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血魔法

俺は血魔法について調べてみる事にした。


現在ある血魔法はブラッドアロー、ブラッドナイフ、ブラッドソード、ブラッドハンマーの4種類。


アロー以外は近接武器を模した物だ。


ナイフは超接近戦に有効で小回りが効く上に素早い攻撃が可能だ。


ソードは中距離でも可能だがナイフ程小回りは効かない、振るときは木にも気を付ける必要がある。


ハンマーは一番攻撃力があり、衝撃を相手に与える事も出来るためロックボアに有効だ。


アローは遠距離攻撃が可能ではあるが防御力の高いロックボアや熊には通用しない。


この4種類は武器を模して、役割毎が違っている。


元を辿れば俺の魔力と血で作り出した武器だ。


逆に言えば普通に武器を買った方が魔力も血も不要で戦えば良いと思う。


その際のデメリットは血魔法のメリットと言える持ち運びの制限が訪れる。


1種類、よくて2種類所持するだけで限界だろう。


「ムムムッ」


グニャグニャッ


ブラッドホーンラビットを作り出した時と同じように血で別の武器を作り出してみる。


リーチが剣より長く突きや薙ぎ払いに向いているハルバードだ。


【ブラッドハルバードを取得しました】


「これも経験なのか」


【是】


ブォンッ


ブォオオンッ


「質量は本物のハルバードと同じなのか?」


両手で持って振るってみるが重さは感じない。


【血魔法は体の一部です。重量は感じません】


武器というのは筋力もあって扱える物の筈だ。


血魔法はソレも無視できるという事なのか。便利だな。


他にも考えつく武器の形を作ってみたが魔法として認識されなかった。


出来なかった理由は分からないが条件が揃っていないとかだろう。


武器が作れるなら防具も作れると思って試してみる。


【ブラッドローブを取得しました】


色々と試したが全身を覆える赤黒いローブが作れた。


血魔法で身を固めると赤黒い装備を身に纏った子供が出来上がった。


泉で自分を映して見て、森の中で出会ったら敵対しちゃう不気味さを出していた。


「とりあえず戦ってみるか・・・」


シャドウワープ


トプンッ


ザバッ


油断している熊の真横から飛びでてブラッドハルバードを振り下ろす。


ズバッ


思いのほか切れ味があって脇腹を深くえぐった。


グォオオオオ!


突然の出来事に熊は立ち上がって咆哮を上げる。


ビチャビチャッと出血する。


「もう一度」


熊の背後に回って同じ攻撃を繰り出す。


ズブッ


ハルバードは深く入った。


グォオオオ!


ズドォンッ


断末魔をあげて熊は血に倒れた。


「こんな簡単なのか」


2回のブラッドハルバードで熊を倒して呆気ないと思った。


「まずは」


ガブリッ


【ノーブルベア(Lv15)の血を取り込みました】


「う~ん。不味くはないけど」


ドロドロの血液が喉を通っていき微妙な味がした・・・。


まぁ、血液量はボア程に回復する。


魔力30と血液800mlの消費で格上であろうノーブルベアが倒せるのだから良い方なんだろう。


ボアは攻略法さえ確立すれば勝てなくはない相手だ。

【吸血を取得しました】


【ノーブルベアのスキル:剛爪を血魔法に組み込みますか?】


「なんで、今まで?」


【今までは相手のスキルは取り込みが出来ない物でした】


相手の能力を奪う系の能力が開花したんだが・・・。


「取り込んでくれ」


【血魔法にブラッドクローを取得しました】


「今日は大きな収穫だな」


俺は満足して木の上へと昇って眠る事にした。

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