表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

メール

「—ん?ここどこ?」


 僕は、気がつくと真っ白な空間ので座っていた。


「とゆうか僕、地割れに巻き込まれた気がするんだけど…あっ!シルキー!」


 慌てて周りを確認したら、


「…わふっ…zzz」


 足元で丸くなって眠っているシルキーがいた。


「あっ、いた。寝言も言っていてかわいいねー」


 僕はそっとシルキーのえりまきのような飾り毛をもふもふした。

「ピロン!」

 もふもふしていると、突然メールが届いたような音がした。

 その音でシルキーも起きてしまったし、音が鳴った方に目を向けてた。


「…なんだろう、これ」


 音のした方にはメールのアイコンが宙に浮いて点滅していた。


(なんだろうこのメールのアイコン。タップしたらいいのかな…?えいっ!)


 アイコンをタップすると、メールのアイコンが開き別の画像が表示された。


「わっ!…意外とハイテクだな」


 画像の内容は予想した通り手紙のような内容で、こう書いてあった。


《犬塚幸治さんへ

 この度は、私どもの諍いに巻き込んでしまったこと、そして間接的とはいえこちらが殺害したようなことになってしまい、深く謝罪します。

 まずは、この場にいる原因を説明させていただきます。

 あの時、二柱の神が簡単に言うとケンカをしていたのです。しかもその内容が、信者からの御供物の大福の中身がこしあん派か、つぶあん派かどうかで、迷惑をかけてしまいまして誠に申し訳ございません。

 本来ならあの場では生き物が一体も来ないようにする結界を張っていたのですが何かの手違いか幸治さんとシルキーさんを巻き込んでしまいました。

 そのお詫びとして、幸治さんとシルキーさんの御二方を地球とは別の世界に転生させることができます。もちろん特典として幸治さんがある程度望むステータスにでき、なおかつ記憶を保持したまま転生させることができます。

 異世界への転生を望まず、地球に転生することを望むのなら記憶を保持できませんが幸治さんが望む家庭環境と才能を与えることができます。

 もし異世界転生を望むのなら「異世界を望む」とおっしゃってください。

 地球に転生を望むのなら「地球を望む」とおっしゃってください。

 そして最後に、どちらを選ぼうともあなた達の来世が幸福になるように加護を授けます。

 誠に申し訳ございませんでした。》


「…えっとつまり、僕たちは"こしあん"か、"つぶあん"かのケンカに巻き込まれたってこと?」













「ふざけるなーー!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