オークション②
ナガルの街に着いて三日目。今日はオークションの日だ。
準備を整え商業ギルドに行きラオトが来るのを待った。
「おはようございます、ラオトさん」
「おはようございます、タイチさん。じゃあ、行きますか!」
ラオトと一緒にオークションの会場に向かった。
会場に着くと、入り口で受付をする。番号札を渡された。
「買いたいものが出た時はこの番号札を挙げて、金額を言ってください」
俺の番号は63番で、ラオトの番号が62番だ。
オークションの説明を受け、いよいよ中に入る。
会場の中はたくさんの人が椅子に座っている。俺もラオトと一緒に席に着く。
それからしばらく待つと、入り口のドアが閉められ壇上に司会者が上がる。
「それでは、オークションを始めさせていただきます。」
異様な雰囲気の中オークションが始まる。
「最初の商品は、ポーションです。S級治癒ポーションが一本、1,000,000sからスタートです。落札する方はいらっしゃいますか?」
(あれを買って鑑定をすれば、治癒ポーションを作れるようになるから買おうかな?)
次々と金額が上がっていき、今は3,000,000sになっている。
「6,000,000s」
俺は番号札を挙げ、一気に値段を倍まで吊り上げた。
「63番様、6,000,000sです。他に誰かいらっしゃいますか?」
司会者が周りを見渡して、何回か聞いていく。
「63番様、S級治癒ポーションを6,000,000sで落札です。おめでとうございます。」
司会者が拍手を促すと、周りから拍手が起こった。
その後も、次々と落札されていき、次がラストの商品になった。
「最後の商品は、龍の血1Lです。値段は30,000,000sからスタートです。落札する方はいらっしゃいますか?」
このオークションの目玉の商品だ。ラオトもこれを落札するために来たらしい
だんだん値段が上がっていき今は、400,000,000sになっている。
100,000,000sを超えてからはラオトと15番の一騎打ちになっている。
「500,000,000s」
ラオトが一気に100,000,000s吊り上げた。
「650,000,000s」
15番がすかさず値段を上げると、ラオトが悔しそうに顔を歪める。1,000,000,000sをギルドカードに入れていたが、他のものを落札したので500,000,000sしか残っていないそうだ。
「くそっ!」
「15番様、650,000,000sです。他にいらっしゃいますか?」
オークションに連れてきてもらった恩があるので、俺が落札することにした。
「800,000,000s」
「63番様、800,000,000sです。他にいらっしゃいますか?」
150,000,000sの値段の吊り上げに、15番は諦めたようだ。
「63番様、龍の血1Lを800,000,000sで落札です。おめでとうございます。」
無事落札出来た。
「これでオークションを終了致します。本日はありがとうございました」
番号札の順番に別室で支払いをしてから商品を受け取る仕組みだ。
しばらく待つと、俺の順番になったので別室に行く。
「63番様、S級治癒ポーションと龍の血1Lで806,000,000sになります」
俺は商人カードを渡し支払いを済ませ、商品を受け取った。




