第八話 常闇のデュエル
序盤から、カラスの特攻人形 ジェニーや、 西部人形 ザビ・バレルなどによる手札破壊戦術が真人を襲う。
真人は6ターン目にしてようやくシールドをハッスル・キャッスルで要塞化し、形成を立て直さんとしていた。
「ケケッ、俺っちのターン。解体人形 ジェニーと特攻人形 ジェニーを連続で召喚!それぞれ能力を発動、これでお前の手札は0だぜぇ、ケケッ」
…強い。裕也とはまた違う強さ。物量勝負に来るわけではなく、ジワジワと追い詰められていく感じだ。
手札が無ければここからはとことんドロー運との勝負になる。
「くっ、俺のターン。今引いた爆進 イントゥ・ザ・ワイルドを発動してマナを3マナ追加、ターンエンドだ」
「ケッ、それだけかぁ?まぁ仕方ねぇよなぁ、手札がねえんじゃあな!こっちは封魔妖 スーパー・クズトレインを召喚!エンドだぜぇ、ケケッ」
真人にもわかっていた。このままのペースで流されるだけだとただ負けてしまうことを。
ハッスル・キャッスルがあるのがまだ救いか。
「…頼む、来てくれ!ドロー…ッ!来た!高貴の精霊龍 プレミアム・マドンナを召喚!ハッスル・キャッスルの効果で一枚ドローしてターンエンドだ!」
「ケケケ、守ってるだけじゃあ倒してくださいと言ってるようなもんだぜ?そら、俺っちの地獄コンボを味わえ‼︎」
「何か…来る‼︎」
「超次元 リバイブ・ホールを発動し、墓地の特攻人形ジェニーを回収。超次元ゾーンから激天下! シャチホコ・カイザーを場へ。そして今戻した特攻人形ジェニーを出して破壊。ついさっき引いたお前の手札を捨てて、俺っちはクズトレインの効果で一枚ドロー」
「なんだ、一枚手札を捨てられただけか…」
「ケーッケッケッケ!まだこのコンボの恐ろしさに気付いてないみたいだなぁ!まあいい。今にわかるさ、ケケッ」
カラスは不気味に、高々と笑った。
To be continued…