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アナタにごめんなさい。

残酷描写あり…なのかな?これ


見てくれてる方には失礼なほど


放っぽってましたね。


スミマセン。

「くそっ…ハァハァ…こんなに多いとか…」


聞いてねぇ…。


黒いコートの人物は


まだ後百人は居る残兵を見て呟く。


その周りには何万もの人……とは言え


脈は既に止まっているのだが。


コートは破れ、中からは大量の血。


つまりコートの人物も無傷ではなく


息絶えることは確実だろう。


「後二十分…て所か。」


自分でも自覚しているらしい。


「ふっ…来いよ。」


その言葉を合図の用に残兵は動き出す。


コートの人物はかかってくる敵に


慣れた手付きで鎌を振るう。







「…終わりか。敵も…自分も」


約十五分程だ。


その時間は長いようで短い。


フラフラと静かなところ…いや、


何もない所に向かう。


周りは真っ赤だが、


あまり動き回って無かったためか


少し歩くと何にもない。


コートの人物が其処に座り込む。


フワリと取れたフードの奥には


綺麗な顔立ちの…女性。


「最期にこれだけ暴れたんだ。悔いはない」


アナタの為に戦う。


それだけで私は嬉しいんだ。


もう少しアナタと居たかった…なんて


「我が儘が過ぎるよ…?私」


何もない其処は既に


赤く染まりきっていて、それが余計に…


彼女の最期を意識させる。


「ああ、ごめんなさい。」


「アナタとの約束守れなかった」


「私の分まで生きて」


「【―――】。」


目を瞑り、眠る女性の瞳からは


涙が一粒流れていた…。





『死ぬ時は一緒だからね!』


『うん。先に死なないでよ?』


『わかってるって!』


『約束だからね!』



最後の『』は女性の約束です。


相手が一体何者なのか。


親友、恋人、親族…。


これはご想像にお任せします。


相手によって見方が変わりますから


ここは読者に考えて貰いますね。



ではでは。また次回…。

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