我らピピン討伐隊、出陣!そして謎の救急隊長
泥団子を倒した一行
しかしまだまだ苦難は続く
そしてピピンもついに
竜巻が去り、荒れ果てた寺の跡地に立つ一行。
「これで泥団子は倒した、」シャイガイが汗を拭った。
「いやいや、泥団子の呪いはまだ解けていないぞ」班長が厳しい表情で言う。
「でも俺ら今、スーパ戦隊のポーズ決めてる場合か?」部下が呆れ顔。
そんな中、遠くから救急車のサイレンが近づいてきた。
「なんだ?まさか…」コンビニ店長が呟く。
救急車が寺跡に到着し、担架を押しながら現れたのは、白衣姿の男だった。
「コンビニ店長さん、ピピンくんの容体を確認しに来ました」
「お、お前は誰だ?」シャイガイが問いかける。
「私の名は救急隊長・マルコ。ピピンくんの症状は普通ではない。特にあの保険証ミカン事件から、体内に未知のウイルスが発生している」
「ウイルス?」ピピンが呻く。
「そうだ。だが安心しろ。私は救急隊最強の医療戦士。君たちの危機を救うべくここに来た」
一同は驚きつつも、希望の光が差し込んだ気がした。
「で、何をすればいい?」シャイガイが聞く。
「ピピンくんを安全な場所に移動し、ウイルス除去の儀式を行う。そのためには“黄金棒の儀式”が必要だ」
「黄金棒?さっき妻が振り回してたアレか」班長が顔をしかめる。
「そうだ。あれには古代の浄化パワーが宿っている。だが儀式には完璧なタイミングが必要だ。真夏の夜、月光の下でなければ効果は薄い」
「ならば時間は限られているな」シャイガイが決意を込めて言う。
「よし、急ごう!」ピピン討伐隊はピピンを担架に乗せ、月明かりの道を急いだ。
しかしその道中、影が一つ、また一つと現れた。
「奴らか…」妻が冷たく言った。
「泥団子の呪いはまだ終わっていない。あの核爆弾ニートの怨霊たちだ」
「皆、構えろ!」シャイガイが声を張り上げる。
激しい戦闘の中、救急隊長マルコは冷静に治療と攻撃を同時にこなした。
「黄金棒を渡せ!」妻が叫び、黄金棒が闇夜に光る。
「私に任せろ」マルコは黄金棒を受け取り、儀式の準備を始めた。
儀式が始まると、黄金棒から白銀の光がピピンに注がれ、ウイルスが浄化されていく。
「あと少しだ…!」マルコの声が響いた。
敵の怨霊が最後の猛攻を仕掛けるも、討伐隊の団結とマルコの必死の儀式により、次第に弱体化していった。
ついに黄金棒の光が最大に輝き、ピピンの体が光に包まれた。
「やった!ピピンくんが回復してる!」班長が歓声を上げる。
儀式の光が消えると、ピピンは息を吹き返し、痔の痛みも和らいでいた。
「ありがとう…みんな」ピピンが感謝の言葉を述べた。
「これで一安心だな」シャイガイが胸を撫で下ろす。
「いや、油断は禁物。泥団子の呪いはまだ完全には消えていない」マルコが警告する。
「ええー、まだ続くのかよ」部下がため息をついた。
しかしその時、遠くの空に巨大な影が現れた。
「今度は何だよ!」シャイガイが叫ぶ。
空から降ってきたのは、なんと巨大な泥団子型ロボットだった。
「ど、どうする!?」班長が狼狽える。
「こうなったら…」シャイガイが目をギラつかせる。
「我らピピン討伐隊、第二幕、開始だ!」
壮大な戦いの幕開けを告げる太鼓の音が響き渡り、物語は新たな混沌へと動き出した――