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幽霊人間と殺人鬼  作者: 真知コまち


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2話 幽霊は踊る 【フリガナ版】

~登場人物~

 主人公~~ベル

 貴族の息子~~ルイ



_(〘ベル〙)「・・・」

  いかけにこたえないわたし無視むしして、死体したいふくはじめた。

  四肢しし一本いっぽん一本いっぽんとし、麻袋あさぶくろんでゆく。

  最後さいごに、あたまいた胴体どうたいを、麻袋あさぶくろよこならべ、

  うえからかえいたコートをかぶせる。

   シュッ。シュッ、ボワッ

   ルイは、コートにけ、何気なにげない笑顔えがおでこちらにはなしかけてきた。

_(〘ルイ〙)「まだいたの?かえりなよ。自分じぶん居場所いばしょへ」

_(〘ベル〙)「あ・・くっ」

   バッ

  火事かじあかりがひろがる路地ろじを、全力ぜんりょくはしる。ルイの姿すがたえなくなるまで…

_(〘ベル〙)「わたしに、かえ場所ばしょなんていのに…」

_(〘ベル〙)「ルイにころされた。だから、姿すがたえていたんだ」

_(〘ベル〙)「ルイにころされたことをうらんでる。いいえ、そうはおもわない」

_(〘ベル〙)「ルイをころしたい。出来できることなら、こので…」

   ピタ。

_(〘ベル〙)「わたしが幽霊ゆうれいになった理由りゆう・・・殺人鬼さつじんきめるため!」

  がる路地ろじもどり、ルイをさがした。

_(〘ベル〙)流石さすがにもういないか。げた…屋敷やしき?あのいえ!」

  消火活動しょうかかつどうひとあつまりだした路地ろじとおり、ぼろぼろのいえかうベル。


_(〘ベル〙)「おじゃまします」

  だとおもわれたいえなかは、立派りっぱ家具かぐそろい、

  外見がいけんとはかけはなれた豪華ごうか内装ないそうほどこされていた。

_(〘ベル〙)「ここ、じゃない。ふつうにみたい」

_(〘ルイ〙)「まだいてていたのか」

   かえあらながしたルイがる。

_(〘ベル〙)「また、そんな姿すがたで。風邪かぜひくよ」

_(〘ルイ〙)「・・・わるいが、おれまえからえろ。

   無害むがいとはえ、まわりをうろつかれると迷惑めいわくだ」

_(〘ベル〙)「いいえ。えない。わたしが、あなたをとめるとめたから」

_(〘ルイ〙)「・・・その様子ようすだと、えるつもりはようだな」

_(〘ルイ〙)「ならせめて、けないと不便ふべんだ」

_(〘ベル〙)名前なまえ…どうつたえればいいかな」

_(〘ルイ〙)丸顔まるだから、パフィーでいいか」

_(〘ベル〙)「はっ?あなた、そんなににたいの」

_(〘ルイ〙)「だめか…」

_(〘ベル〙)「あ!ベットのうえでキル(んだふり)でベル。これでどう?」

_(〘ルイ〙)「・・・もうるのか」

_(〘ベル〙)つたわらない」

_(〘ルイ〙)「では、おれやすむとしよう」

_(〘ベル〙)「えっ!」

   ゴソゴソ

  ルイは、かいったかたちでベットにねむる。

_(〘ベル〙)べつ二人ふたりなくても…わたしは、存在そんざいしないんだから…」


  まどからこぼれた朝日あさひが、かおらす。

_(〘ベル〙)「う~ん」

_(〘ベル〙)今日きょうはならなきゃ。おなかがすい…てい」

_(〘ベル〙)「そうだ。幽霊ゆうれいなのに、てた…あれ?ルイは」

  いえなかさがすが、ルイの姿すがた見当みあたらない。

_(〘ベル〙)「・・・げた⁉」

_(〘ベル〙)「ふふふ。すでに、屋敷やしき場所ばしょ把握はあくしているとうのに」

_(〘ルイ〙)おそかったな。もうひるだぞ」

_(〘ベル〙)「はあ、はあ、はあ。まちからあるいてたんだから、時間じかんかるでしょ」

_(〘ルイ〙)わるいが、あそんでいる時間じかんい」

_(〘ベル〙)「あそ…」

_(〘ルイ〙)「これから、商会しょうかいあつまりに参加さんかしなければいけない」

_(〘ベル〙)「そ、それは…()()()()()!」

_(〘ベル〙)一度いちどってみたかったの。

   上流階級じょうりゅうかいきゅう人間にんげんだけが参加さんかゆるされる、あこがれの場所ばしょ

_(〘ルイ〙)「そのかおたのしいものではいぞ」

_(〘ベル〙)幽霊ゆうれいになってゆめうとは」

_(〘ルイ〙)いてるつもりか」

_(〘ベル〙)「はい!」

