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最弱の魔法使いが、女子の力を借りて最強に  作者: 龍  岳
第一章 絆 編【グート・ヴォルアの過去】
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ep.60 大好きな家族

 俺は、由緒正しき【ヴォルア家】に生まれた。

 いつも穏やかな笑みを浮かべて、優しく接してくれる母様。厳格で自分にも他人にも厳しく、普段家にあまり帰ってこないけど子供が大好きで時々甘くなる父様。

 そして、誰よりも家族を愛しているお祖父様。

 俺は、そんな三人と過ごす日々だ大好きだった。


『グーちゃん? どこに行ったの〜?』

『母様! こっちですよ〜!』

『もう〜グーちゃんったら〜。あまり走り回ってはいけないと言ってるじゃないですか〜』

『あはは♪ 母様が怒った〜! 逃げろ〜♪』

『あ、待ちなさ〜い! ふふ♪ もう〜♪』


 あの頃は楽しかった。母様も父様もお祖父様も俺の相手をしてくれて、母様は常に俺と一緒にいてくれた。


『できた! 母様! できたよ!』

『すごいわ、グーちゃん! その歳でモンスターを従える事ができるなんて! 父様が帰って来たら知らせましょうね♪』

『うん!』


 俺は五歳にして ”魔法” を使えるようになった。

 しかもそれは、モンスターなどの生き物を従える事ができる【(そう)(じゅう)魔法】だった。

 この魔法を使える人は中々いないらしく、俺は奇跡の子として【ヴォルア家】では褒め称えられた。


『お坊ちゃま。お食事のご用意ができました』

『ありがとう、メーリ。でも二人っきりの時は敬語じゃなくていいよ?』

『で、ですが……』

『いいから』

『では……早くご飯行かないと、奥様に叱られるよ?』

『うん。じゃあ、メーリも一緒に行こう!』

『ちょ、ちょっと! 廊下は走っちゃ駄目なんだよ!』


 俺には四歳年上のメイドがいた。

 その子の名前は『メーリ』。

 詳しくは聞かなかったら知らないけど、道端で倒れている所を父様が助けたらしい。

 それからずっと俺の専属メイドとして働いてくれてる。

 メーリも含め、俺の毎日はみんなのおかげで楽しかった。

 大好きな家族と毎日楽しく生きる。

 それがずっと続くと思っていた。


 そう。あの日が来るまでは。

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