ep.44 ワーイの思惑?
「私達はどうする?」
「そうですね……一人一人相性があると思うので、別々に行きましょうか」
エルナが聞くと、ヨミが答える。
ヨミ達はそれぞれに合ったチームの所に行くことにしたようだ。
「それでは、行きましょう」
「「「「えぇ(はい)」」」」
ヨミ達が移動を開始しようとすると、ワーイが声をかけてきた。
「君達は、僕の所で訓練を受けてくれ」
「はぁ? なんでよ。なんで強制的に決められなきゃいけないのよ」
エルナがワーイに突っかかる。
「君達は一人一人でいるより、みんなで集まっている方が実力を発揮するんじゃないかな?」
ワーイのその言葉に、ヨミ達は目を見合わせた。
ワーイのその言葉は正しく、ヨミ達は一人一人で行動するより、皆で集まっている方が実力を発揮できるから。
「だったら、みんな一緒にいたほうがいいと思うんだ。それに、この前の無礼もちゃんと謝れてないしね」
ワーイはヨミの前に立ち──、
「この前はすまなかった。僕の行動が軽率だった」
ワーイは頭を下げて謝罪した。
「あ、いや、その……! 頭を上げてください……! 僕は気にしてないですから……!」
ヨミは慌てふためくが──、
「ふん。それが謝る人の態度?」
「もうちょっと誠意を示してほしいですね」
「土下座百回は必要でしょ」
「謝罪が軽い気がします」
女性陣はお怒りのようだった。
「アーバント君」
「あ、ヨミで大丈夫です、ヨデスさん」
「そうか。では僕の事もワーイと呼んでくれ」
「はい」
「どうだろうか、皆で僕のチームと共に訓練をするというのは」
「僕は構いません。皆さんも、よろしいでしょうか?」
ヨミが後ろに立つみんなに聞く。
「ヨミが言うなら、いいわ」
「ヨミ様がよろしいのであれば」
「ヨミ君の判断に従うわ」
「ヨミさんがいいのであれば」
「では、ワーイさん、よろしくお願いします」
「あぁ」
こうして、ヨミ達はワーイの所で訓練する事になった。
☆ ♡ ☆
ワーイのチーム【雷撃の閃光】で訓練を行うヨミ達。他の生徒達ももちろんいる。
そんなヨミ達を、少し離れた場所から見つめるワーイ。
(ふふ。上手く僕のチームで訓練するように仕向けられた……。後は ”アレ” をやれば……ふふ)
ワーイは誰にもバレないくらいに不敵な笑みを浮かべていた。
それが実は、ヨミにバレているとも知らずに。
ワーイの狙いとは……?
そして、ワーイの異変に気がついているヨミは、一体どうするのか……?
この続きは今日中、または明日、投稿致しますので楽しみにしていてください♪
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