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真 『 神々の黙示録 』  作者: 関口 信造
13/47

《 序章 》 〈 第十話 〉 思わぬ奇襲

修正完了! 2018、12、15 シンゾウ



《 キャラクター&キャスト 》


子 クビラ大将 ・・・・ 役所 広〇  

丑 バサラ大将 ・・・・ スチーブン・セガ〇ル

寅 メキラ大将 ・・・・ ジャッキー・チ〇ン

卯 アンテイラ大将 ・・ ジェッ〇・リー

辰 アジラ大将 ・・・・ イ・ビョン〇ン

巳 サンテイラ大将 ・・ ペ・ヨンジ〇ン

午 インダラ大将 ・・・ アンデ〇・ラウ

未 ハイラ大将 ・・・・ 金城  〇

申 マコラ大将 ・・・・ 木村 拓〇

酉 シンダラ大将 ・・・ アル・パチ〇ノ

戌 シャトラ大将 ・・・ キーファー・サザーラ〇ド

亥 ビカラ大将 ・・・・ トニー・レオ〇


邪神 アポフィス ・・・ ブラッド・ピッ〇




ミカエル様はニコリと微笑まれると、私は光に包まれ ・・・

その光が消えると、もう外の空中におりました。


 十二神将の御姿が見えます。

 皆様、後ろ向きですが ・・・


あわわっ!一瞬で振り向き様に、凄まじい殺気に満ちた眼光と、

真っ赤に焼け爛れたような槍の穂先十二本が、

私の目の前に向けられました。


  「 ああ、ぶっ ・・ うぎぃぃ ・・・ 」


《 なんじゃあ、先程の白うさぎではないか驚かせおって ・・・

 なるほど、これも神鍛えという事じゃなあ。


 いきなり背後を取られたので、そりゃあ驚いたわい。

 まあ、お前も胆を冷やしたであろうがな。》


   槍を立てられ、一人の神将様が呆れたお顔でおっしゃいました。

   他の方は笑っておられます。


   ひええ~~、わたくしの髭やら毛が逆立っております。

   危うく丸焦げになるところだった。


 「 もも、申し訳ございませんでした。

  私は、ミカエル様からお送りして頂いた次第で御座います。」


《 おお、そうであったか、お前が謝る必要はないぞ、

 すまなかったな ・・・ ところで代折羅(バサラ)殿。


  おぬしの反応は他の者より一瞬遅れたが、

  ちと油断しておったのではないかな?》

                                      

《 いやあ~、これは面目ない迷企羅(メキラ)殿。

 わしはな、まさか我等の背後に現れるとは、

 想いも寄らなんだ事でしあ ガッ ・・ グウゥ・・・ 》 えっ、何っ?




=================================

( 推奨BGM )ショウ・マスト・ゴー・オン 

 Queen & Elton John - The Show Must Go On (Live, 1997)

  https://www.youtube.com/watch?v=LgROJoX3OYM

(ボーカル) フレディ

  https://www.youtube.com/watch?v=t99KH0TR-J4

=================================





 ・・・ 一体、何でしょう?皆様、御様子が変です。

  御顔色が真っ青で、まるで金縛りに掛かった様に ・・・



    『 当りだよ、うさぎちゃん。』



 ・・・ なな、男の気取ったような言霊だけで姿が見当たりません ・・・



《 ばっ、馬鹿 ・・・ な 》


《 有り ・・ 得ん!

 我等全員を ・・ ど、同時に金縛りに 掛ける など! 》


《 何者だ!・・ 姿を ・・・ 現せぇ~! 》



  すると、十二神将の皆様の御目が更に見開き、

  凄まじい殺気が膨れ上がり怒りに震えていらっしゃる御様子。


   これは、ただ事ではありません。

   その視線の先は、私の右斜め上に御座います。


  私が覚悟を決め、ゆっくり見上げると、ううっ ・・・ そこには 

  長いプラチナブロンドの髪に、ギラリと不気味に輝く大きな目、

  ツンとした高い鼻、不適な笑みを作り出す口の中には

  嫌味に光る白い歯。


   次第に現れる腕組みをした上半身 ・・・


  下半身まで続くパールホワイトのワンピースが足首まで伸び、

  その足には宝石を散りばめた黄金のサンダルが。


   これは中世ギリシャの民族衣装の様だ。

   ただ、装飾はかなり派手である。


  背丈は 2メーター30位はあるだろうか?

