ep.55 学園復帰、近づく陰
投稿が遅くなってしまい、申し訳ございません……!
少しでもお楽しみいただけましたら、幸いです!
ヨミは、記憶がなくなってしまった以外、外傷などはないので学園復帰する事となった。
ワーイとの戦闘で起こった事については、極力触れないようにしようと、ユリア達は話し合って決めた。
の、だが……。
「お! アーバントだ!」
「「「「「え……?」」」」」
ヨミ達が教室に入ると、生徒達がズラッとヨミを囲んだ。
「アーバント君! あのワーイ・ヨデスさんを倒したって本当!」
「しかもドラゴンを召喚したんだって!」
「めっちゃ強かったんだって?!」
「あ、あの……」
生徒達に言い寄られ、困惑するヨミ。
そんなヨミに──、
「アーバント君! 今日のお昼、一緒に食べない?」
「今日、放課後一緒にお出かけしない?」
など、女子達が誘い始めた。それを見てユリア達は──、
(許さない……!)
と、全員同じ事を思った。
結局、お昼もお出かけもなかったが、生徒達によるヨミへの評価は尋常じゃないものになっていた。
なぜ急に評価が上がったのか。それはまだ、分からない。
☆ ♡ ☆
ヨミの教室での評価が爆上がりし、人気者になっている頃。
そんな教室の様子を、院舎の近くにある木の上から見つめる一人の人物がいた。
「あのクソ野郎……ぜってぇ殺してやる……!」
そこにいたのは、グートだった。
真っ黒な外套を身に纏っており、両腰には二本ずつ剣を携えている。
「あの冒険者達はどこまで使えるか分かんねぇからな。俺も俺で色々と動かねきゃな……」
グートは、ヨミを鋭く睨みつける。
その体からは、紫色のオーラのような物がにじみ出ていた。
「もう少しだ。もう少しで ”あの力が使える” ようになる。その日が、貴様の最後だ。ヨミ・アーバント……!」
グートは、憎しみに染まった表情を浮かべた後、姿を消した。
グートは一体、なぜここまでヨミを憎むのか。恨むのか。
それが明らかになるのは、そう遠くないだろう。
ヨミの評価、人気が爆上がりしたのはなぜなのか?
グートはなぜヨミを憎むのか?
色々と想像しながら、楽しんでいただけましたら、幸いです!
この続きは6/1(日)に投稿したいと思っております!
一週間先になってしまうのですが、過去のエピソードをお読みいただいて、楽しみに待っていてくださると幸いです♪
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