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勇者召喚!かと思ったら転生!?こうなったら精一杯生きてやる!!  作者: 冷星 夜姫
新しい家族~新たな始まり~
10/25

9話 家族


 (ん、んー、あれ?俺、寝ちゃってたのか)


 部屋の窓から、光が入ってきている。


 (んー?何で寝ちゃったんだ?最後は魔力を動かしただけ、って、まさか)


 俺はステータスを出す。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【レミアーク・ファル・リューナー】

【種族・人間】

【職業・暗殺者/道化師】

【Lv1】

体力 ∞

魔力 5

筋力 1

耐久 2

敏捷 1

【固有スキル・吸収/不屈/黒鴉之紋翼】

【特殊スキル・無音歩行/天駆/二刀流/闇化/道化/ポーカーフェイス】

【通常スキル・小太刀術/気配察知/魔力感知/魔力操作/偽装/礼儀作法/闇魔法/鑑定/詐術】

【称号・勇者/闇の化身/転生者/公爵家三男/嘘つき】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 (やっぱり。魔力が増えてる。魔力が枯渇したんだな。キュシアさんは、魔力を上げるには魔力を使いきる、って言ってたしな。真面目に聞いておいて良かった。耐久が上がってるのは、赤ん坊には、魔力切れは負荷が大きかったからかもな)


 それにしても、腹減ったなー。

 と、そう思った途端、大きな泣き声が聞こえた。


 (て、俺の声か。体は赤ん坊だから、我慢が出来ないのかもな)


 ここは父親と母親の二人の寝室みたいで、ベッドに二人が並んで眠っている。

 俺の泣き声に起きた母親が、こっちに来て、俺を抱き上げた。

 そのまま椅子に座り、服をめくった。


 (え、えぇぇぇ!!?な、何をして、って、あ、そうか!俺、今赤ん坊だったんだ。って事はご飯も………)

 「レミア、ご飯だよ、ちゃんと食べてねー」

 (やっぱりぃー!)


 しかし、恥ずかしがっていても、腹は一杯にはならないので、仕方なく口にする。

 その後、俺がお腹一杯になると、母親はベッドに戻って寝直した。

 父親はその直ぐ後に起きて、母親と俺を見ると、着替えて部屋から出ていった。


 (はぁー、恥ずかしかった。あれがこれからも続くのか。はぁー)


 俺は溜め息をつくが、実際には溜め息など出ない。


 (でも、この後どうするかな。やっぱり魔力切れをするかな?でも、せっかくの一日だしなー)


 結局、やる事が無いので、魔力切れをする事にした。


 (ああ、やっぱ、ね…む………)




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 (ん、あー!うるさーい!)


 自分の泣き声で目が覚めた。

 ベッドには母親はもう居ない。

 泣き声を聞いてか、廊下から走るような音が聞こえてきた。

 部屋の扉が開き、出産の時とは別のメイドさんが入ってくる。


 「はーい、何ですかー、レミアーク様?ああ、成る程。今おしめ替えますから、ちょっと待って下さいね」

 (なっ!?だから俺、泣いてたのか!?)


 メイドさんが替えてくれるが、さすがに恥ずかし過ぎるので、ステータスを確認して意識をそらす事にする。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【レミアーク・ファル・リューナー】

【種族・人間】

【職業・暗殺者/道化師】

【Lv1】

体力 ∞

魔力 8

筋力 1

耐久 3

敏捷 1

【固有スキル・吸収/不屈/黒鴉之紋翼】

【特殊スキル・無音歩行/天駆/二刀流/闇化/道化/ポーカーフェイス】

【通常スキル・小太刀術/気配察知/魔力感知/魔力操作/偽装/礼儀作法/闇魔法/鑑定/詐術】

【称号・勇者/闇の化身/転生者/公爵家三男/嘘つき】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 (おお、やっぱり上がってるな。これは毎日一回はやっておくか)


 と、どうやら終わったみたいだ。

 これからはこうやってやり過ごそう。

 メイドさんは既に部屋から出ていっている。

 俺はせっかくなのでスキルの検証をする事にした。


 (転生する前も使った事がないスキルが、結構あるんだよな!吸収は今は使えないし、不屈はパッシブ系のスキルだからなー。黒鴉之紋翼は使ったら騒ぎになるだろうし。あ、そういえば、転生してから偽装してなかったな)


 て事で、ステータスを全部隠しておく。

 その後、試せるスキルが無いのが分かったので、気配察知と魔力感知を常に使っておく事にした。

 すると、この家に居る人の位置が大体分かる。

 皆、それぞれの部屋から全然動かないな。

 あ、一つ動いた。


 (って、こっちに向かって来る?)


