた。

 さて、この後は何をしようか。

 毎回、やる事は午前中に終わってしまうので、午後はその日の気分で決めているのだ。


 「今日は……………久しぶりに、森にでも行くか。Lv上げも、そろそろ再開したいし」


 てな訳で、今日は森に行く事になった。

 庭に出て、黒鴉之紋翼を使って、空に飛び上がる。

 どんどん上昇し、ある程度高くなったら、森に向かって飛ぶ。

 速度はとても速く、直ぐに森の上空に着く。

 あの湖に降りて、スキルを解いて元の姿に戻る。


 「あ、顔も隠しとかなきゃな」


 買ったばかりの魔道具を取りだし、口に巻いて後ろで縛る。

 通気性……OK、結び目……OK、うん、不便は全く無いな。


 「じゃあ、魔物は……居た!」


 小太刀を二つ共抜いて、気配があった方向に走る。

 直ぐに魔物は見つかった、あれは、コボルトか?


 「まあ、あいつなら、俺のステータスだから大丈夫だろ」


 俺は後ろから近づき、一気に飛び出してコボルトの首をはねる。


 「ありゃ、こんな簡単に終わっちゃったよ。つまんないなぁー」


 物足りない俺は、魔石だけを回収して、次の魔物のところに向かった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 あれから数十分経った後、俺は魔物を更に四匹倒して、湖に戻ってきていた。

 畔に座り、ステータスを確認する。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【レミアーク・ファル・リューナー】

【種族・人間】

【職業・暗殺者/道化師】

【Lv6】

体力 ∞

魔力 5719

筋力 137

耐久 194

敏捷 671

【固有スキル・吸収/不屈/黒鴉之紋翼】

【特殊スキル・無音行動/天駆/二刀流/闇化/道化/仮面】

【通常スキル・小太刀術/気配察知/魔力感知/魔力操作/隠蔽/礼儀作法/闇魔法/看破/詐術/無魔法/時空魔法/操糸術】

【称号・勇者/闇の化身/転生者/公爵家三男/嘘つき/麒麟児/紋翼の使い手】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 「結構上がったな、五匹倒しただけなのに。やっぱり称号の効果か?まあ、早く強くなれるのは別に良いんだが」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【特殊スキル・仮面】

【まるで仮面をつけたかの様に、本心を顔に出さない様に出来る。】


【通常スキル・看破】

【見たものの情報を、鑑定よりもより詳しく視る事が、出来る。】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 この二つのスキルは、前のスキルの強化版みたいだな。

 スキルを確認したら、俺は立ち上がって身体を伸ばす。


 「んーっ、さて、もう充分休んだし、再開するか!って言っても、流石にもうちょっと強い魔物と戦いたいな。もっと奥に行ってみるか」


 俺は小太刀を抜きはなって、木の枝を渡りながら、奥に進んでいく。

 奥に進むにつれて魔物は強くなっていくが、数は少なくなっていくので、どんどん奥に進んでいく。

 同時に、冒険者の数も少なくなっていく。

 そのまま進んでいくと、探知に反応があった。

 しかし、これは………………………。


 (何かを追いかけているのか?追われているのは………魔物人間みたいだ)


 別に、森の奥に人間が居ても、おかしくはない。

 だが、それは、その人間が冒険者だった場合だ。

 探知では、この人間は冒険者どころか、戦いを全く知らない様な、弱々しい反応がする。

 行くべきか、行かざるべきか………。


 (まあ、行くに決まってるよな。気になるし、見ないふりをするのも、後味が悪いし)


 その反応が通りそうな場所に移動して、隠れながら待つ。

 そいつらは、直ぐにやってきた。

 追いかけている魔物は、赤い肌の、巨大な鬼だった。

 鬼の額には、立派な角が二本上に向かって、生えている。

 あれは、多分オーガという名前の魔物だろう。

 探知の反応や実際に感じる雰囲気からしても、あの魔物はかなり強く感じられる。

 鬼に向けて、鑑定を使う。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【種族・オーガ】

【Lv17】

【通常スキル・威圧】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 種族はオーガだった様だ。

 種族的には普通の部類に入る強さみたいだな、いくら強くても、俺からしたら簡単に倒せそうだし。

 追われていたのは、エルフの女の子だった。

 薄汚れていてよく分からないが、エルフなのだから、綺麗な顔立ちなのだろう。

 女の子にも、鑑定を使ってみる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【エアリル・カルシャン】

【種族・エルフ】

【職業・精霊術師】

【Lv1】

体力 38

魔力 519

筋力 26

耐久 31

敏捷 42

【特殊スキル・精霊視/精霊魔法】

【通常スキル・家事】

【称号・族長の娘/精霊の友】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 エルフで精霊か………なんか、定番みたいな感じだな。

 あ、エルフの女の子が転んだ。

 オーガは、女の子に近づき、腕を後ろに引き絞っている。

 エルフの女の子は腰を抜かしているのか、震えるだけでその場を動こうとしない。

 仕方ない、助けるか。

 俺はオーガとエルフの女の子の間にとびこんで、繰り出されたオーガの右腕を肩から切り落とし、蹴ってオーガの顔面に当てる。

 オーガは自分の腕をぶつけられ、4、5m程、後ろに下がった。

 俺は後ろを向いて、エルフの女の子を見る。

 突然俺が現れた事にビックリして、震えは止まったみたいで、今は目を見開いて俺を見ていた。


 「あ、あの、貴方は……?」

 「それは後でな。安心しろ、直ぐにあのオーガは、倒してやるから。そのまま、動かないで待っとけ」

 「えっ、ちょ……………」


 エルフの女の子が何か言いたそうにしていたが、オーガがこちらに近づいてきたので、構えて臨戦態勢になる。

 俺は一旦エルフの女の子の事は忘れて、顔に笑みを浮かべて思う。


 (お前は少しは楽しませてくれよ、オーガ)


 俺は視線をギラつかせて、オーガを睨む。

 …………気のせいか、オーガが萎縮した様な気がした。



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