ある日の会議
こんばんは
本当はもう帰りたい。帰ってゴロゴロしたい。でも出来ない。
教室の机を少し移動して対面になるように流星と座る。そして二人で挟んだ机の上に大きめの紙を用意した。そこに体育祭までの日付を流星に書き入れてもらう。その間、翠は動き続ける手をただボーっと眺めていた。
「できましたー」
「よし...それじゃあ今後の練習計画を立てよう」
きっと今の私の表情筋は死んでいると思う。なぜなら...
流星とのペアに安堵する中、全ペアが確定したので先生いや、動く贅肉の塊が解散という声をかけて勢いよくパイプ椅子から立った。そしてゆっくりとした足取りで出入り口に向かった。だが、そのまま出ていくのかと思いきや少し静止した。みんなの頭の上に『?』が浮かんだその時ボソッと一言
『練習来週から、か』
(((は?)))
みんなが同じようにイラつきと殺意を覚えただろう。かくいう私もその言葉を聞いたとき揺れる肉を思いっきり掴みたくなった。
しかしそんな殺意が向けられているとつゆ知らず動く贅肉は出て行った。取り残された私たちは大急ぎで会議を開いた。
議題『今後の練習について』
「来週ってほんとかな?」
「たぶん...?」
「ていうかそんなに大事なことなんでちゃんと言わないんだよ!」
「ほんとそれ!どうせ、もし私たちがそんなの聞いてないとか言っても....」
「『いや言ったし』とか言いそうだよね~」
「たしかにー。自分はボソッと言って満足してるから。しかも失敗しても自分のせいじゃないって思ってるだろうから余計にね」
「めんどいよね」
(ごもっとも)
三年生を中心に動く贅肉に対して愚痴をこぼした。議題とはずれているが誰も止めようとしないし止まらない。しかし止めなければ始まらない。
翠はそう思い口を開いた。
「本題に戻すけど本当にどうする?」
「たしか練習時間って昼休みの15分間だけだね」
先ほど決まったリーダーの女子が渡されていたのか、書類を確認してそう言った。
「書類もらったの?」
「これは生徒会で配られたやつ」
「おーラッキ!すごく助かった!」
「そこにはなんて書いてあるの?」
「んとね....ソーランの練習は昼休みの15分間で行い基本教室での練習。また、本番の週は外練習も可能だが熱中症対策のため練習時間は10分間とする、だって。回数は外中含めて全部で7回」
「「「7回!?」」」
体育祭は金曜日だから今日含めたらちょうど3週間後である。急ピッチで進めないと、一同が焦りと不安を覚えたその時、リーダーが立ち上がり一言。
「実行あるのみ!」
ウン、と皆が頷く。
こうして動く贅肉よりも何万倍も頼りになるリーダーの指示のもと役割り分担を行った。
「それじゃぁ各々最善を尽くして頑張ろう!」
─会議終了─
こうした経緯のもと今に至る。私たちが計画をたててる間は他のペアたちがいろんなツテを使って教材となる資料を集めたり、先生に時間を増やせないか交渉したりと走り回っているのだ。全ては成功のために。
「じゃあまずは来週の予定からだね」
「それならこんなのはどうですか?」
「あー、じゃあさここにコレを加えて_」
計画をたてるのって難しい。私たちの会議は下校チェックの先生が勢いよくドアを開けて互いに驚きあうまで続いたのだった。
遅くなりすみませんm(__)m