  十二神将でも平均 2メーターはあるのにそれよりでかい。


   しかし、強烈な邪気を放つこの姿。

   腐れイケメンの正体は、悪魔か?それとも魔神か?


《 きっ、貴様は ・・・ 二ビルの 邪神アポフィス! 》


《 いやっ、それは、そんな筈は無い!

  下級の神の、しかも 邪神に堕ちた ・・・ 

   お前などに、こんな力は ・・・ 無い筈だぁ! 》



『 クックックック ・・・ まあまあ、現実を感じ給え。

無い筈と思い込む事で油断が生じたのだよ。愚かだねェ。

僕は気が短いから、君達の計画が始まるまで待てなくてね。


分かるだろ。裁かれるのを ジッ と待つなど、

プライドが許さないんだよ!


我と慢心で生きてる僕は、我道邪道の道を貫く愚か者。

別にそれで構わない。

どうせなら、散り際は派手な方が良いと思ってね、


一個中隊を率いて奇襲攻撃を仕掛け、敵将の首を取る。

な~んて、シナリオはどうかな。』



《 ・・・ ぬうう、

馬鹿な愚行は妄想だけに留めておくべきだったな!


仮に全軍を率いたとしても、この中におられる大神様には

傷一つ付ける事すら出来ずに全滅するは必定。


悪い事は言わん、魂を入れ替え投降するが得策じゃ。 

さすれば多少なりとも温情を頂き、

裁きの刑の軽減も許されるであろう。 

さあ、我等が同行し進言する故、一緒に参るのじゃ! 》


『 ふん、お前等の説教など 聴く耳持たぬわぁ!』


《 おのれ~、体が動けばこの炎剛槍(えんごうそう)

  貴様の魂を貫けるものを ・・・ で、何処にいるのじゃ、

   その一個中隊はぬ ・・ うぬうぅ ・・・ 》


   ゲッ、何と邪神とは ・・・ 愚かだ。ここまで堕ちるものなのか?

   迷企羅様のせっかくの御申し出を無にするとは ・・・


   しかし、たっ、只ならぬ邪気が充満して来て、

   ああっ、次第におぞましい化け物の姿が、エエッ、有り得ない。


    囲まれている。空一面にぃ!


『 クックックックッ、はあっはっはっは ぁ~ ・・・ 』


   何千 ・・・ ぶぶっ、いや、何十万?

   まだ ・・・ 湧いて来る。


   あの、ちゅ中隊って、小隊が三つか四つの編成で

   200名前後の部隊の筈だけど・・・


   こいつは澄ました顔でニヤつきやがって、

    ふざけた野郎だ! 足に噛み付いたろか!


『 うさ公は黙ってな!』


   うさこ~ だと~! 僕、金縛りには掛かってないけど、

   無害なうさぎって事かぁ? くやしい~~っ!


《 貴様ぁ、一個中隊などと、法螺を吹きおって ・・・ ん? ああ~、

  このカラクリ、よ、読めて来ましたぞ。スミ、ススッ。》

     

    えっ、何? 邪神を指差して ・・・ 炭? 煤ッ?



    *(BGM STOP)



『 エエ~ななな、なんの事か分からないぞよ。ホッホォ~、

  僕はぁ~、悪、悪、アックの貴公子~、アポフィスゥ~なの♪

  るんるん♪ 両手をうねうね、ゆらゆら、フラダンスゥ、うふっ♪ 』


   なっ、何やってんだ、このボケ神はぁ~


《 げげっ、ゲッ、ぶうぅ~~~~っ!》


《 あび、ぶおッ ・・・ ぐえっ!》


《 ビビビ、びっくりクリリンつるぴかりん!

   太陽拳って、あっ、目っ、目があぁ~~~っ!?》


《 ギィーコー、ギィーコー、ザッパァ~~ン? 溺れたぁ~~ ! 》


《 カンカンカンカン、ああ~止まってぇーー! バンッ!

