その後
僕にはできなかった。
「先生!おはようございます」
「はい、おはようございます」
日々多くの患者さんと意思疎通していく。
どうしようもない日々、彼女にもまた他愛もない日に出会った。
俺たちは作戦会議を経て家に帰宅した。
「ただいま」
「お帰りなさい、今日は早いのね」
「ああ、ちょっとやらなきゃいけないことがあるから」
「そう…」
すぐさま、自室にこもり何とか今ある問題を解決できる方法を調べる。
問題Ⅰ
どこの制服も既に無い。理由として、材料が入ってこないのだという。
問題2
高校の入学式と春の生きていられる時間が合わない。
問題3
入学式を行う場所が無い。
主にこの3つの問題を解決しなければ春の夢を叶えることが出来ない
「俺が出来ることはなんだ…。どうしたらこの問題を解決できる…問題2は入学式を何とか3月末に行ってもらえる場所を探すか…それとも春と数人だけの小さな入学式にするか。そうすれば、学校じゃなくとも入学式ができるかもしれない…問題なのは1だ。このご時世、世界の貿易が制限されているため、多くの者が品薄になっている。
「どうしてこんな時期に制服が品薄になるんだよ…こうなったら作るしか…。でも、材料もないんじゃ…作りようがないもんな。いや…裁縫部なら…」
学校には今時珍しく、裁縫部がある、それに知り合いが所属していた。
「ダメもとだが、頼むだけ頼んでみよう」
次の日、僕はその知り合いに話をする。




