表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

第6話

絶望の荒野から抜け出せた気分で、小さな勇気が湧いてきた。

それからコウヘウイとキョウコとDDはこの戦いを生き延びる術をいろいろ教えてくれた。

異世界に転移した1週間以内に目標を討伐しないと僕達は死亡すること。

スキルコンソールを開いてページを戻ると、メニュー画面になりスキル選択、ステータス欄、基本ルールなどが表示され、そこからアイテムメニューを開き

欲しいものを選択すると、武器やアイテムが生成か転送されるらしく、ここでの食事や娯楽は困らないそうだ、しかしアイテムメニューは転移後は使えない。

つまり最初にロビーにきた時点で使えた機能ということだ、どこまでも不親切なこの世界に不満が募る。

今更だがDDもリーウェイも日本語が流暢なんじゃなくて、システムのオート翻訳で言語が通じていて、これは転移した異世界でも使えるようだ。

武器は剣、槍、斧から無数にありアイテムも同様だ、基本は好きな武器、防具、アイテムを持っていき携帯食料と治療キット、金を持っていくのが基本で

金はどこの世界でも一定の価値があり情報収集や宿などに使え便利とのこと、不純な考えだけど金をたくさん持ち込めばお金持ちになれる1週間しか持たないナマ物だけど。

ロビーから移動すると各自居住スペースがあり、そこで休憩をとれるみたいだ、自分の居住スペースならコンソールで自由に弄れる

次の転送まで平均一か月近くあり、各々訓練したり短い平穏を楽しむみたいだ。

最後に重要なスキルポイントの話だ、スキルポイントは最初の転移に1ポイント、次からは目標を討伐した後に1ポイント、最後にとどめを入れた人が3ポイント貰える、今回はリーウェイさんだ

スキルポイントを使用した剣とアイテムメニューで作った剣は性能にかなり差がでる、同じスキルを強化する事もできるようだ。

おすすめのスキルは肉体強化[ボディストレングス]で万能型スキルで突破力はないがバランスがいいスキル、特化型の振り方じゃなければ持っておいて損は無いみたいだ

余裕があればメインスキルの強化と並列して肉体強化[ボディストレングス]を強化しておくといいみたい、僕のスキルは万能型だからこのまま肉体強化[ボディストレングス]に振ってもいいかな。

最初に選んだスキルが今後にも響くから選択は慎重にしないと。


自室のベッドでどのスキルを選ぶか悩んでいたらドアからこんこん音がなる。


「灰くん、いいかな?」


コウヘイだ、取り合えずドアを開ける。


「これからみんなで訓練をする所だけど灰くんも来ないかい?」


「誘ってくれてありがとうございます、僕も参加します」


コウヘイについていく、ずらーっと横並んだ扉はまるで監獄だ、僕とコウヘイ、DD、クメさんの部屋は同じ階でキョウコだけ一個上の階でかわいそう、リーウェイさんはどこにいるかわからない。

部屋にたどり着いた、内装は普通の一軒家でソファにはクメさんとDDとキョウコが座っていた、クメさんには言わないといけないことがあった。


ソファに座っているクメさんの前にいき、頭を下げる


「すいませんクメさん、この前は無神経でした」


「ああ・・・俺はクメでいい」


「よろしくお願いしますクメさ・・・クメ!」


「仲直りは終わったかい?じゃあ今から訓練を始めるよ」


コウヘイがコンソールをいじると一瞬で部屋が変わって広い体育館みたいになった、でも真っ黒で無機質な感じだ。


「すまないね、訓練場のテクスチャを変えるのが面倒でね、所で灰くんは戦いは得意かい?」


「いやまったく、授業で柔道をやったけど全然、喧嘩もしたことないよ」


「そうか・・・じゃあスキルは何かな?」


「ちょっとそれは・・・恥ずかしくて」


「悪いが能力を出し惜しみして勝てるほど相手は簡単じゃないんだ、何か考えがあるのだろうけど、ここでは協力してくれないか?」


「わかりました・・・絶対笑わないでくださいよ!」


「なによ、私達は真剣にやってるのよ、笑うとかそういうのじゃないわ、さ見せなさい」


僕のスキルを見せる


「ちょっと!何よそれ!本気!?あははははは」


キョウコが爆笑している、これだから嫌だったんだ!自分でも強いスキルを選ぶとか言ってたのに誘惑に負けてしまった。

コウヘイは対応に困った顔をして、クメとDDは笑わないでいてくれた、優しさが逆に辛い、DDはこの姿に理解できなくて考えているようだけど。


「それはお前の部族の服装なのか?」


「そういう訳では・・・」


「大体わかったよ、今度から灰くんも仲間に加わる、少なくとも戦力になるから協力だ、リーウェイは参加してくれなかったが、今回異世界転生者を撃破したから3ポイントある

しかも初めてなのにあの動き相当強い、しかも序盤の時点でこの世界の仕組みに気づいていたようだ、多分彼なりの考えがあるんだろう」


「灰君、もう解いていいよ、これから僕達のスキルを紹介するよ、僕はもう見せてるけど防壁[バリア]レベル3と回復[ヒール]レベル2だ、サポート型かな?」


「あたしは影[シャドウ]レベル2と肉体強化[ボディストレングス]よ、万能型になるかしら」


「俺は呪術[カース]レベル2と肉体強化[ボディストレングス]レベル3だ、万能型になる」


「俺は強化装甲[パワードスーツ]レベル5だけだ」


「僕たちは前衛にキョウコとDD、後衛に僕とクメがいる、君のスキルだと前衛かな?リーウェイさんも前衛だろうけど、あの戦闘力は珍しい特化型だと思う」


僕は前衛のようだ、スポーツとか得意じゃないし僕にできるかな、初めての戦いを思い出すと恐怖で体がすくんでしまう。


「灰君大丈夫かい?とにかく君がどのくらい戦えるかを知りたいから僕と手合わせしてくれるかな?」


「は、はい!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