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スクレの宿と解毒ポーション



 ギルドから十分ほど歩いたところに、スクレの宿と書かれた看板がある三階建の建物があった。


 新しそうな建物でとても綺麗な外観だ。少し高い宿なのかもしれない。そんなことを考えながら宿の扉を開け、中に入った。


 入って正面にカウンターがあり、女将さんらしき女の人が出迎えてくれた。


「いらっしゃいませ。泊まりでしたら、一泊二食付き5000sになります」


 想像してたよりも安くて驚いた。


「十日間の宿泊でお願いします」


「はい、身分証の提示をお願いします」


 エルドアナの街の宿屋では全ての人が身分証で身元の確認をするそうだ。


 俺は冒険者カードを渡すと、女将さんは紙に記録しニコッと笑い冒険者カードを返してくれた。


「お会計は前払いで50000sになります。部屋は三階の一番右の部屋になります」


 銀貨五枚を手渡し、鍵を受け取る。部屋を見ると、ロンド村の宿と同じでベッドと机と椅子があるだけだが、ロンド村の宿より一回り大きく、広々している。


 少し休憩して、錬金術の道具と毒消し草を取り出した。


 初めての薬草でのポーション作りなので、まずは回復ポーションと同じように作っていくことにした。


 毒消し草を水でよく洗い、すり潰す。水と毒消し草の割合が1:1になるようにビーカーに入れ、蓋をして加熱し沸騰させていく。色が変わったところで容器に詰め替え鑑定をする。


「【鑑定】」


名前:解毒ポーション

品質:B級

効能:解毒

材料:毒消し草、水


 解毒ポーションが完成した。品質が最初からB級なのは、ロンド村にいる間にスキルレベルが上がったせいだろう。解毒ポーションも回復ポーションと同じ、薬草と水を1:1の割合でできる様だ。


 一つ目の解毒ポーションが完成したところで、ドアをトントンと叩く音がした。


「はい、なんですか?」


「夕食の時間なのですが、部屋で食べますか?それとも食堂で食べますか?」


「食堂で食べますのですぐに降りていきます」


「分かりました、お待ちしております」


 道具を片付け、すぐに下に降りていく。


 食堂に着き席に座るとすぐに料理を持ってきてくれた。


 500gくらいの大きなステーキと色鮮やかなサラダが出てきた。


「オーク肉のステーキとサラダです」


「ありがとうございます」


 ステーキをナイフで切り一口食べると、肉汁が一気に口の中に広がりとても美味しかった。サラダとステーキを手を止めず夢中で食べ続け一気に完食した。


 食べ終えると部屋に戻り、身体をタオルで拭いてベッドに入った。


 十日ぶりのベッドでの就寝に安心したのか、すぐに眠りについた。

 


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