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Ico McDonnel's Story -Iraq War-  作者: 青カヴぃな俺
1/7

プロローグ

この作品は下ネタと差別とドンパチとウソっぱちで構成されています故に基本的には全てがフィクションです。又、ゴア表現が苦手な方はご注意下さい。沢山人が撃たれます。

 他、作中に出てくる実在する団体・人物に関する事は全てフィクションであり、本作品とは全く無関係です。フィクションです。

 イコ・マクダネルはイラク戦争に従軍した。

 イラク国内某所。

「ブリーチ!」

 そう叫んだ米軍兵士は、木製扉のドアノブを散弾銃で撃ち抜いた。散弾銃を持つ兵士の後ろに居たイコ・マクダネル特技兵は手榴弾の安全ピンを抜き、レバーを弾き飛ばす。

「ファイヤ イン ザ ホール!」

 訓練で教わった通りに手榴弾を建物に投げ入れて、耳を塞ぐ。

 爆発と共に、砂埃が勢い良く舞い悲鳴や叫び声がした。女子供の声だ。

 手持ちのM16A2の安全装置を解除し、先頭兵士が突入する後ろに続く。

 銃を構えて突入するも、銃口の先には女子供が手榴弾の破片でグシャグシャになっている光景のみ。

 撃つべく敵兵士は居なかった。

「ギャッアアアア」

 悲鳴と共に、胸部を抑えてのたうち回る子供。

 その隣には、赤子を庇って死んでいる母親。

 赤子も顔面がグシャグシャになり動きが観られず、元気に泣くはずの口は微動だしない。

 手榴弾の破片により、3人の人間が無力化。

「チェック ザ ルーム」

 悲鳴に気にせず、イコ達兵士は部屋の隠れやすそうな場所を索敵。

 長いM16A2で素早くクリアリングしていく。

「キッチン クリア!」

「リビング クリア!」

「クローゼット クリア!」

「ルーム クリア!次だ二階だ!」

 部屋の安全を確保したら、先頭兵士は二階へ上がる様に足取りを進める。

 それにイコもついていく。

 後ろの安全な所から衛生兵が走ってやって来て負傷した親子の応急手当を始めた。

 悲惨な光景を横目にイコは階段を登り、二階の部屋の扉のドアノブに手をかけようとした兵士がドア越しに撃たれる。

 男性兵士は、糸が切れたようにイコの方へ倒れ、彼女も釣られて後ろへ倒れてしまう。

 撃たれた兵士の下敷きになってしまう小銃。

 彼女の後ろの兵士達が応戦し、ドアに向かって発砲した。

 イコも撃たれた兵士の腰に吊ってあるベレッタM9を抜いて反撃する。

 扉は穴だらけになり、銃撃が止むと、イコは叫ぶ。

「リチャード!マイクが撃たれたっ!」

「リックマン!マイクを後ろに!ヘンリー、突入しろ!」

「了解!」

 イコの後ろにいた兵士が床の二人を乗り越え、扉を蹴破り突入。

 数発の銃声の後にクリア!の声が聞こえた。

 その間にイコは撃たれたマイクをいう男性の銃創を確認する。

 肩を下腹部に被弾。防弾プレートのギリギリ下に被弾しており出血多量であった。

「腹部と肩に銃創!手ぇ貸して!」

 素手のまま腹を押さえるが出血が止まらない。

 直ぐに衛生兵が来て、装備を剥がして止血作業を開始する。

「緊急搬送が必要だ!軍曹、手配して下さい!早くっ!」


 陸軍第3軍団第一騎兵師団 第2旅団第15前方支援大隊 第1中隊第2小隊所属。

 イコ・マクダネル特技兵はイラク戦争に従事した。 



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