ep.45 目覚める仲間!
訓練を続けるヨミ達。
そんなヨミ達の元に、ワーイがやってくる。
「じゃあそろそろ、次の訓練を始めようか」
ワーイのその言葉に、ヨミ達を含め【雷撃の閃光】の訓練に参加している生徒達は首を傾げた。
「そんな難しい事じゃないんだけどね。まず見てて。ふぅ〜……」
ワーイは背中に装着している大剣を抜き、両手に持ち構える。
目をつむり、集中をし始める。
すると──、
(な、なんだ……? なんか肌に、というか体の中に直接何かが入ってくるような……)
ヨミは異変を感じた。いや、その異変を感じたのはヨミだけではなかった。
ユリアもエルナもアイアもミャナも、全員が感じていた。
だが、この五人以外の生徒は何も感じてないようで、羨望の眼差しでワーイを見つめている。
「はぁ〜……!」
ワーイは剣を持つ手に力を込める。すると──、
「「「「「っ!?」」」」」
五人に悪寒が走った。
ワーイの周辺に金色の光りが集まり始め、辺りの空気が震えだす。
さらに、周りにいる生徒達が次々と倒れ始める。
(これは、マズイ……!?)
そう思ったヨミは──、
「皆さん! 魔術費を高めてください!!!」
そうみんなに向かって叫んだ。
それを受け、ユリア達四人は、魔術費を高めていく。すると、変な悪寒はなくなっていった。
だが──、
(心を直接覗かれるような、掴まれるような違和感は消えてない……)
ヨミはもう一つの違和感に気づいていた。
それは自分の心に直接、ワーイが接触してきているかのような嫌な感じ。
おそらく、ユリア達も気づいている。そして、ヨミは気づいていた。
ワーイがミャナを狙っていることに。
「ワーイさん! これは何をしているんですか!」
声を張り上げ尋ねるが、ワーイは何も答えない。それどころか、ヨミ達の心を支配しようと更に力を込め始める。
(ぐっ……! このままじゃ、持っていかれる……! どうすれば……!)
ヨミが大量の汗を額に浮かべながら考えていると、突然──、
「うわぁぁぁぁ!?」
ワーイがその場に尻もちをついた。それにより、ヨミ達の心に入ってくるものが消失する。
「な、何……?」
エルナ達が不思議そうな顔をしている。何が起きたのかが分かってないのだ。
かくいうヨミも全く分かっておらず、唖然としている。
「な、なんだ今のは!? なぜ、なぜこんな一生徒でしかない奴の中に、ど、ドラゴンがいるんだ!?」
「ドラゴン……? あ!」
『おい、何が起きている?』
「く、クロノスドラゴン!」
そう。ワーイの謎の攻撃を弾き返したのは、ヨミの中に宿っているクロノスドラゴンだった。
クロノスドラゴンは、ヨミと【龍術契約】を結んでおり、ヨミの体内に宿っている。
だが、ミャナを救出したあの日、突如として眠りに就いてしまい、それ以来全く目を覚まさなかった。
そんなクロノスドラゴンが、このタイミングで目を覚ましてくれて、謎の攻撃を弾いてくれた。
しかも、ヨミだけでなくユリア達のも。
『気持ちよく眠っていた所を、叩き起こされた気分だ。とてつもなく不愉快な魔法の力を感じてな』
「ま、魔法……?」
『あぁ。あの金ピカ野郎が使用した力、あれは魔術ではなく、魔法だ』
「なるほど……だからなんか変な感じが……」
『あぁ。だが貴様の咄嗟の判断は見事だったぞ。魔術費を高めさせていた事で、我がすぐに対応できた』
「あ、ありがとうございます……!」
ヨミはクロノスドラゴンに褒められたのが嬉しかったようで、満面の笑みを浮かべた。
『しかし、解せぬ』
「ん? 何がですか?」
『あの男、少女達の心はただ単に支配しようとしていたが、貴様の心は完全に壊そうとしていた。何か恨みでも買ったのか?』
「思い当たる節はあるにはあるんですけど……でも、多分あの人は、ミャナさんを狙っているんだと思います」
『あの少女はよく狙われるな……。この前助けたばかりだろう?』
「はい。だからこそ怖いんです。あの人が、三術姫達と繋がっているんじゃないかって」
『るほどな。奴らが諦めきれてない可能性があると言う訳か……』
「はい……」
と、ヨミとクロノスドラゴンが会話をしていると──、
「な、なんなんだ!? なぜ貴様なんかにドラゴンが宿ってるんだ!?」
ワーイが立ち上がり、ヨミに向かって剣を構えながら叫んでくる。
「僕の中には、クロノスドラゴンが宿っているんです!」
「はぁ……? クロノスドラゴン……? あんなの、ただの伝説だろ……? ふざけた事をぬかすな!!!」
ワーイはすっかり自身のキャラも忘れ、怒りに身を任せて叫んでいた。
それを、離れた所で【灼熱の陽炎】と【冷獄の冰血】が見ていた。
この二チームが担当していた生徒達も、ワーイの魔法を受け、倒れてしまっているので、授業どころではないのだ。
ミリアはすでに教室に戻ってしまっているのでここにはいない。
「貴様なんかに……貴様なんかに……舐められてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
『下だっ!』
「はっ!?」
クロノスドラゴンがそう叫ぶと、ヨミの足元に魔法陣が出現し、次の瞬間──、
ドガァァァァァァァァァァァァンッッッ!!!!
「ヨミさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」
ヨミの足元の魔法陣が、大爆発を起こした。
ヨミ達の頼れる仲間、クロノスドラゴンが目を覚ましました!
クロノスドラゴンがいれば、色々と安心ですね!
ヨミとクロノスドラゴンの関係が今後どうなっていくのか、そこも注目していただけますと幸いです♪
この続きは明日、投稿したいと思っておりますので楽しみに待っていてください♪
皆様が沢山この作品を開いてくれて、ご拝読くださっているので、執筆のモチベーションがものすごく高まっております!
誠にありがとうございます!!!
これからも沢山投稿して参りますので、応援の程、よろしくお願い致します!




