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幽霊人間と殺人鬼  作者: 真知コまち


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3話 警官は踊る 【フリガナ版】


_(〘ベル〙)「あっああーーそんな、だめ!きて、きてよ」

   わたしは、彼女かのじょ死体したいきしめる。

_(〘ベル〙)「どうして、どうしてこんなことをするの、ルイ!」

   死体したいひとみうつるルイは、いたナイフをしまい、そのあとにする。 

_(〘ベル〙)「ねえ、って。まって!」

   コートをつかもうとするは、無情むじょうにも、すりけていく。

_(〘ベル〙)って!…ごめんなさい」

   そっと、死体したい地面じめんろし、ルイのあとった。

   ルイは、速足はやあしで、ぼろぼろのへとかう。

_(〘ルイ〙)「・・・」

_(〘ベル〙)って。っててば」

  ギーバタン!

   いきおいよくめられたとびらに、あしまる。

   これはルイの、だれけないとう、意思表示いしひょうじなのかもしれない。

_(〘ベル〙)「だめよ。ひるんじゃ」

   ゆっくりととびらけて、くら部屋へやなかる、ルイをさがした。

_(〘ベル〙)「ルイ。どこにいるの…」

    バリンッ

_(〘ルイ〙)「ああ。あっああーー」

   部屋へやおくから、はげしい物音ものおとさけごえが、こえてくる。

    バッ

_(〘ベル〙)「ルイ!」

   部屋へやみだれ、あばくるったルイはなみだながし、くずちた。

_(〘ベル〙)「・・・」

   複雑ふくざつ感情かんじょうころす…

  すりける、ルイの身体からだを、やさしくきしめた。

 



_(〘ジョン〙)「マルコ!こっちい」

_(〘マルコ〙)「はい」

_(〘ジョン〙)「このきずてみろ」

_(〘マルコ〙)「えっ・・・うぷっ」

_(〘ジョン〙)「おい!くなよ」

_(〘マルコ〙)「はう、うっ。はい」

_(〘ジョン〙)「そろそろ、死体したいぐらいれろ!」

_(〘スコット〙)「そうですよ。

   そんなことでは、いつまでっても、警視けいしいつけませんよ」

_(〘ジョン〙)「おいおい。自分じぶん息子むすこいつかれてたまるかよ」

_(〘マルコ〙)「すみません。かならず、いついてせます」

 _(〘スコット〙)いつくつもりなんだね…」

_(〘ジョン〙)「まずは、一人前いちにんまえ警官けいかん目指めざせ。はなしは、それからだ」

_(〘マルコ〙)「はい!」

_(〘ジョン〙)くなったのは、10~30だい女性じょせい

   なりからして…貴族きぞく商家しょうかむすめだろう」

 _(〘スコット〙)心臓しんぞう一突ひとつき。れい殺人鬼さつじんきですかね…」

_(〘マルコ〙)「えっそれって!」

_(〘ジョン〙)「・・・しばらくしずかだったが、またうごきだしたのか」

_(〘マルコ〙)とおさん。自分じぶんも、捜査そうさくわえてください」

_(〘ジョン〙)現場げんばでは、とおさんと…」

   真剣しんけん眼差まなざしをけるマルコ。

_(〘ジョン〙)「わかった。各自かくじ目撃者もくげきしゃがいないか、みをおこなえ!」

_(〘マルコ〙)「はい」

 _(〘スコット〙)警官大量殺人事件けいかんたいりょうさつじんじけんに、殺人鬼事件さつじんきじけん物騒ぶっそうなかですね」

_(〘ジョン〙)「・・・ああ」

   くも一つい、快晴かいせいそら見上みあげる。


_(〘ベル〙)「・・・あさ

   ましたベル。

   気持きも程度ていどの、クッションと、ブランケットが、付近ふきんえてあった。

_(〘ベル〙)「また、ねむってしまった…」

_(〘ルイ〙)きたか。もう、昼過ひるすぎだぞ」

   昨夜さくや面影おもかげい…

_(〘ベル〙)「ふー」

   ルイの様子ようすて、安堵あんどする。

_(〘ベル〙)「こんな時間じかんまで、ここにたら、屋敷やしきひと心配しんぱいするんじゃない?」

_(〘ルイ〙)心配しんぱいは、されないとおもうが、仕事しごと山積やまずみになっているだろうな」

    コンコンコンッ

_(〘ベル〙)「だれだろう?ないの、んっ」

   ルイは、くちびるさえ、静寂せいじゃくうながす。

 _(〘マルコ〙)「すみません。事件じけんのことで、おはなしをおきしたいのですが」

_(〘ベル〙)んえん(事件)?・・・んいあん(警官)