        電車に激突 ジャジャジャジャ~~ン。》


《 大統領、もうお会いすることは無いでしょうって、

               ああーっ、ガキィッ !! 》


《 おいおい電話しながら運転は無いだろ。

 僕こないだも追突されたのにィ~クク、首が痛いんだよ~、ガクッ! 》


《 それはす、済まない。今、救急車を呼ぶからし、

      しっかりするんだああって俺も駄目だぁ、あぐっ ・・・ 》


《 みんな、いけないわ! ピィーポー、ピーポー、フィーポー。

                  あ、あなたも一緒に乗ってく。》


  上の台詞が誰だか分からないって? そんなの 僕 知 らな~~い ・・・



『 はいは~い、皆っさ あ~ん御一緒に ぃ、ワンツウ ・・・

え~、駄目なのぉ、チョット行き過ぎたとは思ったのよ。

良い刺激になるかなあ~って、ごめんなさい。


でね、どこでばれるか冷や冷やで ・・・ ぶつぶつぶつ ・・・

ほら、だからね ・・・ ぶつぶつ ・・・


じゃあ、変身解きますからね。

ねね、見て頂戴ね ・・・ ふんふ、ふんふ、ふ~~ん!』



 あわわわわ、ごあっゲッ ・・・ ぽて、ポテ、ボテットナ ・・・!



《 わしゃあ、もう駄目じゃあ!

     財産は全て、変え猿(カエサル)に ぃ~

          ああ、ぐっ、グエットナ!》


《 ブ、ぶるぅーたす、おみゃあも かあ~~ ・・・ ガクットナ!》


《 あがが、あっスミ、ス~ミれ~のは~なあ~♪

   十二神将全滅! ぷらす一匹? いや一羽!


       ・・・・・ もう 無いよ ~ だ! 》



              だって、これ以上出ないんだもん!






=================================


 ( 推奨BGM )レオン・イエッセル作曲

   おもちゃの兵隊のマーチ

   https://www.youtube.com/watch?v=SxLK0bcVEDw


=================================





《 あのぉ、みなさ~ん。起きて下さい。


お気持ちは分かりますが、一人残らず気絶というのは、

如何なものかと思うのであります。


 ちょっ、信造ちゃん、うさちゃん!


あなたは大黒天の叔父様から、

絶対気絶しないスーツ 着せてもらっているのに、

何なのこの体たらくは、じゃあ何、わたくしのボケは最強ってこと。


そりゃあ、わたくしは主神の中では、お笑いにはうるさいわよ。

「 笑う門には副は外 」 って言うでしょう。えッ、違う?


 あなたね、変に突っ込み入れなくていいのよ。

 黙って読んでいればいいの! でも、御爺様には適わないわ。

 あの方は筋金入りだもの。そんな事はいいのよ。


もう、ファスナーどこよ。背中にはなさそうね。

あっ、お腹に何かのスイッチか、ただの穴か?

へ~そ~! かわいい、ピンク色だわ。

むふふ、こちょこちょ、良い子も悪い子も、おヘソさわらないでね。》


  うぶっ、ぐくっ ・・・ 

  うぷっ、くくくっ、ぎゃっ、うひひ。あ、ん~?

 

《 やっと起きた。あなたが寝てたら話が進まないでしょう。

じゃあ、みんな起こすから、あなたはその大きな耳を塞いでいなさい。》


「 んご、ぶっ? へっ、耳を塞ぐので?

 耳、この前足で押さえ込めば、ちょっとは届かない。

 うんしょ、んしょ・・・」


  あ、スミレ様は何を ・・・ 左手の人差し指を立てて、

  その先に赤い光が、それを楽しそうに見つめながらニッコリ!

  元気玉か?


   いや、危なさそう、絶対危ない!


 「 あのぉ、スミレ様。

  他の方は、わたくしがお起こし致しますので、

  そればかりは御勘弁を、ああ ・・・」


《 む~り無理! あのネェ、それじゃあ芸が無いでしょ。

 景気付けという事もあるし、ところで~、あなた花火好きでしょ。

 それも大きいほど良いわよねェ ・・・

 あ~、聞かなくても分かるわよ。


 うん、じゃあ控えめに三尺玉位でいいわよね ・・・

  直径 90 センチのスミレ特製三尺玉出ェ~来た! 》


    は、はは、指先の光が花火の大玉になったぁ。

    で、何も私の前に置かなくても ・・・


    あれっ、この三尺玉には、突起物が付いて ・・・?


