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詩のサークル

彩雲への飛翔

作者: 新染 因循

挿絵(By みてみん)



翡翠の穿つ

水面に 崩れる

蒼穹


瞬膜の鎖す

瞳孔に 留まる

刹那


秒刻の詰る

断章に そよぐ

湲潺


波間に沈む

一片の雲

銀鱗は 散乱し


飛沫に煌く

かの両翼

彩雲へ 飛翔し


樹上に咲くは

白桃の花

囀りは 木霊して





―――――――――――

    後書き

―――――――――――


Archibald MacLeish「一瞬の永遠」

及び

Paul Celan「声たち」

から影響をうけています。(ただし断章取義に近いですが)

主催者である 蠍座の黒猫 さん の

「今感じていることは、次の瞬間に変化します。

時の流れの中で、全ては移り行くものですから。

わたしたちのこの空のように。

一瞬の彩雲。これこそが詩の真実だとわたしは感じています。」

という言葉に、上記の二つの詩が頭にはじけた次第です。

三連目は時間という連続なものから、一瞬を「断章」し見て居ることに、詰られているとかんじたことがあるから、そのまま表現しました。

全体としては、シーンごとに区切って、跳びこんだ物が、また飛び込む前のもとの場所に戻り、そしてその後、という経過を書きました。これは、雲が「巡るもの」であるという認識から来ているのだと考えます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 地面にいるの?飛んでいるの?でも、見上げている感じで。入れ替わる視点と表現に感動するばかりです。
[良い点] 統一感があって全体的にとても好きです。なかでも最後の「囀りは 木霊して」には好きというより、その言葉じたいに惚れます。 [一言] 「彩雲への飛翔」だけではないのですが、文字と文字の間に…
2016/06/29 19:12 退会済み
管理
[良い点] 最後の、嘲りが印象的でした。
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