 その気配はこの部屋の前で止まった。

 扉がノックされ、廊下から女の子の声が聴こえてくる。


 「お母様、失礼しまーす。あれ?お母様居ない。あ、そっか。お父様の所に居るのかも」


 そう言いながら、女の子は部屋に入る。

 もう気づいてるだろうが、この女の子は俺の姉だ。

 姉は、部屋に入ると真っ直ぐ俺の方にやってくる。


 「レミア、遊びに来たよ。せっかくだから、レミアが好きな事をして遊ぼっか。うーん、赤ちゃんて、何が好きなんだろ?」


 遊びに来てくれたのか、良いお姉ちゃんだな。

 それにしても俺が好きな事か。


 (城でやってたのは、訓練だけだしな。あ、そうだ、本は無いのかな。魔力について、もっと知りたいんだけど)


 俺は体を色々動かして、本を読みたいと伝えてみる。


 「ん?わー、元気だねー、レミアー。外に出たいのかなー?」

 (駄目だ、全然伝わってない)


 伝わる気配が無いので、諦める。

 姉はまだ考えていたが、その時、母親が部屋に入ってきた。


 「あら、セリフィ、何してるの?」

 「あ、お母様!今ね、レミアと遊んでたの」

 「あら、そうなの。レミア、楽しい?」


 母親がそう聞いてくるので、笑って答えておく。

 そうしながらも、俺は別の事を考えていた。


 (姉はセリフィって名前なのか?そういえば、まだ人に鑑定使ってなかったな。使ってみるか)


 俺は母親と姉に鑑定を使ってみた。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【マリア・シャン・リューナー】

【種族・人間】

【職業・魔導師】

【Lv59】

体力 1814

魔力 5792

筋力 795

耐久 683

敏捷 679

【特殊スキル・魔法陣】

【通常スキル・火炎魔法/大地魔法/魔法融合/魔力再生】

【称号・元公爵家次女/元宮廷魔導師団団長/溶解の魔女/リューナー公爵家夫人】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【セリフィローナ・フェン・リューナー】

【種族・人間】

【職業・舞踊剣士】

【Lv1】

体力 18

魔力 31

筋力 13

耐久 17

敏捷 14

【特殊スキル・舞踊】

【通常スキル・剣術/礼儀作法】

【称号・公爵家長女】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 (うわ、凄いな、母親の方は、て、やっぱり言いづらいな、母親って。公爵家だから、それっぽい呼び方が良いよな。これからはお母様、姉はセリフィ姉様と呼ぼう)


 結構恥ずかしいけど、いつか慣れるだろ。


 (それはそうと、お母様のステータス、凄いな。Lvなんか59だし、称号も結構持ってる。てか、宮廷魔導師団団長って、キュシアさんと同じだな。セリフィ姉様の方は、まあ、Lv1だし、これが普通なんだろう)


 お父様もこんなに強いのかな、なんて考えていると、部屋に小さい方のお兄様が入ってきた。


 「あれ、セリフィも来てたんだ。レミア、僕とも遊ぼ」


 お兄様がそう言いながら、手をこっちに伸ばしてきた。

 その手を掴んでみる。


 「あ、お母様、レミアが僕の指掴んだよ」

 「あら、本当。良かったわね、スレア」

 「あー、スレアだけズルい!私もー!」


 あー、元気だなー、本当に。

 お兄様のステータスも見てみる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【スレアーシャ・フォン・リューナー】

【種族・人間】

【職業・魔道具職人】

【Lv1】

体力 23

魔力 25

筋力 21

耐久 18

敏捷 20

【固有スキル・天性の閃き】

【特殊スキル・職人の手】

【通常スキル・魔道具作成/礼儀作法】

【称号・公爵家次男】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 (スレア兄様は生産職か。何かスキルも凄そうだし、ヤバいな、家族揃っておかしい)


 この家族ってどうなってるんだろうな。

 俺が産まれたから更にヤバい家族になってるし。


 (あ、やば、なんか眠く…。そういや、俺、赤ん坊だった…な……………)



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― 新着の感想 ―
[一言] 赤子の職業暗殺者って気持ち悪いよね(笑)狩りとかしてみにつけるならともかく
2020/01/25 14:57 退会済み
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