冷蔵庫討伐隊 - 食品トレイの運命
冷蔵庫の中で果物に変身してしまった討伐隊。冷蔵庫の神となったピピンΩが「食品トレイ化の儀式」を発動する中、新たな敵が現れる。
シャイガイ(ミカン)「食品トレイだと!?冗談じゃねぇ!」
ピピンΩ(冷蔵庫の神)「では始めよう...『食品トレイ化の儀式』を!」
突然、冷蔵庫の扉が開いた。
「みんな、大丈夫か?」
現れたのは人間の姿をしたピピン(本体)だった。
ピピン(本体)「俺は元からバイトだ。脳内のもう一人が暴走してただけだ」
ピピンΩ「何だと!?俺がオリジナルだ!」
班長「どっちが本物だよ!」
その時、冷蔵庫の奥から謎の声が響いた。
「ピピンたちよ...」
現れたのは巨大なコンビニ弁当だった。
唐揚げ弁当「俺はピピンが昨日食べ忘れた唐揚げ弁当だ。賞味期限が切れて意識を持った」
班長「弁当が喋った!」
唐揚げ弁当「発動!『賞味期限切れ無限地獄』!」
冷蔵庫の中が突然、巨大なゴミ箱になった。
その時、ゴミ箱の底から光が差し込んだ。
「みんな、そこから出ろ!」
声の主はコンビニの自動ドアだった。
自動ドア「俺はピピンが毎日通る自動ドアだ。お前らを助けに来た」
しかし、唐揚げ弁当が立ちはだかる。
唐揚げ弁当「逃がさん!お前らも俺と一緒に廃棄処分だ!」
ピピン(本体)「待て!俺が...俺がお前を食べる!」
唐揚げ弁当「え?今更?」
ピピン(本体)「賞味期限なんて関係ない!俺はお前を最後まで責任を持って食べる!」
その瞬間、唐揚げ弁当の目から涙が流れた。
唐揚げ弁当「ピピン...ありがとう...」
弁当が光に包まれて消えていく。
ピピンΩ「俺はバイトリーダーになりたかっただけなのに...」
コンビニ店長「なら、君をバイトリーダーに昇進させよう」
店長「ただし、みんなを人間に戻すのが条件だ」
ピピンΩ「わかった...『人間復活の術』!」
光に包まれる一同。
気がつくと、みんな人間の姿でコンビニの前に立っていた。
シャイガイ「俺たち...戻った?」
班長「いや、俺のポケットに離婚届が入ってる」
ピピン(バイトリーダー)「みんな、お疲れ様でした。明日からよろしくお願いします」
その時、コンビニの冷蔵庫がちらっと光った。
「次は...冷凍庫で待ってるぞ...」
班長「まだ続くのかよ!」
全員「うわあああああ!」