ep.62 聞かされる真実
メーリがいなくなってから数日後。
俺はお祖父様の元を訪れていた。
『お祖父様、いつお話してくださるんですか?』
『……………そろそろ頃合いか……』
俺は、お祖父様の前にある椅子に座る。
お祖父様は向かい合うように椅子に腰をかける。
『あいつ……グーリャは、豪雨の中、逃げ遅れた人を助ける為に土砂に巻き込まれて亡くなった……』
『っ……』
『と、聞かされたが私はそれは違うと考えている』
『え……?』
そこから、お祖父様は自分が考える真実について語ってくれた。
『ここ最近、天候や大気が安定していないのに気がついているか?』
『は、はい……しっかりとではないですが、少しだけ違和感を感じます』
『その現象と、グーリャの死は関係してると私は思っている』
『え……?』
『とある書物を読んでいたんだが、そこにこう記されていたんだ』
「この世界に生まれし悪魔が、一人の悪魔を生み出しし時、この世に存在してはいけない生命体が誕生する。その誕生と共に、この世界は終わるだろう。次々と人を犠牲にして」
『とな』
『悪魔……存在してはいけない生命体……世界の終わり……犠牲……も、もしかして……!?』
『あぁ。その犠牲の一人が、グーリャだったと、私は思っている』
『っ……!』
俺はその話を聞いた時、まさかそんな訳ないと思っていた。
だが、それを信じざるを得ない事が起きた。
そう、あの日に。




