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ep.28 時間差の謎

「「「に、二週間!?」」」


 エルナ、アイア、ユリアの三人は、リエが言った『二週間』と言う言葉に驚きを隠せなかった。


「もう、心配したんですからね……! 無事でよかったです……!」

「先生……」


 リエが瞳に涙を浮かべている。相当心配していたのだろう。

 そんなリエの姿に、三人は嬉しくもあり、申し訳なくもあった。


「ヨミさんは、大丈夫なんですか?」


 リエは、エルナに背負われたヨミを見て、心配そうに尋ねた。


「あ、気を失ってるだけです。特に危険な状態とかではないので安心してください」

「そうですか。よかったです……。皆さんが無事なら、それだけで本当に……」

「皆さん、帰りましょう」


 グルスが後ろからやってきて言った。


「そうですね。帰りましょう」


 それにリエが賛同する。


「「「はい」」」


 三人は返事をして、リエが操縦する馬車の荷台に乗り込んだ。


 ☆ ♡ ☆


「それにしても、なんでダンジョン内と外で時間が全然違うんだろう?」

「私達の感覚では、五日間くらい、でしたよね?」

「うん」


 エルナは、膝の上にヨミを寝かせ、頭を撫でながら呟いた。

 その呟きに、ユリアが答えた。


「ダンジョン内と外では時間のズレがあるとは聞いた事がありますが、ここまで大幅に違うとは思ってませんでしたね……」


 アイアが、口許に手を当てて小さく呟いた。

 と、そんな時──、


『我が時間をイジったんだ』

「「「っ!?」」」


 突如として、三人の頭の中にクロノスドラゴンの声が響いてきた。


「く、クロノスドラゴン……!?」

『今、貴様らの心に直接話しかけている。時の流れに疑問を抱いているのだろう?』

「は、はい」

「私達が五日間と感じていたのが、おかしいのよね?」

『あぁ。そうだ。実際は二週間経っている』

「なんで、時間をイジったんでしょうか?」


 ユリアが尋ねる。


『特段、これと言った理由はない。だが、二週間もダンジョン内にこもっていては体も精神も疲弊してしまうだろう。だからあえて時間感覚を短くすることで、疲弊さを減らせるかと思ってな』

(意外といい所あるんだ)

『意外は余計だ赤髪』

「っ!? ば、バレてたのか……」

『心に直接と言ったろ?』

「そうだった……」

『まぁ、いい。我は久々の外で疲れた。少し休む』

「あ、はい」


 そう言って、クロノスドラゴンの声は聞こえなくなった。


「はぁ〜……クロノスドラゴンと会話するって、結構緊張するわね」

「そうね。なにせ伝説龍、ですからね」

「い、威厳がすごいです……!」

「そんな相手に、怯まずに戦って認めさせちゃうんだから、ヨミは本当にすごいわ」

「えぇ。流石は私の未来の旦那様です」

「おい。それは認めてない」

「あら? 別にあなたに認めてもらわなくても構わないのだけれど?」

「あんたねぇ〜……!」

「お二人とも、お静かに……! ヨミさんが起きてしまいます……!」

「「ご、ごめん(なさい)」」

「ゆっくり寝かせてあげましょう」

「そうですね」

「うん」


 ヨミは、三人に見守れられながら、穏やかに眠り続けた。


 ☆ ♡ ☆


 数万年ぶりに地上に出たが、こうも世界は変わるものなんだな。人間の技術力には驚かされる。


 それにしても、時代が変わっても ”奴ら” の気配は相変わらず漂っているんだな。


 外に出た瞬間、集まった生徒達や教師陣の中から ”奴ら” の気配を強く感じた。

 復活したのか、そもそも倒しきれてなかったのか。それは分からぬが、いずれにしろ──、


「奴らがこの時代で何かを企んでいるのは、明白だ。我が龍術契約をしたのもなにかの運命(さだめ)なのかもしれん。ならばその運命(さだめ)、確かめてやるとしよう。


 なぁ、かつて我の元を去った ”裏切り者共め”」

 この続きは、日曜日に投稿致しますのでお楽しみにしていてください♪


 ありがたいことに、PV数が1000を超えました!

 この作品を開いてくださった皆様、誠にありがとうございます!

 そして、ユニーク数が700を超えました!

 お読みいただいた皆様、本当にありがとうございます!

 皆様に楽しんでいただけるよう、これからも頑張って参りますので、今後ともよろしくお願い致します!

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