 「 あの、スミレ様。これは、何で御座いましょう?」


《 あら、決まってるじゃない。

いい、今私がチャッカリマンで導火線に点火するから。


そうしたら、すぐに五メートルは離れたほうがいいわ、危ないから。

それって、地球では世界共通の常識でしょ。


ほら、バケツに水も用意したのよ。これで防火対策は完璧だわ。


あなた、こんな近くで花火見物出来るなんて幸せよねェ。

それと、良い子も悪い子も真似しないでね。うふっ。》


  ううう、うふって、ロケット花火じゃあるまいし、

  いか~ん、お止めしなければ ・・・


  私はぴょ~んとスミレ様の右腕に飛び付いた。  


「 スミレ様、殿中(でんちゅう)に御座います。お鎮まり願います、なにとぞ~!」


《 ・・・ あなた良く見てよ。この空中はどう見ても、

木の電柱(でんちゅう)とか燃え移るような建物は無い、世界一安全な場所でしょ、

騒ぐような事かしら、ははあ~ん、

あなた、さては自分で点火したいんでしょ。


ほんと人間って強欲というか、贅沢好きというか、

ある意味勇気あるわねェ。まあいいわ、これ持って。》


 「 ああ、あの、こんな物持たされても私は点けませんから ・・・

  えっ、火が勝手に ・・・ ああ、またこのパターン。」


《 何も心配には及ばぬぞよ。誰も火傷したりするような、

  やわな霊体は持ってはおらぬ故。むふふふ、


   ほれ、わたくしがおぬしを、

    このように両手で持って恐る恐るぅ ・・・》


      ジュッ、バチバチシュゥゥゥ~~


      《 点火終了!お役目御苦労!》      

  

      あわわわ、あきまへ~~ん! 無茶苦茶やあぁ~~!


    ブシュシュシュシュゥゥゥ~~~


   《 はっ早く離れて、キャーッ、どうなるのかな~?

     ふんふん♪ るんるん♪》


 ビシュゥゥ~~~

 

  「 そんな、お楽しそうに。あ、あのぉ、

    私抱っこされてて逃げられませぇ~~~ん!」



ユゥゥ~~、ジジッ!!! 間も無く ・・・


ピカドン、パカパカ、パリパリ、パジリジリ、ピュウ~ッ

ピュウゥーーッ、ドドンドン!ジュッ!


  ・・・ ああ凄く綺麗な光が溢れて ・・・ 

   ジジ ・・・ 熱さも忘れ ・・・ 気のせいか焦ゲッ ・・・

    ガ、が、(がま)の穂で寝よ ・・・ ジジジッ ・・・

     あぁぁ~、目の前が暗くなッ、ツ ー ー ーーーー ・・・



《 何事だあ~!敵襲かあ! んっ?

     スッ、スミレ御嬢様!ああ、何というお姿で ・・・ 》

 

《 どあ~どないしましたあ~!

     なな、なはあ~~ッ! スミレ御嬢様 あぁ 》



《 あ~ら、皆様お久しぶりですわ。驚かせてごめんなさい。


  しかしながら、惚れ惚れするような勇ましい対応に、

   わたくし、安堵すると共に非常に感銘を受けました。

   これなら司令部の守護は万全ですわ。


   あ~、ただ、あぷっ、ああ失礼。

  今の花火で、皆様のお召し物が焦げて、

 あ、頭がアフロにぃ、可笑しくて ・・・ ぷぷ、パッチン、パッチン!》

 

《 そそ、そう言うスミレ御嬢様もアフロですぞ。があ~っはっはっはぁ。》


《 え~っ、そうなの。やだぁ~あっ、

  あたくしの「 髪飾りの龍 」の(たてがみ)までアフロだわぁ。


  もう ・・・ あん?何?内のうさちゃんの脳裏にメールが来てるわ!

