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幽霊人間と殺人鬼  作者: 真知コまち


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20/26

7話 言葉は踊る 【フリガナ版】

~登場人物~

 主人公~~ベル

 貴族の息子~~ルイ

 村長~~カール

 村人~~トーマス

 村人~~キャシー

 村人~~ヘレン

 村長の息子~~ルイン


_(〘ベル〙)「トーマスが犯人はんにんちがう。犯人はんにんは、ヘレンよ」

 _(〘ルイ〙)「ヘレンか…ベルは、彼女かのじょいえで、なにつけたんだね?」

_(〘ベル〙)「!。地下室ちかしつがあること、ってたの⁉」

 _(〘ルイ〙)地下室ちかしつ?なるほど…」

_(〘ベル〙)「?」

 _(〘ルイ〙)「ベル!証拠しょうこは、地下室ちかしつにあるよ」

_(〘ベル〙)うそ!わたし、そこにたけど…くらくてなにえなくて…」

_(〘トーマス〙)「あの~」

   ビクッ!

 _(〘ルイ〙)「なんでしょう?」

_(〘トーマス〙)大体だいたいうごかせたんですけど…一人ひとりでは、おもくてうごかせないものがあって…」

 _(〘ルイ〙)「わかりました。手伝てつだいます」

_(〘ベル〙)「わたしは…」

   トーマスにはなけようとしたベルのうでを、ルイのつかむ。

 _(〘ルイ〙)地下室ちかしつのことは、二人ふたりだけの秘密ひみつだよ」

_(〘ベル〙)「わ、わかった…」

 _(〘ルイ〙)「あと…ぼくが、これからなにっても、絶対ぜったいかおさないでね」

_(〘ベル〙)「う、うん?」

 _(〘ルイ〙)「それから・・・」


   みちふさぐようにたおれた戸棚とだな

 _(〘ルイ〙)「こっちをてばいいかな?」

_(〘トーマス〙)「はい。げるにはおもすぎますし、おくころがせれば…」

 _(〘ルイ〙)「ねえ。きみには、”なにか”がえているのかな?」

_(〘トーマス〙)「えっ」

_(〘ベル〙)「え!」

   ドン。  

_(〘トーマス〙)「…ルイさまにも、幽霊ゆうれいえているのですか!」

 _(〘ルイ〙)「”幽霊ゆうれい”ね~。えてるよ、幽霊ゆうれい

_(〘トーマス〙)「ほ、本当ほんとうですか…」

 _(〘ルイ〙)「いいえ、うそですよ」

_(〘トーマス〙)「そ、そうですよね…」

   びっくりした!

   わたし、かおかったかな…

   あんなに、かくしていたのに、自分じぶんから『えている?』なんてく?

 _(〘ルイ〙)きみは、えているんだね。その”幽霊ゆうれい”が…」

_(〘トーマス〙)「…はい」

 _(〘ルイ〙)「いつからかな?」

_(〘トーマス〙)「え~と、ルイさまが、むらときから…」

 _(〘ルイ〙)「それは、うそだよね?」

_(〘トーマス〙)「え?」

 _(〘ルイ〙)「・・・じつは、このむらはいったときから、いや気配けはいかんじていたんです」

_(〘トーマス〙)「・・・」

 _(〘ルイ〙)ぼくは、18年前ねんまえきた事件じけんの”被害者ひがいしゃれい”だとおもったのですが…」

 _(〘ルイ〙)ちがいましたか?」

_(〘トーマス〙)「そうですか。多分たぶんちがうとおもいますよ」

 _(〘ルイ〙)「じゃあ~その幽霊ゆうれいは、”おとこ”なんですね?」

_(〘トーマス〙)「…はい。そうです」

_(〘ベル〙)「わたし、”おんな”なんだけど…」

   不思議ふしぎそうなかおつめるベルを、無視むしするトーマス。

_(〘トーマス〙)「あの~みちひらけたので、部屋へやなかはいりませんか」

 _(〘ルイ〙)「…はい」

 

