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召喚



 「よぉくぞ!!!来てくれたぁ!!!」

 「勇者達よぉ!!!!」



 目を覚ますとそこには、ポッチャリしてモジャモジャの顎髭を生やした中年の男性が立っていた。


 ここは、どこだろう?

 目の前にはザ・王座と呼べるような椅子がある。

 もちろん、そこにはポッチャリおじさんが座っている。



 「ここは我が治める国、ヴァルディア王国!!その王都であるヴェルディアだ!!貴様達はこの世界の危機を救う為に異世界から我々が呼び出した勇者様だ!!!!」

 「まだ、貴様達は混乱していると思うだろうが、何もしなくてよい。まずは貴様達のステータスを鑑定させてもらう!!」


 「おい!!兵よ勇者達のステータスを鑑定しろ!!」



 中年のオッサンが、指示をして鎧を着た兵士風の人達が私達の近くに来た。

 どうやら、1人1兵士が付いてるみたい.........


 私の目の前にも兵士風の人が立っている。



 「うむ!!鑑定を始めよ!!!」



 中年オッサンの合図で、兵士風の人が水晶を取り出し、私の手を無理矢理その水晶に乗せる。

 その水晶は手を乗せると同時に光だし、何か文字が浮かび上がってきた。


 なんて、読むんだろう?

 文字は見えるんだけど、なんて書いてあるのかわかんない............



 .........ん?そう言えば、ここって異世界なのかな?

 異世界っぽくは見えないけど.........、まぁ光って文字が浮かび上がる水晶なんて聞いたことないからなぁ................


 やっぱ、異世界なのかな?




 「......なっ!?」

 「これは、『聖剣召喚』のスキルだと!?なんて、素晴らしいのだ!!まさに、勇者に相応しいスキルだ!!!!」


 少し離れた所にから、何やら騒がしい声がした。

 よく見れば、兵士の人が褒めちぎっているようだ。


 兵士の目の前にいる子は、天城くんだっけ?



 2年3組 2番 天城 悠真

 私はあまり関わったこと無いけど、いつもクラスの中心にいるリーダー気質のある奴。そして、なんか正義感が異様に強い主人公気質の奴。


 きっと、アイツの主人公気質に巻き込まれて異世界に来ちゃったんだろうな〜

 と、そう思えるような奴だ。





 「おいっ!!この者は『大賢者』のスキルだぞ!!何ということだ!!正に国の宝だ!!!!」


 天城くんの近くの子もどうやら良いスキルだったみたいだ。兵士さんがまたまた騒いでる。

 あの子は白石さんかな?


 2年3組 18番 白石 真央

 頭の良い子だ。あと、冷静沈着。なんか、期末考査とかで順位が高いらしい。よく分かんない子だ。

 というか、天城くんはまだクラスのまとめ役として知っているけど、白石さんは全く関わったこと無いから本当に何も知らない。

 頭が良い事しか知らない。いや、それは同じクラスメイトとしてどうなんだろうか?


 まぁ、いいや





 「なんとっ!!この者は『不死身』だとっ!?」

 「素晴らしい!!!何百年前に一度だけ、現れたと言われる伝説級のスキルだ!!まさか、生きている内にこの様な者を見られるとは...............」


 こっちの兵士さんは、遂にクラスメイトに拝み始めたよ.......

 手を合わせて、ブツブツと祈ってる。

 え〜と、あの子は確か桐生くんだっけ?



 2年3年 10番 桐生 翔太

 天城とよく一緒にいる、陽気な奴。確か、バスケ部に所属していて次期部長とか言われてるとか........

 まだ、2年生始まったばかりなのにもう次期部長候補なのは素直に言って凄いと思う。

 クラスの人気者で、陽キャで、クラスに全く関わわらない不良生徒の私にも話かけてくれる良い奴。




 さて、この3人以外にもチラホラ他の子達も称賛の声をもらっている。

 きっと、良いスキルだったんだろうな〜


 それにしても、私の鑑定はまだなのかな?


 もうそろそろ、終わってもいいと思うんだけど............



 「ば、バカな.........」

 「だがしかし、何度鑑定しても同じ結果だ..........」



 ................?

 私の鑑定をしている兵士さんが小声で何かブツブツ喋っている。

 なんだろう?もしかして、私も強いスキルだったのかな?


 もしそうだとしたら、ちょっとワクワクするな〜!!私のスキルはなんだろうかなぁ〜!!



 「こ、コイツ!!外れスキルの『ランダムスキル』だぞ!!!!」










 ..................へ?

 な、なんか不穏な空気に..........



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