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ep.47 姑息な手段

 投稿が遅くなり、大変申し訳ございません……!


 3話連続投稿なので、沢山お楽しみくださいませ!

「断罪・斬!」

「業火、(えん)()(へき)!」


 ワーイが放った技を、ヨミはバリアで防ぐ。

 だが、防がれることを分かっていたワーイはヨミがバリアを展開するのと同時に背後に回った。


「断罪・閃!」

『後ろだ!』

「っ! 業火、(えん)()(てい)!」

「何ぃ!?」


 ワーイの背後からの剣の一振りを、右の拳で受け止めるヨミ。

 まさかこの不意打ちを止められるとは思ってなかったワーイは、驚きの声を漏らした。


(えん)()(きゃく)!」

「ぐはっ!?」


 ヨミは右手で剣を受け止めつつ、左足に黒い炎を纏わせ、ワーイの腹部に蹴りを打ち込んだ。

 蹴りが命中したワーイは、吐血をしながら後方に吹き飛ぶ。


「がっ!? かはっ!?」


 地面を転がったワーイだが、すぐに体勢を立て直す。が、口からは大量に血が。


「な、なんなんだこの威力は……!? この僕が、あんな雑魚の一撃でここまでダメージを食らうなんて……ありえない……!」


 ヨミが繰り出した攻撃の威力に驚きつつ、ワーイは立ち上がり剣を構える。

 そして、そのまま斬りかかるのかと思ったその時、ワーイは剣を投げた。


「投げるとか、そんなの有り!?」


 ヨミは、まさか剣が飛んでくるとは思ってなかったらしく、真横に飛んで回避するのに少し遅れた。

 そのせいで、右肩に剣がかすり、傷を作ってしまう。


『すぐに立て! 次が来るぞ!』

「はっ!」


 ヨミが横に飛び、転がりながら避けた瞬間を狙ってワーイが魔法を使用し、ヨミを攻撃しようとしていた。

 それに気がついたクロノスドラゴンが声をかけるが、少しだけ遅く──、


炎の球体(ファイアーバレット)!」

「ぐっ! くっ! ぐは!?」


 ワーイが放った炎魔法の攻撃が、全てヨミに命中。ヨミは後方に吹き飛んでしまう。


『おい、大丈夫か!?』


 心配の声を上げるクロノスドラゴン。


「だ、大丈夫、です……ですが、この威力、これは……」

『あぁ。魔法だ。おそらく、ここに集まっている冒険者達は全員、魔法を使うんだろう』

「なるほど……」

「何をごちゃごちゃ話しているんだ? 戦闘中に会話をするとは、随分と余裕だな」


 クロノスドラゴンと会話をするヨミに、ワーイが挑発するように言ってくる。

 ワーイは、自分が押していると思っているのか不敵な笑みを浮かべている。


「この程度で勝ったつもりになっているんですか……?」


 痛む体にムチを打ちながら、立ち上がるヨミ。


「勝った、つもり? 貴様は何を言っているんだ? つもりなんかじゃない。この勝負は僕の勝ちなんだよ」

「どういう、事ですか……?」


 ヨミはワーイの言っている事が分からず、首を傾げる。

 と、ワーイは高笑いを上げ──、


「あははははははははは! お仲間を見てご覧よ!」

「っ……! はっ!?」


 ワーイに言われ、離れた所に立つユリア達を見るヨミ。

 すると、そこには、魔法で押さえつけられているユリア達の姿があった。


「僕に仲間がいる事を忘れてたようだね! 君と戦ってる間、メチャとジャクに拘束魔法を使って、身動きが取れないようにしてもらったんだよ!」

「くっ……! なんて卑怯な!」

「戦いの世界に卑怯も何もないだろう。勝つためにはどんな事であろうとも手段は厭わない。それが僕さ、それが冒険者さ!」


 もう一度ユリア達に目を向ける。

 メチャとジャクの拘束魔法のせいで、ユリア達四人は全く身動きが取れなくなってしまっていた。

 まるで重力で地面に押し付けられているかのように。


『奴は冒険者として……いや、人間として腐っているな』


 そんな光景に、クロノスドラゴンも腹を立てていた。


「みんなを解放しろ!」

「それが人に物を頼む態度か、クソガキがぁ!」

「ぐっ……!?」


 ワーイは再び炎魔法を使用。それがヨミの腹部に命中する。

 ヨミはその場にうずくまってしまう。だが、視線だけはワーイから逸らさない。


「貴様がここで死んでくれたら、彼女らには危害を加えないでやる。まぁ、僕達の玩具にはなってもらうけどね」

「くっ……!」

「さぁ、どうする? ここで死んで彼女達を助けるか、死なずに彼女達が死ぬのを見届けるか。さぁ、選べ。クソガキ」

「くっ……!」


 ヨミは歯を食いしばりながら、ワーイを睨んだ。

 ヨミがどちらの選択もできないと、分かっているのに。

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