   三人さんにんは、あか部屋へや移動いどうする。

 _(〘ルイ〙)ですね~ですかね?」

_(〘トーマス〙)「これは…仕事しごと使つか染料とりょうですね」

 _(〘ルイ〙)まえときも、部屋へやは、この様子ようすでした?」

_(〘トーマス〙)まえときは、いえなかはいっていないので…って、

   ”まえた”っていました?」

 _(〘ルイ〙)「あれは…おおきなひとごとでしたかね?」

_(〘トーマス〙)かくれて、ぬすきしていたんですか」

 _(〘ルイ〙)ひと気配けはいがしたので、つい…」

_(〘トーマス〙)「・・・ほかには、なにきましたか」

 _(〘ルイ〙)「いいえ、ほかなにってましたかね?」

_(〘トーマス〙)「どうでしょう…あれ?」

   ベルがえたことにづき、あたりを見回みまわすトーマス。

 _(〘ルイ〙)「どうかしましたか」

_(〘トーマス〙)「い、いえ。なにも…」

 _(〘ルイ〙)村長そんちょうを、ころした証拠しょうこでもつけました?」

_(〘トーマス〙)「そんなものあるわけないでしょ」

 _(〘ルイ〙)「ええ、そうでしょう。まだ、ころしていないのですからね」

_(〘トーマス〙)なにってるんですか。冗談じょうだんでしょ?」

 _(〘ルイ〙)きみはまだかえせるよ。いまなら…」

_(〘トーマス〙)かえす?なにを?」

 _(〘ルイ〙)息子しんゆうころした罪悪感ざいあくかんがあったから、

   かたきである村長そんちょうかしていたのでしょ?」

_(〘トーマス〙)「・・・どこまで調しらべた?」

 _(〘ルイ〙)ぼくは、なに調しらべていないよ。いた()()

_(〘トーマス〙)いた?」

 _(〘ルイ〙)「まさか、ずっとかくれていたの?やさしいね、きみは…」

_(〘トーマス〙)「は?」

   トーマスの背後はいごに、男性だんせい幽霊ゆうれいあらわれる。

_(〘トーマス〙)「・・・ルイン」

_(〘ルイン〙)ひさしぶり。トーマス」


 _(〘ルイ〙)「”おとこ幽霊ゆうれい”とっていたから、

   幽霊ゆうれいになった”親友ルイン”の存在を、知っているんだとおもってたよ…」

_(〘トーマス〙)「やっぱり…あんたは、幽霊ゆうれいえていたのか」

 _(〘ルイ〙)うそつきは、おたがさまでしょ?」

_(〘トーマス〙)「・・・()()()に、全部ぜんぶいたんだろ。事件じけんのこと」

 _(〘ルイ〙)「いいえ。『トー()マス()めてほしい』とだけ。あとは、なにしゃべろうとしない」

_(〘ルイン〙)「・・・」

 _(〘ルイ〙)「おかげさまで、いろいろ々とこのむらについてれましたよ」

_(〘トーマス〙)「はっ。結局けっきょく調しらべてたのかよ」

_(〘ルイン〙)ちがう。おまえが、つみにんげんころはじめたから…ぼくはなしたんだ」

_(〘トーマス〙)つみい…」

_(〘ルイン〙)「キャシーさんのおっとは、18年前ねんまえ事件じけんには、かかわっていないだろ!」

_(〘トーマス〙)つみだ!このむらに”しあわせ”はらない!」

_(〘ルイン〙)「・・・トーマス」

 _(〘ルイ〙)「そうですか、そうですか…では、ころしましょうかね」

    

あかいえぐちで~

 _(〘ルイ〙)「それから…ベルは、頃合ころあいをて、村長そんちょういえかってください」

_(〘ベル〙)「それは”見張みはりにもどれ”ってこと⁉」

 _(〘ルイ〙)「もう、手遅ておくれかもしれません…が、なんとかしてください」

_(〘ベル〙)「はぁ⁉」

   こっそりとし、村長そんちょういえかうベル。

    手遅ておくれ?なんとかしろ?どういうこと…

    一人ひとり全部ぜんぶかかんで!なにはなしてくれないから…

   村長そんちょういえかうベルのあゆみがおそくなる。

    ルイ…犯人はんにん二人ふたりっきりだけど、大丈夫だいじょうぶかな?

    でも、村長そんちょうに、危険きけんせまっているって…!

    まさか、犯人はんにんは、一人ひとりじゃない!

 _(〘村人1〙)だれか~たすけて!」

_(〘ベル〙)「え?」

   さけごえひびく村。

 きぎ々のならみちけたベルのひとみには、あちこちでがる、むらうつっていた。


_(〘ベル〙)「・・・なに、これ…」

 _(〘村人2〙)「あっちにひとが!」

 _(〘村人3〙)いまく」 

 _(〘近隣の村人〙)「た、大変たいへん…」

_(〘近隣の村人の夫〙)「どうした⁈」

 _(〘近隣の村人〙)大変たいへんなのよ!」

_(〘近隣の村人の夫〙)大変たいへんなのは、ればわかる!」

 _(〘近隣の村人〙)「へレンが…」

_(〘ベル〙)「ヘレン‼」

   ベルは、えるいえいえ々をけて、地下室ちかしつつけたヘレンのいえかう。

  パチパチ、ガラガラガラ。 

   ヘレンのいえは、くろわり、骨組ほねぐみだけがかたちしていた。

_(〘ベル〙)「そんな…」

   崩壊ほうかいしない、ぎりぎりのバランスをたもった、いえがる。

   いえなかには、ひとかたちをした、くろすすかたまりちていた。

  それは、精巧せいこう出来でき人形にんぎょうとはおもえない、”人間したい”だった。

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