表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊人間と殺人鬼  作者: 真知コまち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/26

10話 彼は踊る 【フリガナ版】 


_(〘キャシー〙)かれは、いいひとでした…」

    おちゃすすり、おもふける、キャシー。

_(〘キャシー〙)かれとの出会であいは、かれが、むら移住いじゅうしてときでした」

_(〘キャシー〙)わたしおなそとから人間にんげんなのに、

   まえひとさで、すぐむらんでいました」

_(〘キャシー〙)「そんなかれを…わたしきになった」

_(〘キャシー〙)「だけど、かれやさしすぎた」

    かおしかめる、ルイ。

_(〘キャシー〙)かれは、だれにでもやさしかった。

   べつわたしは、かれやさしさを、独占どくせんしたかったわけではありません」

_(〘キャシー〙)「ただ…自分じぶん犠牲ぎせいにしてまで、ひとたすけるかれが、きらいだった」

_(〘キャシー〙)「このむらおとこに、ろくやつはいない。

   むら男達おとこたちは、かれやさしさにみ、かねをせしめていた」

_(〘ルイ〙)「だから…むらけたのか」

_(〘キャシー〙)「はい。あのときむらけてまわったのは、わたしです」

_(〘キャシー〙)「ヘレンさんのいえもええているのをて、

   いましか!村人あいつらに、復讐ふくしゅうする機会きかいいと…」

_(〘キャシー〙)「だって!なんで、おっとだけが、ななきゃいけなかったんですか!

   こんなの…おかしいですよ…」

    感情かんじょうしにして、すキャシー。

_(〘ルイ〙)「・・・おっとなせたのは、”あなたの意思いし”だろ」

_(〘キャシー〙)「はい?なにおっしゃっているのですか」

_(〘ルイ〙)「あの宝石ほうせきは、ただ村人むらびとが、簡単かんたんえるものではい」

_(〘ルイ〙)「ましてや、村人むらびとかねられていたあなたのおっとが、

   宝石ほうせきいたネックレスをえたとはおもえない」

_(〘キャシー〙)「いいえ。

   あのネックレスは、わたし誕生日たんじょうびのために、おっと行商人ぎょうしょうにんからったものです」

_(〘ルイ〙)「ネックレス自体じたいは、そうなんだろう。

   しかし、ネックレスにいていた、あの宝石ほうせきちがう」

_(〘キャシー〙)「・・・」

_(〘ルイ〙)「あのよる、あなたは、おっとわすものりにかせた。

   そして、人狼じんろうおそわれるようねがった…」

_(〘キャシー〙)「…ふふふ。そうです、わたしころしたんです」

_(〘キャシー〙)「あれは、わたしへの誕生日たんじょうびプレゼントではありません」

_(〘キャシー〙)わたし家系かけいには、

   だいだいつががれる宝石ほうせきを、誕生日たんじょうびにつけるまりがあります」

_(〘キャシー〙)結婚けっこんするときおっとからは、宝石ほうせきけるためのかざりをおくる。

   ネックレスは、そのときもらいました」

_(〘キャシー〙)「あのよる、『まりをやぶれば、わざわいがりかかる』とつたえると、

   かれは、あわててりにかいましたよ」

_(〘ルイ〙)おっとんだとき、あなたは、あれほどかなしんでいた。

   順風満帆じゅんぷうまんぱん生活せいかつててまで、なぜねがった?」

_(〘キャシー〙)かね!おかねいんですよ!」

_(〘キャシー〙)村人むらびとに、だまされていると忠告ちゅうこくしても、かれは、みみたない」

_(〘キャシー〙)「あなたには到底とうてい理解りかいできないでしょうね。まずしい村人わたし生活せいかつなんて…」

_(〘ルイ〙)まずしい?このいえのどこが、まずしい生活せいかつなんだ?」


 新築しんちくいえそなけられた家具かぐたなかざられた異国いこく食器しょっき備蓄びちくされた食料しょくりょう


_(〘キャシー〙)らしにこまっていないだけ十分じゅうぶんじゃないかと、いたいんでしょ?

