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幽霊人間と殺人鬼  作者: 真知コまち


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14話 希望は踊る 【フリガナ版】

 

   執事しつじとびらけさせ、部屋へやはいる、ベル。

_(〘ベル〙)「ルイ・・・」

   ベルは、高熱こうねつうなされるルイに近寄ちかより、にぎる。

 _(〘執事〙)死神様しにがみさま、おねがいたします」

    心配しんぱいするベルに、期待きたい眼差まなざしをける、執事しつじ

_(〘ベル〙)「わたしだって、たすけたい!けど、どうすることも…」

_(〘ルイ〙)「・・・ベル」

   あらいきげるルイが、ます。

_(〘ベル〙)「ルイ!無理むりしないで」

_(〘ルイ〙)「ベルにはなしがある。おれえるまえに…」

_(〘ベル〙)駄目だめあきらめないで!」

_(〘ルイ〙)きみころした秘密りゆうはなしたい」

_(〘ベル〙)いやきたくない。だって、理由りゆうったら、わたしはえるって」

   つながれたを、ルイがつよにぎかえす。

_(〘ルイ〙)「あのぼくは、げていた」

_(〘ベル〙)げていた?だれから?」

_(〘ルイ〙)「この屋敷やしきあるじからだ」

_(〘ベル〙)あるじって、父親あいつ⁉ルイは息子むすこなのに、どうして…」

   ルイは、ねつくるしみながらも、はなしつづける。

_(〘ルイ〙)おれが、子供こどもころしたからだ」

 _(〘執事〙)「ルイさま…」

   死神しにがみつみ懺悔ざんげをしていると、勘違かんちがいする執事しつじは、したき、なみだながす。

_(〘ルイ〙)おれは、一目ひとめただけで、その人物じんぶつぎわを、のぞるが出来できる」

_(〘ベル〙)「ふふ、なにってるの?こんなとき冗談じょうだんを…」

_(〘ルイ〙)冗談じょうだんではい!冗談じょうだんではないんだ」

   くるしそうにこし、みながら、ベルのうったえる、ルイ。

_(〘ベル〙)「わ、かった。しんじるから、いて…」

   ルイの背中さすり、いきととのえさせる、ベル。

_(〘ルイ〙)おおくの、しあわせなぎわてきた」

_(〘ルイ〙)「だが、あまりにも悲惨ひさんを、げるものもいた」

_(〘ルイ〙)「そんな未来おわりを、おさぼくは、うけいれることが出来できなかった」

   ちからけて、ベットにたおむ、ルイ。

_(〘ルイ〙)ぼくは、可能かのうかぎり、悲惨ひさんおとずれるものを、”みずからので”ころしていった」

_(〘ルイ〙)「ベル…きみも、その一人ひとりだった」

_(〘ベル〙)「そう…だったのね」

   きることに必死ひっしだったあのころ

   自分じぶんおとずれたであろうぎわなんとなく、想像そうぞうできるがする

_(〘ルイ〙)「あのぼくは、この屋敷やしき子供こどもを、ころしにた」

_(〘ルイ〙)「そのは、ぼく冗談はなししんじてくれた、はじめてのひとだった」

_(〘ルイ〙)「だから、ゆららいだのかもしれない…」

   いたみと後悔こうかいせ、ルイの表情ひょうじょうくもる。

_(〘ルイ〙)いのちうば直前ちょくぜんに、執事しつじが、部屋へやはいってた」

_(〘ルイ〙)ぼくは…屋敷やしきし、してしまった」

_(〘ルイ〙)「その道中どうちゅう…ベルに出会であった」

   強張こわばっていたルイのほおが、わずかにゆるむ。

_(〘ルイ〙)悲惨ひさん未来ぼくは、おもわず、きみころしてしまった」

_(〘ルイ〙)「だけど、突発的とっぱつてき犯行はんこうだったから、痕跡こんせきのこしすぎちゃったんだろうね」

_(〘ルイ〙)「おかげでぼくは、追跡ついせきして屋敷やしきものに、つかまったよ」

_(〘ルイ〙)本当ほんとうきみには邪魔じゃまされてばかりだ」

_(〘ベル〙)邪魔じゃまほかわたしが、いつ邪魔じゃまを?」

   すこしだけ、なご空気くうき

_(〘ルイ〙)「でも…ぼくらえられているあいだに、あのは、悲惨ひさんげてしまった」

_(〘ルイ〙)息子むすこくした父親かれは、ぼくはなししんじた」

_(〘ルイ〙)「そして、父親かれは、ぼく復讐ふくしゅう依頼いらいした」

_(〘ルイ〙)「そのときから、おれは、かれ息子むすこわったんだ」

   はなしえ、ゆっくりと深呼吸しんこきゅうをする、ルイ。

   いつのにか、姿すがたした執事しつじ・・・部屋へやは、静寂せいじゃくつづく。

_(〘ルイ〙)すこしだけ、よこになっていてもいか」

_(〘ベル〙)「…うん」

_(〘ルイ〙)「ありがとう、ベル…」

_(〘ベル〙)「おやすみなさい…」

  ルイは、ねむりにいた。

  その、ルイが目覚めざめることはかった…

 

  ルイのに、様々(さまざま)ひとが、屋敷やしきおとずれた。

  かなしむおんなよろこおとこ嘲笑あざわらう女、けなおとこ

  屋敷やしきなかは、ルイのわすれたように、にぎやかだった。

  そのかんわたしはひとり、部屋へやはしに、うずくまっていることしか、出来できなかった。

 

_(〘ベル〙)ちからけていく感覚かんかく…」

_(〘ベル〙)あとは、このままえていくときを、つだけ…」 

  自分じぶん過去しいんったわたしは、満足まんぞくしてしまった

  ただ…ルイ自身じしんのことを、けなかったが、唯一ゆいいつ心残こころのこりだ



 来客らいきゃくり、屋敷やしきしずまりかえったころ

  かべをすりけ、屋敷やしき裏庭うらにわていた、ベル。

_(〘ルイ〙)「ベル・・」

_(〘ベル〙)「?」

  かすかなかぜこえこえ、うしろをく、ベル。

  ベルに微笑ほほえみかけたルイのたましいは、しずみかけの夕陽ゆうひ見送みおくられ、花園はなぞのへとえてった。

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