  良く出来た脳みそよね、メール受信出来るなんて。


 あら、ミカエル殿からだわ。何々、このイメージは ・・・ 》



  ・・・ うさぎ殿、東京八雲の土門家に行け! 健闘を祈る。

  また会おうではないか~い!・・・ 公爵ミカエルより ・・・・



あは~? ミカエルったら、笑いのセンス無いわネェ。


 それにかなり古いわよ。

 え~、35点ってとこね。


でもこの子ったら、また寝ちゃったのよねェ。

二度寝は良くないわよ、髪の毛も無いのにアフロになって。


 そんなことより、私が送迎頼んであげる。    


・・・ ポピピパポポプポ ・・・ あ、あのねエアスマホよ ・・・

     ぽるるるる~、ポチッ


((( は~い、こちらハヤブサ特急便でございま~す。)))


《 あ、あの、私スミレですけど、小さな白うさぎを

      出雲から東京八雲の土門家までお願いします。》


((( 毎度ありがとうございます。

    はい、畏まりました。すぐ参ります。)))


           ・・・・・・・・ ブチッ


《 お~待たせ致しましたぁ。

 私、ハヤブサ特急便十代目、隼の竜飛丸に御座います。》


《 あらお早いですこと。ご苦労様。

 それにしても、あなたのそのいかしたゴーグルにパイロットスーツ、

 それにくちばしの上に白いお髭が、とってもダンディで素敵ですわ。》


《 お褒めのお言葉を賜り恐縮に存知ます。》


《 それで、このうさちゃんを運んで欲しいんですの。》


《 はあ~い、お安い御用に存知ます。

しかしアフロのうさぎとは面妖で御座いますなぁ、はははは。


え~、東京までですと料金は、名古屋コーチン三羽となります。

ちょっと好物でして~、それに妻と昨日(かえ)った二羽の雛がおりまして。

むふふ、関係ありませんが。


え~、それでお時間はと言いますと、

ん~、今日の気圧配置は西高東低ですので、

風の関係で多少お時間は掛かるかと存知ます。


それで、約二時間はみて頂きたいのですが、如何で御座いましょう。》


《 それで結構よ。

うさちゃんはこのバスケットに入れるから、

あらっ、あなたブライトリングの腕時計してるなんて、センスいいわねェ。》


《 ありがとうございます。

 これは、パイロットの必需品で御座います。


 もう、かれこれ三十年は使用しておりますが、

 メンテナンスをしっかりして愛情を込めて、

 大事に使わせて頂いております。》


《 まあ、素晴らしい心掛けですこと。

 ところで、竜飛丸さん。今まで、どちらにいらっしゃいましたの? 》


《 いやあ~、まあ、ちょっと二ビルの様子が気になり、

 視察に行っておりまして、ほほほほぉ ・・・ 御安心下さい。

 二ビル星の結界は完全に機能しており、

 アヌンナキ達の邪魔は一切受けることはありませんよ。


 加えて、銀河赤道上と太陽系との位置関係も、

 シリウス銀河との距離も寸分狂い御座いませんでした。》


《 あ~ら、視察なされていたとは ・・・ お疲れさまでした。

 それで本気なのですか、その格好で空のお散歩とは・・・?》


《 勿論ですとも、関西中京を経て富士の霊界を観察しながら、

  関東へ入るつもりで す。我等がこうして分身の霊体を持つのも

  久方振りですから、じっくり感触を確かめながら、

   旅をするというのも一興で御座いますよ。


    では、もう参りますが、名古屋コーチンは付けて置きますよぉ。

    十二神将の皆もまた会おうではないか~い ・・・ 》


《 あ~ら、遠慮なさらずともダチョウの丸焼きでも御用意致しまっ ・・・

  ちょっ、もう、あんな所まで行かれてしまったわ。


   おじさまぁ~、いってらっしゃ~い!


    ふぅ、しかし叔父様ったらギャグのセンスが今一なのよねぇ。

    まあ50点てとこね。


      あっごめんなさい。

      十二神将の皆様をほったらかしにして ・・・》



          《 ああ、いえ ・・・》


              《 はは ・・・》






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