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side ウェート



※ウェート視点


 僕の名前はウェート。12歳だ。


 僕は二年前、口減らしの為に親に売られた。その日から僕は奴隷商で生活をしていた。だけど昨日ご主人様に買われて奴隷とは程遠い生活をしている。


 今、僕はご主人様に作っていただいた錬金術小屋でポーションを作っている。


「これで十個目完成!でも、まだスキル1か~」


 僕は奴隷商で、奴隷というのは人として扱われないと習った。僕はまだ誰にも買われたことがなかったけど、奴隷商にいた人で前にも誰かに買われたことがある人がたくさんいた。その人たちもみんな同じことを言っていた。


 だけど、僕のご主人様は僕たち奴隷を人として扱ってくれると言った。椅子に座っての食事やお風呂、自分の部屋まで貰えて、お給料とお休みも貰えるらしい。それが普通じゃないことはわかっている。いつまでこの生活が続くかもわからないし、いつまた売られるか分からない。


「ご主人様の機嫌を損ねるようなことはしないようにしないと」


 それだけを心がけて生活している。この生活に慣れちゃいけない。


「ご主人様に言われた通り今日中にスキル2にしないと」


 休憩も食事もせず、黙々と作業を続けること7時間経つが、僕の錬金術スキルは1のままだ。


 扉がガチャっと開く音がした。ご主人様が帰ってきたようだ。


「どんな感じ?」


「ご主人様すいません。まだスキルが上がらなくて、今日中にはスキル2にしますので」


「何個作ったの?」


「百五十個ほど作りました」


「え?そんなに作ったの?休憩取った?」


「いえ、本当にすいません」


「はぁ~」


 ご主人様がため息をついた。失望されてしまった。


「申し訳ありません」


 僕は泣きながらご主人様に頭を下げた。


「いや、ごめん。俺の言い方が悪かったね。スキル2になったらいいねくらいでしか言ってなかったから、絶対今日中に上げてって意味じゃなかったんだよ。休憩とか食事も自由にして良かったんだよ。説明不足だった、ごめん」


 逆にご主人様が謝ってくる。


「僕がちゃんと確認しなかったのがいけなかったんです」


「じゃあお互い悪かったってことで、今後は確認しよう」


 ご主人様はとてもいい人だ。これからもご主人様と一緒に居られるように、ご主人様の様な立派な錬金術師になるのが僕の夢になった。

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