第五話 逆転の一手
「シールドトリガー発動!アポカリプス・デイ‼︎全クリーチャーを破壊だァ‼︎」
「なっ…⁉︎ここで…そのトリガーだと…⁉︎」
さすがの裕也もこれには完全に不意を突かれた。
このアポカリプス・デイの発動により、裕也のバトルゾーンにはクリーチャーは残らないが、真人のバトルゾーンには相手のターン中場を離れないプレミアム・マドンナがいた。
絶対絶命の状況に、わずかな灯火が灯った。
「ここで俺がシールドを3枚、たった3枚割れば…ひとまず合格…」
「だがそのデッキにはスピードアタッカーはない、プレミアム・マドンナもダブル・ブレイカー、割れても2枚だ」
「でも…決めるしかない。俺のシールドは0…早めに決めなければ勝てない」
そう。真人を守るものはもうプレミアム・マドンナしかない。待っていても勝ち目はない。
「俺のターン…ドロー!」
ドローと同時に真人は石のように固まった。今までしばらくデュエマをガチでやってこなかったのだから、カードを見れば見るほど知らない能力ばかり。それを繋ぎ合わせてコンボを組むには時間がかかった。
「…これしかない、行くぞ!俺のコンボを見ろ!」
ついに動き出した真人のその顔は、既に1人のデュエリストの顔立ちをしていた。
「まずはセブンス・タワーを発動してマナを3マナ追加、さらに超次元シャイニー・ホールで時空の不滅 ギャラクシーを場へ!そして!呪文、母なる星域を発動!ギャラクシーをマナへ置く代わりに覚醒し、その上にマナゾーンから悪魔神王 バルカディアスを進化‼︎」
「…‼︎バルカディアスだと…⁉︎あいつはたしか…!」
「裕也、お前はシールドを3枚割れば俺の勝ちでいいって言ったよな。…喰らえ、バルカディアスでシールドをトリプル・ブレイク‼︎」
To be continued…