1章:大雑把な説明編
■はじめに:こういうものが作れます
あけましておめでとうございます。
今回、説明させていただくのは地図の描き方ではありますが、応用で「建物図面」「町の俯瞰図」「戦況図」なども作成可能となっております。
実際の作例はこちら。
これに後半で説明する加工方法を加えれば以下のようになります。
■必要なソフトをダウンロードする
まず、「Jw_cad」をダウンロードしてください。
一番最初に提示した作例と同じようなものを作るためのソフトです。ざっくり説明するとJw_cadは設計用のフリーソフトです。
使用方法を覚えておくと就職に有利です。嘘です。会社によっては使っている程度です。フリーソフトでウチみたいな小さな会社にやさしい。
ダウンロードはJw_cadで検索して行ってください。
下手に外部アドレス張ると運営に消されそうなので……。
ちなみにWindows10に対応してませんが、10でも動くようです。ただし不具合があったりなかったりするんだとか。なので「動作止まったわ! クソ!」となったら他のCadソフトで代用してください。
以下、Jw-cadはJWWと表記します。
■ダウンロード後の初期設定
とりあえずお試しでやりたいだけであれば次項まで飛ばしてください。こちらは後からでも設定可能です。
また、下記の設定はあくまで個人的に推奨というだけで必須ではありません。
①JWWを起動する
②画面上の「設定」の「基本設定」を押す
③一般(2)タブの「m単位入力」と「矢印キーで画面移動」にチェックを入れる
④「色・画面」タブの「背景色」を白色「255・255・255」に変更
⑤OKを押して設定を保存する。
背景色に白以外でもお好みで。ただ、JWWでの操作が終わった後の加工を考えると黒は止めておいた方がいいと思いますが、「黒背景カッコいいんじゃ」「加工なんてしなくていいんじゃ」という方は黒背景でも大丈夫です。
あとは「設定」の「環境設定ファイル」作っておけば起動する度に再設定せずに済むので調べてやってみてください。使用環境によって何か方法が違うようなのでここでは割愛。
■ざっくりとした説明
詳細は後で説明するとして、先に大雑把にどんな方法で地図を描くかについて説明しておきます。
まず「連線」ボタンを押し、画面上側の「手書線」にチェック。
あとは作画画面をクリックするとマウスの操作で線が描かれはじめます。これで若干の手ブレ入れながら陸地の線などを描いていきます。
クリックで描き込み一時終了です。
また、細かな修正あるいは人工物を描く時の直線は「/」ボタンで引く事が出来ます。修正は「消去」ボタンでやりつつ、「文字」ボタン」を使えば文字を書く事も出来ます。町や地名を記入するのに便利。
線の種類、線や文字の色は下図のボタンで変更可能です。
色は基本設定のところでセットを変える事が出来ます。
主にこの項で説明した機能を使って地図を作成します。
具体的な操作説明は次章から。
その前にこの方法で地図等を描く上でのメリット・デメリットを説明します。
■メリット
①絵心とか無くても比較的簡単に作れる
あくまで比較になります。マウスで出来ます。
②距離測定・面積測定が出来る
現実のサイズに即した地図にしておけば、A地点からB地点の距離を「測定」ボタンの「距離測定」で測定する事が出来る。面積測定も可能。線もサイズを指定して引く事が出来る。ただし最大がm単位。
通常のお絵かきソフトと差別化を図るとしたらここかもしれません。逆にお絵かきソフトのような使い方をしようとするとかなり難しいですが、建物Cのサイズを決める際、既にある建物Bと比較して描画する大きさを決めやすくなります。
③タブレットもスキャナも無しで作れる
タブレットあると仕上げの自由度が上がるんですが、簡単なものであればパソコンあれば作成可能です。その簡単なものというのが先に例示した作例です。
④図面データとして残せるので修正が楽
例えば街の発展モノの小説を書く際、街or集落の初期状態の図面を描き、話が進むごとに初期状態のものをいじっていく追加していくという事も出来ます。
まあPhotoshopやSAIでも当然、修正可能なデータとして残せますが。
■デメリット
①出来上がりが淡白
特にJWWだけだと山や森が淡白な仕上がりになりがち。他のソフトを交えれば一応は改善可能。あくまで比較的簡単な方法で提示しているので、かなり見栄えが良い地図を作りたい場合はタブレットでも買って手書きがオススメです。
②JWWはWindows10非対応
一応は非対応。一応は使える? 今後の対応は不明。フリーソフトなので……。
③色塗り機能が微妙
一応出来るのでその辺は説明していきます。ただ色塗りというよりは単なる色分け機能です。他のツールを使えば色塗り出来るので、その辺は後述。
後半に外部ツールとしてFireAlpacaの使い方をざっくり説明します。Photoshopがあればそちらでいいんですが、アルパカはフリーソフトなんで今回はアルパカをオススメしています。
それでは次章よりJWWを使った地図の描き方詳細を書いていきます。