_(〘ルイ〙)ここは(ヒソヒソ)ちち所有しょゆうする倉庫そうことして、あつかわれている。はいってはないはずだ」

 _(〘警官仲間〙)「おい。ここは、だれんでいない。つぎくぞ」

 _(〘マルコ〙)「あ、はい」

    とびらまえからとおざかる足音あしおと

_(〘ルイ〙)ったみたいだ」

_(〘ベル〙)ふぁいえん(離してよ)!もう」

_(〘ルイ〙)「ああ。すまない」

_(〘ベル〙)「て、あれ?なんで…わたし、くちさえられて…」

_(〘ルイ〙)れられるようになった?」

   口元あしもと右手みぎてちかづける。

  しかし、ルイのは、かおをすりけてしまった。

_(〘ベル〙)「だめ…みたい」

_(〘ルイ〙)意識的いしきてきにはれられないのか…無意識むいしきにだったら…」

   ルイの左手ひだりてほほ通過つうかする。

_(〘ベル〙)いまたたこうとした!」

_(〘ルイ〙)を、ぶつけてみただけだ」

_(〘ベル〙)最低さいてい

_(〘ベル〙)「でも、なんでいきなり、れられるように?」

_(〘ルイ〙)「もしかしたら…成長せいちょうしているのかもしれない」

_(〘ベル〙)成長せいちょう幽霊ゆうれいなのに?」

_(〘ルイ〙)「いずれ、人間にんげんもど可能性かのうせいもある…」

_(〘ベル〙)本当ほんとうに!」

_(〘ルイ〙)「あくまで、可能性かのうせいはなしだが…」

_(〘ベル〙)可能性かのうせい人間にんげんもどれるかも」

   よろこぶベルの横顔よこがおに、ルイは悲痛ひつう眼差まなざしをけていた。

_(〘ルイ〙)「とにかく、かえるぞ」

_(〘ルイ〙)裏手うらて馬車ばしゃまわさせる。そこからなら、出入でいりしてもつからないだろう」

    ヒヒッン、ガラガラガラ

 _(〘執事〙)「おたせいたしました。おりください」

_(〘ルイ〙)「さあ、って!」

   無意識むいしきに、左手ひだりてしエスコートする、ルイ。

_(〘ベル〙)「あ…」

   いまなら、つかめるかもしれない…

 _(〘執事〙)なにをしておられるのです。はやく!」

_(〘ルイ〙)「あっ…はい、そうですね。すみませんでした」

_(〘ベル〙)「ああ…」

   わたしの姿すがたえていない。馬車ばしゃにもれない。

   ルイのった馬車ばしゃは、いきおいよくはしりだした。

_(〘ベル〙)「はー。つかれないとはえ、おな距離きょりを、おな景色けしきで、おな時間じかん

   憂鬱ゆううつだな~」


   つきらされた屋敷やしきが、ベルをむかえる。

_(〘ベル〙)いた~」

_(〘ベル〙)「ルイは、仕事しごとがあるって、ってたし…屋敷やしきなか探検たんけんしちゃおうかな?」

   昨夜さくや様子ようすて、確信かくしんしたことがある。

    ルイは、人殺ひとごろしをのぞんでいない。

  でも、ターゲットをめてころしているみたいだった。

  殺人さつじんは、ルイの意思いしおこなっている?

   屋敷やしき探索たんさくするベルは、おおきな書斎しょさい部屋へやを、つけた。

_(〘ベル〙)「ここは…おとうさんの部屋へやかな」

_(〘ベル〙)たなほんがいっぱい。ルイの部屋へやおなじだ~」

   つくえうえかれた、写真立しゃしんだてを、つける。

_(〘ベル〙)「わあ~ルイのどものころだ。でも、なに雰囲気ふんいきちがうような…」

  ドンッ

 _(〘ジャック〙)だれだ!」

   ビクッ

 _(〘ジャック〙)「・・・のせいか」

_(〘ベル〙)「ふー。よかった、姿すがたえてなくて。いまのうちに」

   そおっと部屋へやあとにした、ベル。

_(〘ベル〙)「なぜか、すごくられていたがする。霊感れいかん?」

_(〘ルイ〙)「ベルか。おそかったな」

_(〘ベル〙)「うん。いろいろと…あったの」

_(〘ルイ〙)「?」

_(〘ルイ〙)「すまないが、はなしを時間じかんはない」

_(〘ベル〙)「どうして?」

_(〘ルイ〙)いまから、隣町となりまちまでく」

_(〘ベル〙)いまから!もうよるだよ」

_(〘ルイ〙)特別とくべつ仕事しごとはいった」

_(〘ベル〙)特別とくべつ?」

_(〘ルイ〙)最近さいきん隣町となりまちでは、殺人事件さつじんじけん相次あいついでいるらしい」

_(〘ベル〙)「ルイの仕事しごとと、なに関係かんけいがあるの?」

_(〘ルイ〙)くなったものは、この商会しょうかい工場こうばはたらもの。または、その関係者かんけいしゃだった」

_(〘ベル〙)偶然ぐうぜん・・・じゃないよね」

_(〘ルイ〙)「このままでは、工場こうばかなくなる。

  そのまえに、事件じけん解決かいけつしてほしいそうだ」

_(〘ベル〙)「だから、特別とくべつ仕事しごとなんだ」

_(〘ルイ〙)「いやちがう。事件じけん解決かいけつは、責任者せきにんしゃとして、当然とうぜん仕事しごとだ」

_(〘ベル〙)ちがう?じゃあ、なにが」

_(〘ルイ〙)「”おれ犯人はんにんころす”ことで、特別とくべつ仕事しごとになる」

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