表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱の魔法使いが、女子の力を借りて最強に  作者: 龍  岳
第一章 絆 編【つかの間の平穏】
89/138

ep.86 文化祭の準備 ⑥

 文化祭本番まであと数日。

 準備も佳境に入ってきていて、みんな大忙しだった。

 そんな中、生徒が入れないとある一室で。


「どうですか? 調整は済みそうですか?」

「そうね……あともう少しってところかしらね。文化祭が始まる前日くらいには、済みそうよ」

「そうですか。それなら計画に間に合いそうですね」

「本当に大丈夫なの? あの子達がいる中で実行するなんて」

「正直不安はありますが……怯んでいては何もできませんからね。覚悟を決めて行わなければ」

「そ。まぁ、本人がやる気なら止めたりはしないわ。準備ができ次第連絡するから、もうちょっと待っててちょうだい」

「分かりました。では、頼みます。グリエ・チャームさん」


 その部屋には、学園の校長であるグルスと薄緑色のドレスを身に纏った女性──グリエ・チャームがいた。

 そして、そんな二人の視線の先には拘束された一人の人物がいた。

 その人物とは、前に街で暴れていた謎の女性だった。

 その女性は、気を失っているようで、両手を吊るされ強制的に立たされた状態だった。


「そう言えば、残りの ”二人” はどうしたの?」

「あぁ、あの二人なら別室で眠ってもらっていますよ。目を覚まされて厄介な事になっても困りますから」

「この子のように記憶をいじれないの?」

「試してはみたんですが、どうやっても無理だったんです。なので眠らせておいてます」

「なるほどねぇ〜。じゃあ、あの ”四人” は?」

「あの方々は私の考えに賛同してくださっているので、自由にさせています。来たるべき日の為に強くなってもらわなければならないので、特訓だけはせさていますがね」

「なるほどね〜。その四人には、あれを宿させたの?」

「えぇ。あの ”四体の神龍” を宿させました」

「しっかり操れるといいわね」

「はい。そう願っています。では、後任せます」

「えぇ。任せてちょうだい」


 グルスは部屋を出ていく。


「さてさて、これからの計画がどう転ぶのか……神のみぞ知る、ですかね」


 そう呟き、どこかに去っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