ロンド村①
採取したり魔物を狩ったりしながら移動して、街道らしきものが見えたのは日差しが弱くなり始めた頃だった。
街道があるということは村人が狩りや採取をしにくる森なのかもしれない。
「お、村だ」
ほどなくして前方に、木の塀で囲った村が見えてきた。
異世界での初めての人里に心をワクワクさせながら、俺は村に向かって歩いていく。
村を囲うように柵が立っていて、唯一の入り口らしい場所には槍を手にした見張り役らしきお兄さんが立っている。
「【鑑定】」
名前:キト 〈ロンド村の自警団〉
種族:人族
年齢:28
レベル:26
HP:550/550
MP:130/130
STR:120
VIT :70
INT :65
DEX:100
AGI :116
LUK:50
スキル
槍術:Lv.4
身体強化:Lv.3
解体:Lv.6
生活魔法:Lv.1
鑑定した結果、俺のステータスはチートだという事が分かった。あとで隠蔽掛けとこう
鑑定した後、俺は笑顔で敵意がないことをアピールしながら声をかけた。
「こんにちは。ここはロンド村ですか?」
「ここはロンド村だよ。こんな田舎の村に何の用だ?」
どうやらここはロンド村であっていたが、安心してはいられない。不審者だと思われないようにしないと。
「俺は水野太一と言いまして、旅をしている者です。この村で少し身体を休めたいと思いまして」
「そうか、冒険者か!」
この世界には冒険者というものがあるらしい
冒険してたら魔物の素材も増えそうだし、身分証にもなりそうだから、大きな街に行ったら冒険者になるのもいいかもしれない。
「いえ、冒険者じゃないですよ。冒険者になりたいとは思っていますが」
「俺の名前はキトだ。この村の自警団をやっている。何もない村だが、ゆっくりしていってくれ」
「ありがとうございます。キトさん。」
どうやら無事この村に入る許可を頂けたようだ。
日も暮れてきたし、宿でゆっくりしたい。宿はないかと見渡してみるがどこか分からないので、キトに聞いてみる。
「すいませんが、宿屋などはどこにありますか?」
「宿ならまっすぐ進んで左側にある一番大きな建物だ」
「ありがとうございます」
キトにお礼を言って、俺は言われた通りにまっすぐ進んでいった。
都会のような高い建物はないし、地面はただの土。だけど、あちこちに緑が溢れている。
外からやってくる旅人が珍しいのか、民家の前で村人や子供たちが好奇の視線を向けてくる。
とりあえず笑顔で挨拶をしてみると、みんな笑顔で返してくれた。
外から来た旅人にも優しい雰囲気の村みたいだ。よかった。
村の中を眺めながら歩いていると、他の民家より大きな造りをした建物が見えた。
看板にはマークが描かれており、見たことのない文字が記載されているが、きちんと読むことができた。




