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最弱の魔法使いが、女子の力を借りて最強に  作者: 龍  岳
第一章 絆 編【人間の悪意】
133/138

ep.128 それぞれの休息

 (せん)()(えい)(じゅつ)魔術学園に帰ってきたユリア達。


 森を出た後、冒険者達と話し合い、詳しい報告会は後日開く事となった。


 学園に帰ってきた一行は、ひとまず医務室に向かった。


「え、エルナさんは……?」


 医務室でしっかりとした治療を受けたユリア達。

 そんな中、ユリアはこの場にいないエルナの身を案じた。


 ちなみに、アイアはまだ目を覚まさないのでエルナと同じ部屋にいる。

 アイアを運んだのはミリアだった。


「エルナさんなら大丈夫ですよ。治術を施すのが間に合ったので、出血も止まり、傷口も少しですが塞がって今は穏やかに眠ってます」

「よ、良かったぁぁ……!」


 エルナは無事だった。

 出血時間はそれなりに長かったが、治術を施すタイミングが良かったため、なんとか一命を取り留めた。


 ユリア、ミリア、エルナ、アイア、ミャナ、リエの六人はそれぞれゆっくり休息を取ることに。


「私、一旦寮に戻る……ヨミ君に会いたい」


 そう言いながらミャナは立ち上がり、ゆっくりと歩き出す。

 ミャナがドアを開けると、そこには──、


「お、ここにいたのか」

「ヨミ君!」


 ヨミだった。


「ヨミ君……会いたかったぁ! ………ふべっ!?」


 ヨミに抱きつこうとしたミャナだったが、ヨミがそれを躱してしまった為、ミャナは壁に衝突してしまった。


「よ、ヨミ君っ!?」

「お前、ヨミじゃないな」

「お姉ちゃん……?」

「我はクロノスドラゴンだ」


「「「「っ!?」」」」


 ヨミがそう告げた。

 その声はクロノスドラゴンの声で、顔つきも普段の優しいヨミのものではなく、鋭くクールなものだった。


「クロノスドラゴンが体内に宿っているとは聞いていたが……まさか前面に出て会話する事ができるとはな……流石に予想外だ……」


 ミリアが驚いていると、ミャナが剣の柄に手をかけながら──、


「あんた……ヨミ君をどうしたの!!! あんたがそうしてるって事はヨミ君に何かがあったって事……! ヨミ君に何があった! 何をしたぁ!」

「今からそれを順を追って説明してやる。そのためにここに来たんだ。だから少し落ち着け」

「シーズさん、落ち着いて……」

「くっ……」


 ミャナは剣の柄にかけた手を、ゆっくりと下げていく。

 そして、話を聞く体制に入った。


 他の三人も、固唾を飲んで聞く体制になる。

 そして、ヨミ(クロノスドラゴン)は口を開いた。


「お前らが森に向かった後、こいつの元に四人の刺客が現れた」

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