冒険者ギルド
門から兵士に教えてもらった道を歩くこと一時間。ようやく冒険者ギルドらしき建物が見えてきた。
他の建物とは一風変わった雰囲気だ。少し緊張しながら木の扉を開けてギルドの中に入る。
ギルドの中は入り口の正面にカウンターがあり、五つに区切られ窓口のようになっている。
一番左側の窓口は他の窓口よりも大きく、幅が2メートル以上あり、買取と書いてある。
他の三つの窓口には何も書いていないが、多くの冒険者が並んでいる。受注などの手続きを行う窓口なのだろう。
ギルドに入って左側には、酒場が併設されているのか、テーブルやイスがたくさん並べてあり、イスに座ってお酒を呑んでいる人がちらほらいる。
ギルドに入って右側には、依頼の掲示板があった。近寄って見てみると、ランクごとに分けてさまざまな依頼が書かれている。FランクとEランクの依頼を見てみる。
『ランク:F』
内容:癒し草十本の採取
報酬:300s
内容:魔力草十本の採取
報酬:300s
内容:毒消し草十本の採取
報酬:400s
『ランク:E』
内容:スライムの討伐
報酬:二体で100s
内容:ゴブリンの討伐
報酬:一体あたり200s
Fランクの依頼は薬草の採取が主な依頼で、Eランクの依頼はスライムやゴブリンなど比較的弱い魔物の討伐が主だった。
その隣にフリーランクと書かれている依頼があった。
『ランク:フリー』
依頼:治癒魔法での治療
報酬:一人当たり500s
どのランクの人でも、治癒魔法が使える人が受けられる依頼のようだ。
一通り依頼を見終えたあと、窓口に行き受付嬢に話しかけた。
「すみません。冒険者登録したいのですが」
「はい、冒険者ギルドにようこそ。登録には10000s必要になりますが大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です」
銀貨一枚をポケットから出しカウンターの上に置くと、登録用紙を渡された。
「登録用紙に名前、年齢、種族を書いてください。文字が書けない場合は代筆致しますがどうなさいますか?」
話したり読めたりするから多分書けるよな?
「大丈夫です」
代筆を断り登録用紙に記入していくが、やはりきちんと書けた。
書き終えたところで、それを受付嬢に提出した。
「はい、確認しました。こちらのプレートに血を垂らしてください。」
そう言って受付嬢は銅のプレートを差し出したので、血を垂らす。
《冒険者カード》
名前:タイチ
種族:人族
年齢:15
ランク:F
依頼達成率:0
プレートに文字が浮かび上がり、こう表示されていた。
「これで登録は終わりです。冒険者についての説明は必要でしょうか?」
「お願いします」
「かしこまりました。
冒険者にはS、A、B、C、D、E、Fの7つのランクがあり、依頼をこなすたびに上がっていきますが、Cランクからは昇進試験があります。依頼は一つ上のランクまで受けることができますが失敗すると罰金が発生します。他にも‥‥」
お願いすると、受付嬢は慣れた様子で説明してくれる。
「以上になります。」
「ありがとうございました。」
お礼を言い、プレートを受け取った。これで俺も冒険者になれた。




