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心の中の1ページ

存在

作者:

 あなたは、生きる理由がありますか?

 私はどうしてここにいるんだろう?

 私はどうして生まれてきたんだろう?

 そんなことが脳裏をよぎる。

 答えをいくら探したって、それは見つからない。

 それでも、見つけたことがあった。

 存在価値も、存在理由も、誰も決める権利はない。

 存在するのにはちゃんと理由がある。

 長い時の中で、私はこの二つに近いものを見つけた。

「お前はいらない」

 そう言われたとき、私の中の何かが、音を立てて壊れていった。

 自分はいらないんだと思った。

 それでも私はここにいる。

 光を見つけてしまったから。

 闇へと突き落とされた私。

 そこは真っ暗で、冷たくて、何も見えない。

 身動き一つ取れず、ただただそこでうずくまっていた。

 ある日一筋の光が、真っ暗で何も見えない闇の中に差し込んだ。

 でもそれは弱い。

 その光は時間が経つにつれて弱くなり、いつ消えてもおかしくない状態だった。

 そんなときだ、声が降ってきたのは。

「私はあなたのことが好きだよ。力になりたい」

 そう言ってくれた友がいた。

 それは私の心を温めてくれて、モノクロの世界は少しずつ色を付けていったんだ。

 誰かが必要としてくれる。好きだと言ってくれる。それはとても嬉しいことで、それが私の支えだったんだ。

 自分の存在を否定されたって、それ以上に自分のことを大切に思ってくれている人がいるって、そのとき初めて知ったんだよ。

 たった一人でも必要としてくれる人がいるなら、その人のために生きれば良いじゃないか。

 周りの人なんて関係ない。これは私の人生。他人に否定される筋合いなんてない。

 自分のことを嫌っている人の言いなりになるのではなく、好きだと言ってくれる人のために生きようよ。

 ないのなら、探せばいい。

 見つからないかもしれない。

 それでも、探すことに意味がある。


 あなたを大切だと思ってる人はちゃんといる。

 あなたが気づいてないだけかもしれない。

 それでも、ちゃんといるの。

 だから、必死に生きて。

 あなたは望まれて、生まれてきたのだから。

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