恋心
あなたはどこへ行くのでしょう。
この、わたしの恋心は
どこへ仕舞えばよいのでしょう。
いつのまにか行き場のなくなった
わたしのこころ。
このこころは
あなたにあげてしまったのです。
あなたは要らないと言うように
わたしに気づかずに
通りすぎていくのでしょう。
あなたはわたしにいつも気づかない。
だから、
だからわたしも
気づかないふりをして
通りすぎていきましょう。
このこころは、
誰にも知られずに
捨ててしまうのです。
あなたにも、
わたしにも、
あの子にも、
誰にも気づかせないように。