表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/138

ep.24 力の証明

「我はクロノスドラゴン。この世の術と法を生み出した、頂点なる存在だ」


 四人の目の前にいる存在、伝説龍クロノスドラゴンが自ら名乗ってくれた。

 それにより、目の前にいるのが目的の存在である事が分かった。


「あの……クロノスドラゴンさん! あなたにお願いしたい事が──」


 ヨミが代表してここに赴いた理由(わけ)を伝えようとすると、クロノスドラゴンがそれを遮り──、


「貴様らの用向きは分かっている。洗脳された少女を救うために、我の力が必要なのであろう?」

「は、はい! その、どうしても彼女を助けたいんです! どうか力を貸してください!」


 ヨミは、どうしてクロノスドラゴンが先に知っているのか気になったが、知っているのならば話が早いと、頭を下げて頼むことにした。

 しかし……。


「断る」

「「「「え……?」」」」

「我は人間が嫌いだ。嫌いな人間の為に力を貸すなどはせん。それ以前に我は、矮小な下等生物に興味がない。我より強いのであれば興味が湧くが、そうでないのなら塵と同じ。我にとってはどうなろうがどうでもいい存在だ」

「そ、そんな……」


 クロノスドラゴンの言葉に、絶望の表情を浮かべるヨミ達。


「だが、貴様らは我の使い魔である守護する石像(ガーディアンレイム)を打ち破った。あれは我の傑作であった。それを超えると言うのは中々の力を持っていると言う事。よって、貴様らにチャンスを与えてやる」

「チャンス?」


 エルナが聞く。


「貴様ら四人で我に挑んでこい。我に勝てはしないだろうが、我が納得するような力を見せてみよ。貴様らの力が我の求める物であれば、貴様らに力を貸そう」

「「「「……………」」」」


 クロノスドラゴンの提案に、四人は黙り込んでしまった。

 それも致し方ない事だろう。

 相手は伝説の龍だ。この世で一番の力を持っていると言っても過言ではない存在。

 そんな存在と戦うなど、恐怖でしかない。

 四人が黙り込んでいると──、


「臆したか? 戦わないと言うのであれば我は構わんが、その場合は我の力を貸すことはできん。貴様らの仲間を助けたいと言う思いは、少しの苦難で簡単に折れるようなものなのか?」


 クロノスドラゴンが、あえて煽るような事を口にする。

 そんなクロノスドラゴンに、一人の人物が声を上げた。


「臆する? ふざけないで」

「え、エルナさん……!?」


 エルナだった。

 クロノスドラゴンの真ん前に歩いていくエルナに、ヨミは声をかけるが、エルナはそれを聞かずにクロノスドラゴンの目の前に立ち、対峙する。


「あんたごとき龍に臆する私達じゃないわ。戦える事に興奮して、黙っちゃっただけよ」

「そうです。私達の思いは、あなたが思うような軟なものではありません!」

「ミャナさんを助けたい、私達はその思い、覚悟を持ってここに来ました! こ、怖いからって逃げ出したりはしません!」

「皆さん……」


 エルナの左右に並び立つアイア、ユリア。

 二人もクロノスドラゴンと対峙し、確固たる覚悟を見せた。


「貴様らは強い意志を持っているようだな。して男。お前はどうなんだ? 一人の女を助けるために、その身を差し出す覚悟はあるのか?」


 ヨミは少しだけ俯いた後、すぐに顔を上げた。

 そして、エルナが真ん中を開けて待ってくれているので、真ん中に入り並び立つ。


「もちろんです! 僕はミャナさんを助けたい! その為なら、なんだってできます!」


 と、宣言した。


「その心意気やよし! ならば、貴様らの覚悟が嘘ではないと、軟ではないと、我に力を振るい証明してみせよ!」

「行きましょう、皆さん!」

「「はい!」」「えぇ!」


 ☆ ♡ ☆


「いきなり行くわよ! ()術、(だん)!」

(ふう)術、竜巻!」

(すい)術、泡弾バブルボム!」


 クロノスドラゴンに向けて、エルナ、アイア、ユリアがそれぞれ魔術を放った。

 その全てがクロノスドラゴンに一直線に向かっていく。


 ドーン! ドドドーーン!!


「よっしゃ!」「命中です!」「当たった……!」


 全ての攻撃が命中し、三人は喜びを漏らす。

 攻撃が当たった際の噴煙が晴れると──、


「かっかか! 中々いい攻撃だった!だが、足りん!」

「そ、そんな……」

「む、無傷だなんて……!」


 クロノスドラゴンは全くの無傷だった。


「術とは、こう使うのだ。フン!」

「「「キャーーー!?」」」

「皆さん!」


 クロノスドラゴンが巨大な翼をはためかせると、そこから魔術が放たれた。

 しかも──、


「い、一度に三つの魔術、ですって……!?」

「しかも、(じゅつ)(しょう)をなしでとは……」

「ひ、一つ一つ、威力がすごいです……」


 クロノスドラゴンは、一度に三つの魔術を使用した。

 火、風、水。その三つを、翼のはためき一つで放った。しかも、そのどれもが三人が放った魔術の数倍の威力だった。

 エルナ達は、吹き飛ばされ、転がった。

 なんとか立ち上がるが、一撃の威力が重く、すぐに膝立ち状態になってしまう。

 エルナはスカートが破れスパッツが見えてしまい、アイアは袖が破れ脇が見えてしまっている。

 ユリアはお腹部分が破れ、おヘソが見えている。


「これで終わりか?」


 クロノスドラゴンが尋ねると──、


「まさか! 今のは準備運動よ! ここからが本番だ!」

「えぇ。体は温まりました! ここから本気で行かせていただきます!」

「わ、私も!」


 三人は、服の埃を払いながら、再びクロノスドラゴンと対峙する。


「かっかか! いいだろう! かかってこい!」


 三人は、クロノスドラゴンに立ち向かっていく。

 そんな様子を、ヨミは──、


(僕には、何ができる……?)


 と、この状況で、三人の足を引っ張らずに何ができるのかを、戦闘を観察しながら考えていた。

 遅くってしまい、大変申し訳ございません……!

 この続きは、日曜日に投稿したいと思っております!

 お待たせしてしまう事になってしまうのですが、満足のいくものを書かせていただきたいと思っておりますので、楽しみに、お待ちになっていただけますと幸いです!


 ブックマーク、ご評価、誠にありがとうございます……!

 執筆の励みになっております……!

 皆様のご期待に応えられるよう、沢山更新していきたいと思っておりますので、この作品をどうかよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