_(〘ルイ〙)「はー。るなとってもかないだろ。余計よけいなことだけはするなよ」

_(〘ベル〙)「それは・・・どうしょう?」

_(〘ルイ〙)「おい。なにたくらんでいる」

 _(〘執事〙)「そろそろお時間じかんです」

_(〘ルイ〙)「わかりました」

_(〘ベル〙)「・・・」


_(〘ベル〙)「これが()()()()()?イメージとちがってちいさい」

_(〘ルイ〙)主催しゅさい商会しょうかいは、歴史れきしあさく、あきないもちいさい。この規模きぼ妥当だとうだろう」

_(〘ルイ〙)「あの人物じんぶつが・・・」

   ルイは、まえとおった来賓者らいひんしゃう。

  そのは、どこかかなしげでするどい、複雑ふくざつ感情かんじょう物語ものがたっていた。

_(〘ベル〙)「ルイ?」

_(〘ルイ〙)「いや、なんでもい」

   わたしたちは、パーティーをたのしんでいた。なお、わたしはているだけ。

_(〘ベル〙)「つまらない。ルイは、ずっとつくわらいだし…」

_(〘ルイ〙)「ベル。時間じかんだ、かえるぞ」

_(〘ベル〙)「あ、うん・・・うん‼」

_(〘ベル〙)いま、わたしの名前なまえを…」

_(〘ルイ〙)「ああ。それがどうした?」

_(〘ベル〙)「・・・会話かいわ、してる」

_(〘ルイ〙)こえは、昨夜さくやからこえていた」

_(〘ベル〙)こえないふりをしてたの…」

_(〘ルイ〙)「…そうだな」

_(〘ベル〙)最低さいてい

_(〘ベル〙)「もういい。あなたとは、くちきかないから!」

_(〘ルイ〙)「それは、駄目だめだ!」

_(〘ルイ〙)「おまえは、今日きょうからおれはな相手あいてになるんだ。いいな?」

    グイ

_(〘ベル〙)「うっ。な、なんでそんなに」

_(〘ルイ〙)「それは・・・!」

_(〘ルイ〙)「すまん。さきかえっていてくれ」

_(〘ベル〙)「ちょっと」

  すこはなれたところで、ルイは、たのしそうに談笑だんしょうをしている。

_(〘ベル〙)「あのは…」

_(〘ルイ〙)「それでは、また」

_(〘ベル〙)「ルイ。いまひとは?」

_(〘ルイ〙)「・・・」

_(〘ベル〙)つぎの”標的ひょうてき”なんでしょ…」

_(〘ルイ〙)今夜こんや彼女かのじょぬ」


_(〘ベル〙)今夜こんや…あのとき約束やくそくを」

_(〘ベル〙)説得せっとく…は、出来できないとおもう」

_(〘ベル〙)「でも…物理的ぶつりてきには、められない」

_(〘ベル〙)「あ~もう」

 _(〘執事〙)「わかりました。おまかせください」

_(〘ベル〙)「あれは…!」

  はじめ、刻一刻こくいっこくと、よるせまっていた。

_(〘ベル〙)「ルイ、屋敷やしきひとさがしていたよ」

_(〘ルイ〙)だれさがしていた?」

_(〘ベル〙)「こっち。案内あんないしてあげる」

_(〘ルイ〙)「・・・そうか」

   そとにある物置小屋ものおきごや案内あんないする、ベル。

_(〘ベル〙)「このなかに、はいってったとおもう」

_(〘ルイ〙)「ここは、物置ものおきだ。使用人しようにん出入でいりしないとおもうが」

_(〘ベル〙)「ぎくっ。いや、ここだよ。このたもん」

_(〘ルイ〙)「そうか…」

_(〘ルイ〙)だれないようだが」

    バタンッ。ガチャ

_(〘ベル〙)「ふふふ、残念ざんねんでした。あなた、ここにめられたの!」

_(〘ルイ〙)「・・・執事しつじ利用りようしたのかな?」

_(〘ベル〙)「そう。この時間じかんに、ここからものはこびだすといて、

   あなたを作戦さくせんおもいついた」

_(〘ルイ〙)「やられたよ。これでは、今日きょうわせに、わない」

_(〘ルイ〙)「ベル。ぼくわりに、”けない”と、彼女かのじょつたえててくれないかい?」

_(〘ベル〙)「いいわよ。わたしがつたえにってあげる」

  ベルは、かれてわせ場所ばしょへとかった。

_(〘ベル〙)「やった。これであのは、ころされずにむ」

_(〘ベル〙)「あれ?でも、わたしの姿すがたえないはず…」

_(〘ベル〙)こえも…こえないからつたえられない。だまされた!」

  ベルは、目的地もくてきちはしりだす。

_(〘ベル〙)人影ひとかげ…が二つ‼」

   ドサ。

  人影ひとかげが一つ、たおれる。

 昼間ひるまよりうつくしくなった彼女かのじょかおは、おおきくひらき、てんあおいでいた。

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