二人の役割
家に着くと、まずは二人に風呂に入ってもらって汚れを落としてもらうことにした。
「とりあえずお風呂で汚れ落として、着替えてから話をしよう」
二人は戸惑いながらもおとなしく俺の後をついてきてお風呂の使い方の説明を聞いていた。
「新しい服はここに置いておくから、ゆっくり入ってね」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
二人がお風呂に入っている間に、俺は二人の部屋に置く家具の準備をすることにした。
ベッド、机、椅子、棚、クローゼットなど、色々なものを作っていると、風呂から上がった二人がリビングに戻ってきた。
「じゃあ今後についての話と自己紹介をするからそこのイスに座ってください」
「奴隷の我々もイスに座って良いのですか?」
ソルもウェートも不思議そうな顔で遠慮がちに聞いてくる。
俺はなかなかイスに座らない二人を強引にイスに座らせた。
「まずは自己紹介から、俺の名前はタイチ、15歳です。冒険者と商人、錬金術師をしています。よろしくお願いします」
続いてソル、ウェートの順番で自己紹介をするよう促す。
「私はソルと申します。歳は36になります。よろしくお願い致します」
「私はウェートです。12歳です。よろしくお願いします」
「それでは、今後の二人の役割について説明しますね。まず、ウェート君は錬金術師スキルを持っているみたいなので、錬金術スキルを上げながら、この家の掃除や料理をお願いします」
「はい、分かりました」
「それと、ソルさんは執事をやっていたと聞いたのでこの家の執事長をお願いします。家の管理とウェート君の教育係の担当もお願いします」
「かしこまりました」
「給料も払いますので、これが契約書になります。確認してサインお願いします」
二人に契約書を渡し、確認してもらう。すると、二人は驚いた顔でこちらを見ていた。
「どこか不満なところはありましたか?」
「いえ、そういうわけではないです。休みも貰える上にお給料も貰えるのですか?」
「勿論ですよ、二人を奴隷として扱うつもりはありませんし、いち従業員として接します」
「ありがとうございます」
ソルは泣きながらお礼を言い、契約書にサインをした。ソルがサインするのを見てウェートもお礼を言いサインをする。




