ep.123 ヨミVS四人組 ③
「だいぶ弱ってきたな! ここで一気に決める!」
リョウヤは、大剣を構え、大技を放つ準備を始めた。
「くっ……マズイ……!」
ヨミはバリアを張ろうとした。だが──、
「防御はさせません」
「くつ……!」
力を使おうとするヨミに、ミヤビが銃弾を放つ。
それにより、ヨミは力を使う為に必要な集中ができない。
「いいぞ! どけ!」
準備が整ったのか、リョウヤが叫ぶ。
そして──、
「獣神武装・時閃空光!」
大剣を大きく振り下ろし、そこから剣閃を放った。
その剣閃は、時空の裂け目のような形をしており、紫や黒など、深淵の色をしていた。
「っ……!?」
その剣閃がヨミに直撃し、大きな爆発が発生した。
「ふぃ〜。やっぱこの技は中々に疲れるな」
「私達の中でこの技をここまで操れるのはリョウヤだけです」
「そうだよ。使えるだけですごいことなんだから」
「そ、そうですよ……! 私なんて、武器を操るだけで一苦労なのに……」
など、四人は一箇所に集まって話している。
「任務完了だな」
「合図をして、みんなに知らせないとね」
「なんとかなってよかったです〜……」
と、三人と話していると──、
「まだ、終わっていません」
「「「?」」」
ミヤビが、ヨミのいた所を睨みながらそう言う。
それを受けて三人も、ヨミの方を見る。
と、爆発で発生した煙がゆっくりと晴れていく。
「「なっ!?」」「えっ!?」
煙が晴れ、そこにいたのは──、
「この気配、この力……四神龍の力だな。どういう事か、詳しく聞かせてもらおうか」
雰囲気がまるで違うヨミ? が、そこに立っていた。無傷の状態で。