ep.38 ヨミ眠る中、4人の思い
謎の少女との戦闘を終え、寮の部屋へと戻ってきたエルナ達。
ヨミを運んでくれたリエは、仕事があるからとすでに部屋を後にしている。
「ヨミさん、目覚めませんね……」
ヨミは、ベッドの上で眠り続けていた。
両肩からは出血が酷かったが、保健医であるリエが処置を施してくれたので、今はなんとか落ち着いている。
「あの女、一体なんだったんだろう……」
エルナが、ヨミの顔を見ながら言う。
「あの女、私が見た三人の中の一人に似てる気がする」
ミャナがヨミの右手を握りながら言う。
「と言うことは、ミャナさんを操っていた人が、あの女性も操ってる、と言う事でしょうか?」
「分かんない。でも、多分そうだと思う」
「なるほど……」
暫く、沈黙が流れる。
全員がヨミの事を心配そうに眺めていたが、エルナがその沈黙を破った。
「ねぇ、みんな」
エルナが皆に呼びかけると、全員がエルナの方を向く。そして、エルナの言葉を待った。
「ヨミの魔術費を回復させる方法、ヨミをレベルアップさせる方法、知ってるよね?」
「は、はい……!」
「もちろん」
「当然でしょ」
エルナの問いに、三人が当然だと言わんばかりに返事をした。
「キスで魔術費を回復できるのよ」
アイアが言う。
「そして、私達とエッチな事をするとヨミ君と私達のレベルがアップする」
ミャナが、嬉しそうに言う。
「だからね、ヨミを手助けしてあげたいと思うの。私達は結局最後はヨミに助けてもらってる。私達ももっと強くならなきゃいけない。だから、五人で一緒に強くなりたいの。どうかな?」
「わ、私はいいと思います……!」
「私もいいと思うわ」
「私も」
三人は、エルナに提案に賛成した。
「じゃあ、するわよ?」
「「「えぇ(はい!)」」」
四人はベッドに上がり、服を脱ぎ始め───。




