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第5話

[任務完了]

次の転送まで待機してください。


ウィンドウにこの文字が写る、タッチしてみるが反応は無い、少し考えているとローブの人に声をかけられた。


「全員集まったかな、これからこの世界について話そうと思う、その前に自己紹介から始めよう」


忍者の恰好をしたセミロングの黒髪の子がキョウコさん、この部族衣装でスキンヘッドのアフリカ系の人がDDデュアン ゴールドさん

ローブを着てでぼさぼさの髪に眼鏡をつけた人がコウヘイさん、このパワードスーツの人がクメさん、チャイナ服に白い髪を後ろに結んだ人がリーウェイさん

それとクメさんはアンドロイドじゃなくてパワードスーツを装着した人らしい、キョウコさん、DDさん、コウヘイさんは比較的喋るけどクメさんと特にリーウェイさんは全然喋らない。


「あの時はありがとうございます、コウヘイさん僕は灰って言います」


「よろしく灰くん、コウヘイでいいよ、同じくらいの年齢だしね」


「あたしもキョウコでいいわよ」


「俺もDDでいい」


「よろしくおねがいします!コウヘイさ・・・コウヘイ!キョウコ!DD!クメさんとリーウェイさんはどう呼んだらいいですか?」


いきなりクメさんのパワードスーツから煙が溢れ出す。


「大丈夫ですか!?」


すると中から細身で顔に多々傷があり黒髪の全身スーツを着たクメさん?が出てきた。


「その傷今までの戦い・・・」


いきなりクメさんに胸倉をつかまれる。


「クメ!」


コウヘイが止めてくれた、もしかして傷に思い出したくない事があったのかな、僕のミスだ。


「すいませんクメさん」


クメさんは無言で立ち去ってしまった、本当に悪いことをしてしまった


「まぁ、自己紹介は終わったし、さっきの話の続きをしよう、どうして僕達がここにいるかは・・・」







言葉が出ない、一通り話は聞いたがこんな事が現実なハズがないとも思った、でも夢じゃないのは体の痛みが証明している


僕たちは一回死んでいるらしい


死んだ人達を上位存在、神様が生き返らせて定期的に異世界に転送させて別の異世界転生者と戦わせている

その戦っている異世界転生者は死んで転生した時に強大すぎる力を貰って各地の異世界で暴れだした先代達らしい

そのおかげで能力はだいぶ下げられていて、同じ力があるとしても僕達が使うのは10分の1しか使えないし制限もあるらしい

ろくな戦力が無いのに無理やり戦わされているのが今の現状。


僕は聞いてみた、どうして素直にしたがうのか


相手は僕達を作った神で反抗しても像が蟻に嚙みつかれても何も感じないのと一緒だと。


別の神様に助けて貰えないのか


その願いは聞き入れて貰えなかったと。


僕の知っている異世界転生はもっと楽しくてチート能力で無双するものだと思ってた

でも現実は異世界転生しても苦しくチート能力で無双される側だった。


「こんなの納得できないでしょ!」


声を荒げてしまう、コウヘイは冷静に語る


「でもこれが世界だ」


「こんなの・・・こんなの・・・」


実際頭の中で置かれている現状に納得と理解はしていた、でも理解はしても納得したら僕は、僕は

杉下さんを思い出す、長くかかわった訳ではないが絶対にいい人だ、杉下さんがこんな目にあっていい訳無い、だから納得はできない。

結局数十人いて生きているのは僕含め五人しか居ない、実際前の戦いではベテランがかなりやられたらしく

コウヘイには気の良い先輩がいたが、だいぶ前に死んでしまった事、その先輩の思いを引き継ぎできるだけ多くの人を助けようとしている

コウヘイは6回、クメさんとDDは5回、キョウコは3回も生き延びているらしい


最後に大事な話があるらしい


「僕達は絶望的な状態に置かれている、でも希望はある、それは10回この戦いをクリアすれば元の世界に帰れる」


「え?」


「そして願いも一つ叶えられる」


僕は唖然とする、元の世界に変えられる方法があるのか、好きな願いも叶えられてお金持ちになったり有名人にもなれる

少し希望が湧いてきた、でも本当に願いが叶えられるなら、たった一つの願い


杉下さんを生き返らせる


「だから皆で生き残ろう」

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