   このむらなかでは、まずしいいえなんですよ」

_(〘キャシー〙)そとあるけばうわさされ、まわりからしろられる。

   そんな生活せいかつが、もういやだった…」

_(〘ルイ〙)被害妄想ひがいもうそうでは…」

_(〘キャシー〙)ちがう!このむらやつらは、自分達じぶんたち利益りえきになることしか、興味きょうみいのよ」

_(〘キャシー〙)「18年前ねんまえ事件じけんのことだって・・・

   ヘレンさんのはなしを、だれ相手あいてにしなかった…」

_(〘ルイ〙)「・・・彼女かのじょは、村人むらびと真実しんじつうったえていたのか?」

_(〘キャシー〙)りませんよ。18年前ねんまえわたしは、むらなかったんだから」

_(〘ルイ〙)「・・・そうか」

   せきったルイは、どびらすこひらき、そと様子ようすうかがう。

_(〘キャシー〙)「ねえ…わたしつみなに?」

_(〘ルイ〙)「…むらからかなかったことだ」

_(〘キャシー〙)「・・・むらはずれにあるいえ林道りんどうからなら、

   つからずにむられるとおもいます。

_(〘キャシー〙)「あそこは、村人むらびとちかづきたがらないから…」

_(〘ルイ〙)かった。一つ、たのみがある」

_(〘キャシー〙)「?」


_(〘ベル〙)「・・・かえってない」

   まさか…いてかれた?

   幽霊ゆうれいだから、何日なんにちたされても、にしないけど…  

   いつまでたせるつもりなの!

 _(〘村人1〙)「こっちだ!」

  ドタドタドタ。

   複数ふくすう足音あしおとが、地下室ちかしつ天井てんじょうらす。

_(〘ベル〙)「こ、これは…つけられたかも」

 _(〘村人2〙)「ここだ!」

   村人むらびと一人ひとりが、地下室ちかしつへのとびらけ、おそおそなかはいってた。

 _(〘村人2〙)「なんだ、ここは⁉」

 _(〘村人3〙)「おい。くらくてえないぞ」

 _(〘村人4〙)「もっと、まえすすんでくれ」

_(〘ベル〙)「み、えていないはずよね。わたしのことは…」

   ゆっくりと、地下室ちかしつとびらもどろうとする、ベル。

  コロンッ。

 _(〘村人4〙)「ビクッ。な、なにるぞ!」

 _(〘村人3〙)「おい!これ、ひとほねじゃないか」

 _(〘村人2〙)ほねって、だれの?」

   村人むらびとが、祭壇さいだん人骨じんこつおどろいているあいだに、ベルは、そとた。

_(〘ベル〙)「ふーびっくりした。なんで、村人達むらびとたちがこんなところるの?」

_(〘ルイン〙)「おい!」

_(〘ベル〙)「はい!ってあなたは…」

_(〘ルイン〙)「あいつは、どこへった!」

_(〘ベル〙)「ルイなら、ここにはないよ」

_(〘ルイン〙)「ちっ。せっかく村人むらびとけしかけたのに…」

_(〘ベル〙)「あなたは、ルイに復讐ふくしゅうするつもりなの?」

_(〘ルイン〙)「・・・復讐ふくしゅうがしたいわけじゃない。

   ただ…約束やくそくやぶられたことが、ゆるせないだけだ」

_(〘ベル〙)「ルイと、どんな約束やくそくをしたの?」

_(〘ルイン〙)「それは…いや。そのまえに、取引とりひきをしないか」

_(〘ルイン〙)ぼくが、ルイにあたえた情報じょうほうを、きみにもおしえる。

   そのわり、ルイとの約束やくそくを、きみたしてもらう」

_(〘ベル〙)「わたしに出来できことなら、かまわないけど…」

_(〘ルイン〙)「じゃあ、取引成立とりひきせいりつだね…」   

   うしろへまわんだルインによって、ベルの視界しかいうばわれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